★野澤享司+告井延隆ライブ
高田の馬場「ジェリージェフ」 2005.05.14

 私にとっては久し振りの野澤師のライブである。わりと行きやすい高円寺の「稲生座」には出来るだけ足を運んでいるのだが、最近は忙しさにかまけてだいぶサボっていた。しかも前回は予定していながら風邪をこじらせて欠席してしまった。今回は野澤師から何度か電話を戴き、告井さんとのセッションの話も聞いていたし、野澤師本人から「ぜひ、カッコいい演奏をアップして欲しい。」という要望もあったのでなんとか都合をつけて出掛けた。
 高田馬場の「ジェリージェフ」は初めてである。ネットで場所を調べると高田馬場から歩いて行けそうである。ビデオの用意をして家を出た。野澤師本人もそうだが、しばらく会っていない常連さん達に会うのも楽しみである。
 駅から歩くこと十五分ちょっとで「ジェリージェフ」にたどり着いた。70年代に流行ったヒッピーっぽい喫茶店を彷彿させる、どこか懐かしい感じのするお店である。黄色い光が漏れる店内に入ると入口のすぐ横にステージがセットされている。客席、というより店内のイスは二十人ほどでいっぱいである。そこは既にほぼ満席であった。お金を払って見渡すと既にMS氏が来ていて横に席をとっていてくれた。野澤師は告井さんと一番奥の席にいた。手をあげて挨拶をしてすぐに座ると、目の前にYOKOさんが来ていた。彼女とは何度か話した記憶はあるのだが、それがYOKOさんだと分かって話すのは初めてである。

 しばらく雑談をしていると一人目のアーティストの演奏が始まった。最近はよく若い人の演奏を聞く機会が多いので呑気にかまえていたのだがこれが以外と素晴らしいのである。自己紹介で三輪二郎さんということが分かった。といっても知っていたわけではない。渡さん的なフォークの匂いを残しつつきちんと出来上がっているし、何気なく弾いているギターもかなりうまい。「都内まで来るとやっぱりモノが違うなぁ…」などと感心してしまった。なんにも知らないでこういう唄に巡り会うとすごく得した気分になる。三輪二郎さんはまた聞きたい歌い手の一人になってしまったぞ。
 続いて野澤享司師の登場である。やや太った印象である。いつもの通り「瞑想」のインストから始まって唄にいく。「悲しみはブルースで」「OVER THE RAINBOW」「WHISKEY RIVER BLUES」と快調に飛ばしていく。どんどん自分の歌を壊していってるみたいである。壊していく、と言うのはよりJAZZになっている、ということで聞いていてたいへん面白い。
 「君と二人もう一度」という私の大好きなナンバーはかなり壊している。なかなか素晴らしいので今回公開する曲に選ばせていただいた。
 次は先日急逝してしまった高田渡さんの「夕暮れ」である。「お別れの会」でのエピソードなどを交えながら「高田渡」というジャンルを作ってしまった、という野澤師の高田渡観などが語られた後に唄われた。野澤流にアレンジされた「夕暮れ」はなんだかジャズのスタンダードのようにも聞こえたが、皆さんはどう思いますか?。
 次の「君想い唄おう」は野澤ポップスの名曲の一つである。そして「アルバートが唄っている」と続いて一息つくのでありました。


 ここから70年代初期から活躍されている「センチメンタルシティロマンス」のリーダー告井延隆氏の登場である。告井氏は今回インドの打楽器であるタブラを演奏してくれる。野澤師のギターと告井氏のタブラがどう絡むのか、ぜひ御覧戴きたい。
 演奏中の告井氏は厳しい表情をしている。時折笑顔を見せてくれるのだがけっこう厳しい顔である。演奏に対して真剣で妥協を許さないタイプなのだろうなぁ……、などと一人で考えていた。ほとんどぶっつけ本番なので告井氏は野澤師のギターをじっと見つめたままで合わせている。長年バンドを続けてきた人の一面を見たようで、音楽の楽しさと厳しさを見た思いがした。
 「ルーシー」と「大河の見る夢」をタブラの共演で楽しんだ。告井氏はギターを持って今度は「遥かな海へ」と「大地の鼓動」に伴奏を付けた。特に「大地の鼓動」はタバスコの瓶でスライドギターをつけたのだが素晴らしい出来であった。野澤師一人ではどうしても出せなかったF/1の揺らぎをのせてくれたので曲がひじょうに豊かな感じになった。告井氏との共演は全て公開しますのでぜひ楽しんで下さい。

 JERRY JEFFはステージが入口側、つまり道路を背にしているので見ていると後ろを通る通行人がいやでも目に入ってくるのだ。中には足を止めて興味深そうに中を覗いている人もいた。私が見ていた限り、それはほとんど外人だった。ただ、こういう店はふらりとは入りにくいのである。諦めて立ち去っていくのだがなんど「オイデ、」と手招きしようかと思ったことか。

 さて。演奏後は恒例のマジックショウであります。今回はトランプの新ネタをかなり練習したということで張り切っておりました。三輪さんを見に来ていた女性が野澤マジックに大感激しています。野澤師はかなり満足そうでありました。後半には三輪二郎氏の伴奏付きでマジックが披露されました。その模様も特別公開です。

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