最近、内装3段変速のハブ内部トラブルの相談が多い。
下の写真は、一般的な3段変速ハブと車輪


お客さんの話によれば自転車を購入してから、3〜5年ぐらいで、メカトラブルを起こしてしまったとのこと。
当店では、メーカー推奨のグリースをプッシュロッドの穴からグリースガンで、充填していた為か
1台も、現在に至っても、クレームは起こっていない。

・ペダルを普通に漕いでも、空回りする。
・乗車時、ペダルを強く踏み込むと、ギアが「カチン」と外れたりする。
等の症状がそれだ。

元々、シフター、シフトワイヤー、プッシュロッドの調整ズレ等の簡単な問題はあったが
その程度の処置では何ともならない。


内部を調べてみると錆がすごく、グリースが赤土のように見える。
元々、内部ボディーは黒いがラチェット等の爪の部分が、ほとんど動作していない。
こうなると、ハブ外側をクリーニングをして、新しい内部ユニットにメーカー指定のグリースを充填して交換する。
当店では、¥6500程度の料金を頂いている。

左の画像の自転車は今も現役だ。15年お使いのもの。、不思議なことは、10年近く前の古い3段変速のメカは、問題なく動作している。8台ほど、かなり古い内装3段変速のものを見せていただいたが、内部も錆びていない。
ラチェット部も問題なく動いている。比較的新しいものは錆びやすくなっているのだろうか?錆びやすい素材で出来ているのだろうか。
古い内装3段変速は、なぜ錆びたり、寿命がつきていないのか。
メーカーの設計製造関係の方と話す機会が有れば、尋ねてみたい。
今年、このメーカーの新型の3段変速機が市場にでている。
各自転車メーカーも新型の内装3段変速で販売しているようだ。 
上記の問題点が改善されているのかどうか
興味のあるところだ。レバーも一度も交換したことがないとのこと。

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