プロローグ
 「ベック!応答しろ!何があった!?」
連邦軍の制服を着た男が通信機に向かって叫んでいる。
「畜生!なんだあいつは!?友軍が次々に撃破されています!」
「落ち着け!状況を報告しろ。」
「敵は1個小隊うち2機は撃破しかし、その10倍近くの友軍が撃破されています。」
「その半分・・・いや、7割くらいは灰色のザクにやられました。」
「うっ・・・うわっ!来るなーーーーー!!!!!」
「どうした!?ベック!応答しろベック!」
「交信が途絶えました!」
「我が部隊は全滅したものと・・・」
「くそっ!灰色のザクとは一体何だ?」
「他の隊はともかく我が部隊は叩き上げのエリートばかりの特殊部隊だぞ!?」
「大尉、自分は灰色のザクのうわさを聞いたことがあります。」
「なに!?」
「やつは1個中隊を1機で全滅させたそうです。」
「なんてことだ・・・」
一年戦争中期、連邦、ジオン両軍の戦闘は激化していた。
「ボス、任務は終了だ。ギャラを貰おう。」
男がジオン軍将校と交渉している。
「デューク、君にはもう一働きしてもらう。」
「なんだと!?」
「敵の補給部隊が近くまで来ている。」
「それを始末するのが任務だ。」
「ボーナスぐらいは出してくれるんだろうな?」
「もちろんだ。」
「いいだろう。その仕事引き受けた。」
デュークは了承した。
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