盛岡「クランボン」

 盛岡市内にあるおいしい珈琲屋さん。いわゆるライブハウスではない、普通の喫茶店です。マスターの高橋正明さんは優しそうな御主人で、語り口も穏やかです。しかしながらずっと昔から盛岡での音楽シーンでは有名な人で、多くのアーティストが彼のお世話になっているということです。音楽、漫画にも造詣が深く、野沢師とも漫画の話が多かったようです。
 このお見せは盛岡の文化人とでも言いますか、一風変わった人が集まることでも有名なようです。いわゆるサラリーマンが商用で使う、というよりは文化の香りが高いお店と言えるでしょう。珈琲もおいしいし、ここで食べられる玄米御飯のカレーはなかなかのものです。山口三太夫先生もときおり訪ねるということです。
 ちなみにお店の名前である「クランボン」は岩手県出身の宮沢賢治の童話「やまなし」の中で小蟹たちが交わす会話の中に出てくるもので、その言葉の指す意味は諸説粉々なのですが、賢治らしい雰囲気のある造語のようです。私の勘なのですが、「サクランボ」から変化させて「クランボン」て思い付いたのじゃないかしら。それともエスペラント語の何かか、あるいは鉱物の中にこんな名前があるのかもしれません。川の水を通してみえる「光」のことを指しているのでは、と考える人も多いようです。

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