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ジネディーヌ・ジダン

’72年6月23日、アルジェリア系移民の子としてマルセイユに生まれる。

’88年、カンヌでプロデビューを果たす。’92年より’96年までボルドーでプレー。

’96年、ユヴェントスに移籍。ファンタスティックなゲームメイクと優れた個人技で、’97’98年のユヴェントスのセリエA連覇に大きく貢献するも、チャンピオンズリーグでは2年連続で決勝で敗北し、苦杯を嘗めた。司令塔の役割を任されて挑んだフランス98では、決勝で二得点上げ、母国を初優勝に導く。

185p 85s 『Number 455』 より

 

 

初めての栄冠

フランスは過去に、『将軍』 プラティニ、 『キング』 カントナ等 二人の偉大な天才を輩出しながらも、ワールドカップを優勝することがついに出来なかった。

’98年、プラティニをはじめにフランスは準備に準備を重ねてワールドカップを地元で開催した。

サッカーにおいて特にワールドカップのような大会で地元で開催されるというのは非常に有利である。前回の屈辱を経て(フランスは前回大会の予選を突破できず出場していない。それもロスタイムで)強化を重ねてきた。

メンバーもほとんどを世界最高のリーグで戦う、過去最強のメンバーとなりフランスは優勝候補にまであげられるようになった。しかし、それだけではワールドカップを獲得することは出来ない。一月近くも続く長丁場を戦うのは並大抵のことではない。

フランスは、プラティニのようなスーパースターを待ち望み、そして新しい形のスターを得たのだ。

スーパースターの条件

彼の特徴は、インテリジェンスである。デシャンとジョルカエフの協力もあって比較的自由に動ける彼は、とんでもないアイデアとひらめきであいてディフェンダーを攪乱する。

そう彼は、サッカーに関しての頭の使い方に秀でているのだ。W杯決勝では違う使い方で勝利に貢献していたようだが.............

そしてかれは、W杯という一つのスポーツ・イベントを通じてフランス国民を一つにした。地元が有利とはいっても、そのチャンスを生かしたという点で彼は責任を果たしたのだ。

多くの人の期待に答え、人々の心を一つにする............................

これもスーパースターに、必要な条件の一つだ。


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