6月26日〜7月3日

原生林

 下の写真が現在の原生林の様子です。ご覧の通り緑がすっかり濃くなってうっそうとしています。林床では、6月上旬頃一面に咲いていたニリンソウ・エンレイソウなどは姿を消し、セリ科の花やイラクサが目立っています。

 

 

   
これはオオハナウドです。原生林では今この花が一番咲いているといえるでしょう。べつに原生林の奥に入らなくとも、道路沿いで簡単に見ることができます。人の背丈ぐらいある、結構でっかい草です。 注意!この草はエゾイラクサと言う草です。原生林に入る時は、、この植物には触らないようにしてください。イラクサには刺毛があり、そこから蟻酸が出るため、触ると痛みが30分ぐらい続くからです。 これはオドリコソウです。踊子草と書きます。原生林の中で、今咲いている貴重な花のひとつです。名前の由来は、花の形を踊り子に見たてたからだそうです。

ポプラ並木

さて、ポプラ並木です。しばらく雪のように舞っていた綿毛もそろそろ底をついてきました。その分、よりいっそう緑が萌え出したという感じでしょうか。基本的にここのポプラは枝がまっすぐに伸びていますが、中には横に伸ばすあまのじゃくもいます。そうした個体を発見するのも面白いかもしれません。

花木園

 ポプラ並木横にある花木園には、観賞用の植物が多く植えられています。ヤマボウシ・トチノキなど札幌周辺では自生していないものを見ることができます。単純に色彩の良さを考えたら、今は原生林よりもこちらのほうがいいものが見れるでしょう。

 

  

  
 この写真はヤマボウシという、ミズキの仲間の木本です。、白く花弁のように見えているのは実は花弁ではなく、花のつけ根に付いている葉の変化したものです。本当の花はその中央に付いていて、淡黄色で小さく目立ちません。写真では1つのように見えますが、近づくと数十個集まってついているのが分かります。本来の分布は日本の本州以南、中国、朝鮮で北海道にあるものは人の手で植えられています。 これは言わずと知れたハマナスです。名前の由来は、浜梨が訛ってハマナスになったところから来ています。では、なぜ浜梨かと言うと、実の形が梨に似ているからです。この花は石狩市の花にもなっています。本来は海岸の砂地に生える木本です。バラの仲間だけあって、花はきれいですが幹には刺が沢山付いています。時々白い花も咲くようです。このハマナスの実は、朱赤色で、食べることもできます。

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