ユーリ リトマネン
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1971年2月21日生まれ。フィンランド・ラハティ出身。
16歳で、父親もかつて在籍していた地元クラブでデビュー。
’89年、18歳でフィンランドA代表に。翌’90年には14ゴールを挙げ、フィンランドの国内最優秀選手に選ばれる。
国内クラブチーム時代、1シーズン16ゴールと活躍、欧州チームで争奪になる。
’91年、アヤックス入団。 181cm、80kg。
『Number 455』より
ミスターアヤックス
アヤックスそれは、オランダの名門クラブチームで特に選手の育成力で有名である。
イタリア・イングランド・スペインなどのビッククラブに育成した選手を放出することで経営している。特に選手の育成システムは他のクラブの参考にもされている。
多くのアヤックス卒業生は、各国のリーグで活躍している。その特色は、高い戦術的理解度であり、アヤックスではほとんどの選手が三つ以上ポジションをこなし、そのうちのひとつは超一流である。これは、他のポジションでの経験により全体の戦術をよりよく理解する。というアヤックスの理念に基づいたものである。
このため、アヤックス卒業生は比較的便利に使える。なぜなら、複数のポジションがこなせるために試合中に戦術を変えるときなどに有効なプレイヤーを輩出するからだ。
しかし、こんなアヤックスにもどうしても放出できない選手がいる。
それがリトマネンだ。
スーパースターの条件
彼は、アヤックス育ちらしく総合力に優れた選手で非常に頭がいい。まさしくアヤックスの核として活動し、シュートも打てば、パスも出す。必要とあればドリブルや狡賢い反則までこなす、まさにオールラウンダーな職人なのだ。
しかし、彼の真骨頂はその懐の深さにある、ふとことの深さとはダイレクトパスを出すときにぎりぎりのタイミングで出せばディフェンスに読まれにくいしとられにくい。また、幅の広いパスワークを生み出すことになる。つまり、ダイレクトパスに彼の真骨頂がある。
彼のダイレクトタッチは、トラップなのかシュートなのかそれともパスなのかぎりぎりまでわからない。
このことと、戦術的理解度の高さが彼をアヤックスの不動のメンバーにしているのだ。
誰にも負けない必殺技を持つこと............................
これもスーパースターに、必要な条件の一つだ。