DVD-Rに撮ったものを貰った中に。しみじみ面白い夫婦像を見て
何度も、笑ってしまった。

荒俣 宏・泰子ご夫妻

見かけからは、創造できない、蛙やミミズ等やちょっと気持ち悪い物が好きな
価値観の「世界を飛び回る客室乗務員」だった原 泰子さんが、荒俣 宏さんからではなく、
泰子さんの方から積極的にアプローチして結婚した。
常識にとらわれないちょっと変わった学者肌の人が好きとのこと。
学者だから、なんでもよく知っていて、頼りになる人だと思っていたら
右と左が分からない、ネジをドライバーで締めてもらおうと思ったら
逆に回してネジ山をつぶしてしまう等、実生活で「使えない人」
結婚当初から、泰子さんの宏さんへの「24時間付きっきりの厳しい生活指導」が始まった。
(「ハリーポッターと同じ気分ですね。非常に厳しいおじさん夫婦の家で暮らして肩身を
狭くしながらも、自分は魔法をやってるという。まあこういう感じで・・・」という
さすが、的確で分かりやすい表現の荒俣さんの説明に大笑いしてしまった。)

            

主食は大福、中華料理を食べに行っても、大好物の杏仁豆腐ばかり、10杯食べ続ける。
メガネにまで、目やにが付いたまま、気にもかけない
雨の日に、水をまく
何度、水道のパッキンを取り替えても、蛇口の栓を強く閉め、パッキンを壊す
下着を着替えない、一週間着続けた下着の肌の暖かさを尊び、着替えようとしない
ちょっと変わった人ではなく、とっても変わった人だった為に
泰子さんが受け入れられなくて、宏さんへの厳しい人格否定もあったという。

妻を尊敬してると褒めちぎる主人と「宏」と呼び捨てにし、様々ストレスのはけ口にする奥さん
「これが結婚だ」のわかりやすい見本のようなご夫婦
永遠の情熱に裏付けされた「TRUE LOVE」などは現実では単なる言葉遊び
「結婚して幸せになりたい〜っ」等と薄ぺらく夢見がちの現実逃避型の方々に
現実の結婚の形を教えてくれているような、
、即座にではなくても、時間を掛けてでも、この程度をクリアできない
のなら結婚などという男女の営みは、はっきり言って、続きません。 覚悟しんしゃい・・・・・

どこの夫婦も、程度の差こそあれ、こういったものと心得ましょう。

何千年もの事柄「史実」を様々研究する為か、平常心でたいていの失敗などでは、ちっとも
へこたれないご主人、荒俣 宏さん「一喜一憂せず」がモットー
 
「現実」担当の奥さんと「哲学。情操」 担当の主人(実生活では使えない旦那)
常に100点満点を取ろうとする奥さんに対して20点、30点の点数を取りメリハリを持って
生きる事の大切さを哲学と称して説明する宏さん。
この夫婦のあたふたとした凸凹コンビの調和がほぼ理想の夫婦かも