当店では、ここ、数年間、主に、後輪のスポーク折れの修理ご依頼が増えている。

その主な原因は

!)26インチ・27インチ・28インチ等大きい車輪の自転車の急増(車輪サイズが大きくなればなるほどスポークテンションを比較的強く、メンテナンスの機会をより頻繁に行わなければならなくなった。)

2)廉価車等の後輪のスポークに#14番手の主に前輪に使用するスポークを後輪に使用している(一般車で後輪に14番手のスポーク組は弱い)

3)アルミリムの採用によるリム剛性の弱体化(車輪の金属製の輪の部品が昔は鉄、少し前又今でも一般車の比較的高級車はステンレス製、廉価車などは錆びないなどのメリットもあり、アルミ製、ただし、路面のショックによる影響を受けやすく、グニャグニャしながら走っているというたとえが良いのか悪いのか分からないが、そんな感じを創造して欲しい。その為に、他の素材よりスポークへの負担が大きい)

4)交叉スポークの組み方には、折れやすい組み方と、折れにくくする組み方がある。(間違った組み方をしているものが少なくない)

5)ユーザーさんの乱用、2人乗り、法規違反であるだけでなく、13番手のスポークを採用して折れにくい組み方をしても間違いなく、折れる。
自転車、特に車輪はそんなに重い荷重に耐えられない。振れ取りなどのメンテナンスを丁寧にこなしながら、早い時期に、新しいスポークで組み直しをすることになる。

6)昔の?スポークより最近のスポークの剛性が落ちているおそれがある。(これは単に私の勝手な創造・・・・・)

以上の原因があげられる

01/04/15 御来店になったお客様の自転車の後輪スポーク折れ、後輪13番手スポーク36本で組み直しの修理ご依頼の例は上記1)〜5)までの条件全部が当てはまるものだった。


27インチ車輪アルミリムでスポークは前輪用の14番手

車輪は右に回る、左に傾いているスポークがハブのフランジ
(ツバ)の内側からでている。折れやすい組み方で組んでいる

13番のスポークで組み直した車輪、フランジの外側から左向
きのスポークがでているでしょう折れにくいスポークの組み方

ローラーブレーキ側左向きのスポークがフランジの外から出
ているのが折れにくい組み方、キャリパーVブレーキなどは逆
自転車に、組み込んでこの修理は完了した。問題なのは、左側にハブステップが見えるでしょう。メカニックがどんなにベストを尽くしても、2人乗りは、駄目です。しかも3段変速のプッシュロッドの上に乗られたら、変速の調子も悪くなってしまう。ちゃんと1人で乗れば、快適に乗れるかもしれないのに・・・大事に使ってやってね。


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