ガイアの声がきこえますか

 皆さんは地球交響曲;ガイアシンフォニー、という映画を知っていますか。この映画は、地球を一個の生命体として見、(つまりガイア理論)われわれ人類をその“”すなわち“想像力“を担っているそんざいかもしれないといいます。そして、その想像力の産物である今日の環境問題。これもまたその想像力によって解決できるのではないか、というのです。そしてそれを実証するため、常軌を逸した…いや、超人的なことをやってのけた人々をカメラで追う、といった構成になっています。例えば地球交響曲第一番だと(第3番まである)「トマトは心を持っている。」とトマトの生命哲学を語る野澤重雄さん。たった一粒の種からバイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わず一万三千個もみのなるトマトの巨木を作り上げた。酸素ボンベも無線機も持たず、たった一人で世界の8千メートル級の山全てを登り尽くしたアルピニストのラインホルト・メスナーだとか。第3番では、出演するはずだった星野道夫さんの軌跡をたどったり…。

 高校生のとき私はこの映画を見ました。世は環境問題をどうするか、この宇宙のチリである人間の作り出した、どうしようもない悲劇、お先真っ暗な地球、という感じでした。私もその醜悪さにおぉどうすればいいのだっと悲観的に頭を抱えていたものです。しかし、これらの映画を見、なんとも明るい希望の光が見え始めたのです。人間は捨てたもんじゃない。心の持ちようによってかくも世界は変わりうるのだ。だが、何もこの様な特異な人達ばかりを賞賛するのではない。凡人がいてこそ特異な人は特異たり得るのだ。したがって、かくも特異な人々と自然との関わりを知ることによって、凡人の私は心のあり方が変わった。そして世界はこんなにたくさんの人でできている。一人一人の心の持ちよう(この映画では“大いなる力”と呼ばれている)、これが世界を変えていく気がする。

 とにかく、このホームページ(アドレス http://www.246.ne.jp/~hiima/gaia/gaia.html )をのぞいてみてください。自然保護に原風景が大切なように、地球環境問題にもヴィジョンが大切です。この映画は皆さんの力となると思います。しかし、この映画は自主上映されているのですが、今後の予定に北海道はひとつも含まれていない!!なんとか札幌上映をかなえられないものか…。

文 M.H

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