「どんぐりと山猫」の実践

                         H11,9,30

 

夏のセミナーで勉強した「どんぐりと山猫」の実践である。

 

1,        話の読みきかせ

       面白かったところなどを自由に発表させる。

       「どんぐりたちがガヤガヤしているところが面白い」というのが圧倒的に多かった。

       山猫とどんぐりたちを画面に入れるということを限定する。

 

2,        ベースになる色を選び,顔と耳をちぎりとる。

    こんな色の山猫にしたいなという色画用紙を選ばせる。

(たくさん用意したものから,好みの色を選ばせる。)

    教師もちぎりとった顔と耳を用意し,黒板でそれをいろいろ動かして表情を作る。

 

3,        目と目の玉を作る。

    細かい部分ははさみを使ってもよいことにする。

    「まだはらない」ということを徹底させる。

4,        顔,耳,目を動かしていろいろな表情を楽しむ。

    顔,耳,目を動かして,表情をいろいろ工夫してさせる。

    まだのりで貼ってはいけないことを確認して作業を開始する。

    一つの表情が出来上がると,すぐにそれに決めてしまう児童もいるので,机間巡視二より声がけをする。

    いろいろ動かしながら表情を作ることに子供たちは慣れてきている。楽しそうに表情作りに取り組んでいる。

 

5,        口,ひげ等も加えて表情を工夫させる。

  

 

  ・ひげがぴいんと立ったりすると,また表情が変わってくることなどを話し,「だまれ,やかましい」と,どんぐりたちを静めている表情を工夫させる。これでよしと決まったらはる。

  ・    はり方についての指導をする。(紙のふちの部分をていねいにのりづけする等)

 

6, 表情を決め,顔を完成させる。

 

7, 体,手足をちぎり取り,いろいろなポーズを研究させる。Pic0002.jpg (30313 バイト)

8,        ポーズが決まったらはって山猫を完成させる。

9,台紙を選ぶ。

 ・自分の山猫が,一番生き生きとして見える用紙を選ばせる。

    ・たくさんの色画用紙を用意しておき,自由に選ばせる。

Pic0004.jpg (29585 バイト)

10,どんぐりたちを作る。

    いろんなどんぐりたちがいたことを想起させる。

    表情,ポーズなどは自由に工夫させる。(このあたりになると,だまっていてもどんどん作業は進んでいく)

    どんぐりの表情は,サインペンなどで描いてもよいことにする。

 

11,配置を工夫して,山猫,どんぐりたちを台紙に貼る。 

 ・このとき,教師が作った参考作品を見せ,お話を書く部分を空けるように話す。

 

12,細部の仕上げをする。
 ・陣羽織,その他細かい部分を仕上げていく。

 

13,絵の具で文を書く練習をする。

    文字と文字の間をあまりあけないように指導する。

    台紙の色を考えて,文字はどんな色がいいかを考えさせる。

 

14,山猫とどんぐりを貼った台紙に文字を書く。

    間違う児童も出てくるが「あとでどんぐりで隠す」「そのまま無視して続ける」のどちらかの方法をとらせる。

 

15,酒井式鑑賞を楽しむ。

○指導時数について

  期間   8月下旬〜9月下旬

  指導時数 12時間

       1・2・3・4で2時間

       4・5・6で2時間

       7・8・9で2時間

       10で2時間

       11・12で2時間

       13・14で1時間

       15で1時間

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