一般的には「パンク」というとタイヤに何かクギ等が刺さって、チューブに穴があいて走行不能になることだけと思っているようだが、いろんなパンクの種類がある。

勝手にパンクの種類の名称区分をしたが、このデータは、当店のもので、地域的な違いはある。(普通車と英式バルブ車のデーター)
一番多いのは*空気入れ口の虫ゴム(パッキン)が切れて、空気漏れがおこるもの
以前の店では、近くに板金の工場があったために、金属片や切り子などの原因物によるパンクが圧倒的に多かった。
*擦れ穴'(空気圧が少ないためにタイヤの中でチューブが振動し擦れ現象が起こり、チューブの肌が薄くなり、最終的には穴があいてしまうもの。
*リム噛みは、チューブの空気圧が少ないために、タイヤのエッジとリム(車輪の金属の輪)の間にはさまって大きな穴があくもの。
*段差リム打ちは空気圧が少ないタイヤで段差に乗り上げたときに、リムでチューブを切ってしまうパンク、主にチューブの片側に、上下に1cm〜2cm程度の筋状の穴が2本あくことが多い。

衝撃的?なのは、リム噛みでバーストしたもの。たいていすごい音がしてパンク、走行不能になる。タイヤも車輪から外れたり、ユーザーにとってはショックが大きくパニック状態で来店することも・・・・・
ユーザーが自分でパンク修理をして、チューブのおさまり状態を確認しないで空気を入れたりする時にもしばしば起こるトラブルでもある。
空気の入れ口(バルブ)根本の破損、左の画像のようにきれいに外れたのは珍しい。根本が一部だけ切れて、そこから空気漏れするケースが多い。別のチューブに交換する事になる。

当店で一番多いパンクの症状が、「空気を入れないで乗っていたためにタイヤの中でチューブが擦れて、チューブの薄くなった箇所が、更に擦れて穴があく、こすれ穴が多く、パンク症状の中ではダントツだ。チューブにパンクの予備群が一杯あるので、チューブ交換しなければならない。
*虫ゴム破損は当店はパンクと見なしていないが店によってはパンクのカテゴリーにいれ、パンクの基本料金を請求するところもあるが決して、ぼっている訳ではないので理解してあげて欲しい。
タイヤ内の空気圧が低くなると、タイヤには両側にクラック(裂け目)ができ、中のチューブは、タイヤクラックの場所が極端に擦れ薄くなり、最終的には、ピンホール状の穴が開く。

擦れ穴などの小さな穴等は画像で説明しようとしても難しいので、タイヤの中で空気圧が少ないと、どのくらいチューブが動くか典型的な画像を紹介します。
このような症状は、当店としてもそれほど珍しい物ではなく、見慣れた物だ、ブレーキのかける強さや、乗っている人の状況で中のチューブの動き方やねじれ方が違うのだろう。左の映像は、やけにきれいにチューブが折れているこれは珍しい。下の映像が一般的だ。そのまま乗車していると、折れた内側が大きく切れることがよくある。尖った箇所がタイヤの内部で擦れて穴が開くこともよく起こる。

左の状態を引きのばすと折れた跡がいっぱい

できるだけエアーチェックをして、適正空気圧を保ち、タイヤ内でチューブを動きにくくするより予防方法がない。

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