お買い物車等のライトで最も多く採用されているのが「ブロックダイナモ」というダイナモ(発電器)付のライト

今回、スクープするのは光源部の構造の問題
中にはたいてい「ねじ球」というバルブが台座に
ねじ込まれている。その後ろに接点があり発電
されることにより、照射する。
現在、当店で販売しているブロックダイナモ照射部内部
この写真では、まずグレーの台座にねじ球をねじ込んで、レンズ部に取り付け、レンズ部を本体に取り付ける。後部に金色の接点が見える。走行時の振動でねじ球がゆるんで前方にずれると同時に、後の接点が振動で後方に曲がる為にねじ球が切れなくても、ライトが点灯しなくなる。後の金色の接点を軽く前に押し出してペーパーで磨き、ねじ球を元の通りねじ込んでやれば、点くことが多い。実に簡単なメンテナンスで直る。
問題なのは、左の構造のブロックダイナモ。レンズ部に固定しないで、直接本体のスリット(写真矢印部)のついた台座にねじ球をねじ込むタイプだ。自転車乗車時の激しい振動の為に、このタイプのねじ球もゆるんで前方にずれて。後の接点も後にずれて動いてしまう。そのために、球切れでなくても点灯しなくなる。このタイプの台座はねじ込んでもわずかスリットの固定部が開いてしまうといくらねじ込んでも、ねじが奥に固定できない何度直しても、走行中に同じ原因で、点灯しなくなる。結果、上のタイプのブロックダイナモと交換することになる。後の接点も前に引き出しにくい。全部のこのタイプのものを検証したわけではないが、廉価車の自転車に多いようだ。

欠陥というには、そう言い切れないものもあるのだが、たかだか リング状の台座の部品を一つなくすことによって
コストを減らすということなのだろう。(当店の調査で、台座が本体部にあるが、ちゃんとねじ球を固定するリングが付いていて
さらにそれを、固定部に差し込むものもある。これならば問題ない。どちらにしても、内部を見ないと分からないのがやっかい。)

 


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