以前から、小径車、特にオリタタミ車の中で、ギアの設定が甘いために、ペダルを漕いでも漕いでも、少ししか進まない物があることを知っていた。
あるメーカーの新製品発表会で、説明担当者にもその件をぶつけてみたんだが、「この程度のギアの方がむいている方もいらっしゃいますから」等と釈明に似たような話で、こちらも済ましていたが。自転車の常識的なレベルから外れている事を確信した。
当店で購入していただいた自転車でないのだけれど、最近、この種の自転車に乗っているお客さんから相談を受ける。
今まで26インチなどの普通車に乗っていて、その自転車に乗ると、実用に適さない。
購入する予定の方は、店でお金を預けてもいいから、一度、じっくり試乗してから、決めるべきだ。
当店で、これはお奨めできる物として確認できている物は

有名な「BD−1」前のギア(チェーンリング)の歯数が56T後が13〜28Tだったと思う。チョッとど忘れ。20インチ車でこのくらいのギア設定ならGOOD!!!!!他のコンセプトも申し分ないが、基本は快適な走行性だ。このタイプになると15万円以上だったと思う。10万円前後のBD−1でも同じギア設定だった。一度、試乗すべきだろう。自分の脚力にあっているかどうかぐらい確認すべきだろう。たぶん問題ないと思う。
これは当店お奨めのダホン「HT−611」16インチ小径車シングルスピード、チェーンリング51T×後ギア15Tでなかなか良い走りをする、価格も¥21,000とお手頃だ。このくらいのギア設定なら、全然問題ないと思う。


メーカーから購入したばかりの私が愛用している「Y−20B」が実は問題だった。チェーンリング48T×後ギア13〜28Tであるために、私の脚力では、後のギアはトップとセカンドギアしか使わなかった。上り坂でもトップギアで登ってしまうことができるほど、私にとって緩いギア設定だったこの種の自転車というのは、こんな物かなあという程度でそれほど問題意識は当初起こらなかった。ただ、7段ギアなのに3段目からローギアなどは一度も使うことがなかった。はっきり言って、前に進まない、軽すぎるギアで私にとってこの自転車は2段変速車でしかなかった。私はメカニックなので、自分の脚力に見合った物に徐々に部品を交換するつもりだった。
ロードレーサーのチェーンリング53Tが手に入ったので、交換、これだけでも走りが軽快になったが、7段変速中、実質的には、4段変速といった感じだ。
たまたま、子供MTBの引取があり、シマノのMJUというフリーハブとギア(スプロケット)が手に入ったので、新しいスポークで組み直してみた。幸いなことにこのギアは11〜24Tの6段変速だった。全部のギアを有効に使えるようになった。錆びてはいるが、スプロケットは比較的新しい物。
このギア設定で私にとってほぼBESTの走行性を得ることができた。
01/02/**お客さんの要請によって、ダホンのギア比の詳細を取引先からFAXで送っていただいた内容を公開します。上述の我が愛用のダホンのギア比の問題をすでに改善していた。左記の内容であれば、実用上問題はないと思う。皆様が自転車をご購入なさるときに、よほど親しくしている自転車店でない限り、簡単に、試乗させてもらえないだろう。この時に、左記のリストのギア比の項目を参考にしてはいかがでしょうか。 さすがダホンは、ベーシックな問題をクリアしている。お奨めのメーカーだ。私は、ダホンからびた一文、宣伝費をいただいていない。信じてね。良い物は良い。これはまずいんじゃないかなと思う物は、まずいんじゃないかと表明したい。ただ小径車に関してはローギアの28Tは、26T程度でも良いのではないかと思うが・・・・・

業界問題として取り上げたのは、この種の悩みのお客様が時折ご来店になることに起因する。
当初の私と同様に、ギア比がゆるくて実用に耐えないという訴えであったことをご報告しておきます。
できれば、一度、試乗してから、ご購入する事をお奨めする。少なくとも、ギア比の表を参考にした方が無難です。


HOME