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広義には風俗画の一部であるが、 特に江戸時代初期から幕末にかけて 江戸を中心に行われた、庶民の風俗や生活を 描いた作品に与えられた名称である。 浮世絵と言う語が文献に現れるのは 1682年(天和2)を最初とするが 事実はそれ以前から用いられていたと解される。 この新様式の風俗画の内容が、当時 「浮き世」と呼ばれていた遊里や歌舞伎を好んで描いたために、それに対して 浮世絵と言う新造語が使われたと思われる。 |
| しかしその作家達は落款に「大和(やまと)絵師」「日本画師」と記しているから、 様式的には伝統的な大和絵の近代的復興を意図していたと考えられる。 当時画壇には狩野派、土佐派、漢画派などがあり、武家や貴族の保護を受けて社会的勢力を持っていた。 彼らの作品は日本の古典、中国の故事、風景などが多く、表現もまた官能的であった。 これらの堂上画派に対する江戸庶民階級の意識的反抗が、時世粧(じせいそう)の 日本的表現となって現れたのだろう。 平凡社「世界大百科事典」より |
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