読書感想のページ(予定)
とりあえず最近読んだ,あるいは気に入っている本について簡単な紹介とコメントぐらいを載せる予定でしたが,進んでいません。
江戸にフランス革命を
- 著者:橋本 治
- 出版社:青土社(1989,単行本),中公文庫(1994,上・中・下巻)
- 内容紹介(中公文庫版より):
- 歌舞伎、日本髪、着物……江戸という“過去”の持つ呪縛を解き放ち、自由になる為に、現代に生きる我々は再び、それぞれの呪縛を明確にすべきなのだ。“過去”という“美”を手に入れるために。――橋本治の挑発的文化論。(上巻)
- 大江戸ローマ帝国論、大奥の論理、イキとヤボ、騎士とサムライ、土地問題の由来、忠義の構造、江戸の会社員は結婚できなかった、など江戸を解き、江戸と現代を繋げる52の断章。都市生活とは贅沢とはそして“自由”とは。(中巻)
- 江戸町人文化が文明開化によって闇に消えゆく時期に活動した「最後の浮世絵師」たち。彼らの絵から“江戸”を逆照し、“日本の近代”を問う新視点の明治論。平賀源内唯一の“思想書”である『痿陰隱逸傳』論考も含む完結編。(下巻)
- 目次:
呪縛の意匠――過去へ行く為に
古典の時代――もう一度、歌う為に
「集団批評の精髄――あるいは全体を語る個について」
愛嬌――または幻想する肉体
怪――歌舞伎の論理
江戸の“様式(てつがく)”
江戸の段取り
江戸の“総論”
江戸はなぜ難解か?
1 大江戸ローマ帝国論 2 江戸はとっても難解だ 3 江戸はいろいろに江戸である 4 江戸は漢字の世界でもある 5 江戸はモチロン日本史の中にある 6 明治維新はサムライ・クーデター 7 江戸は勿論管理社会だ 8 大奥の論理 9 江戸の治外法権 10 江戸は結局着物の世界だ ‥‥‥ 48 “主人”という制度 49 家族制度は近代の暗黒面だ 50 江戸のシステム 51 江戸の“恋愛”は結婚と並行する 52 自我というのは贅沢だ
明治の芳年
私の江戸ごっこ
安治と国芳――最初の詩人と最後の職人
その後の江戸――または、石川淳のいる制度
彼は一体なにを怒っていたのだろうか?――平賀源内考 (青土社版には未集録)
立たない源内と『痿陰隱逸傳』、
そして国芳の侠気はヤクザの背中に消えて行く
注) 中公文庫版はI・II が上巻,III が中巻,IV・V が下巻
感想文がいつになるかは未定!
次の本
もどる。