恐怖の干物

DHAって?
「日本人の知能指数が高いのは毎日魚を食べているから」で、「魚に含まれている頭脳の働きと密接な関係をもった物質はDHAである」と、英国脳栄養科学研究所のマイケル・ク ロフォード教授らが発表して以来、「頭の良くなる栄養素」として一躍有名になりました。

DHAは体の中でも特に脳や網膜に多く含まれていて、記憶をつかさどる海馬には、およそ25%、眼の裏側にある網膜にはおよそ50%も含まれていることがわかっています。このことからも人間にとって必須の栄養素であることがわかりますね。

そしてDHAと同じ高度不飽和脂肪酸のEPA。このEPAも魚に多く含まれていて、心筋梗塞、脳血栓など成人病の予防に効果のある重要な栄養素です。


DHA・EPAの含有量を比較
魚の切り身100グラム中のDHA・EPA含有量を比較します。
DHA・EPAの含有量は魚の種類、部位、季節によりかなりの差が有りますが、脂ののった旬の魚を食べるのが良いでしょう。
サバ
1780
1210
マイワシ
1140
1380
カツオ
310
78
マグロ(赤身)
115
27
■DHA(mg) ■EPA(mg)

DHA消失
栄養豊富な魚を干物にすると旨味成分が増加する代わりにDHAやEPAなどの必要な成分が減ってしまう、といった話を耳にします。
DHAには脳を活性化、大腸ガンや乳ガンを予防、花粉アレルギーを改善、老人性痴呆症を改善、疲れ目を回復する効果があり、妊婦や乳幼児には必須の栄養素です。EPAには血栓を予防したり、肝機能を活性化させ、中性脂肪を低下させる働きがあり、干物にすることでこれらの栄養素が破壊されるとしたら大問題です。

干物にすると本当にDHAやEPAは無くなってしまうのでしょうか?


DHA・EPAは熱に強い
DHA・EPAはもともと熱に強く、煮ても焼いても揚げてもほとんど変化はありません。そしてDHA・EPAは脂質なので乾燥には強く、壊れにくい成分です

ということは、単に乾燥しているだけの干物にはDHA・EPAがしっかりと残っている筈です。実際に市販のマイワシの丸干し100g(約2匹)あたりDHAは約0.70g、EPAは約0.3〜1.75gも含まれているという測定結果があります。これは1日の摂取量として十分な値です。

しかし熱や乾燥に強いDHA・EPAですが、弱みもあります。それは太陽光線です。高度不飽和脂肪酸は光に弱く、天日干しにすると酸化が進み、DHA・EPAが壊されてしまいます。天日干しの干物の旨味も捨て難いですが、DHA・EPAのことを考えるなら屋内乾燥品のほうが良いみたいです。

オススメ読本
魚のDHAが老化・ガン・アトピ−・脳に効く![B6判185p]\1,223
EPA/DHA誰もが必要な栄養素[A5変判]104p\2,600


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