対支那ODAの意義を問う
副題(国連に付いて思う事) 参考資料
「始めに」のページで言及の如く、旧戦勝国の身勝手振りは目に余る。問題はそ
ればかりでは無く国際舞台での発言力薄弱な我が国から、それ等の国へ対する各
種の援助や協力である。ここでは対支那ODAを考えたい。
念の為に五大国とは(米国・英国・ロシア・フランス・支那)を指し、第二次大
戦時の連合国・戦勝国と云う事になっている。是等の国が国連を舞台に理不尽な
強権を行使、我が物顔に振る舞っている現状に憤ります。
別の頁で詳述するが、核兵器を独占しながら他国の核兵器所有を認めない。
国連では常任理事国が明かに不公平な拒否権を持ち、種々の点で国際世論を自国
に有利な様に誘導している。我が国は独逸と共に常任理事国入りを目指して居る
が、五大国は頑として是を拒絶し続けている。既得権の保護に躍起に成っている
訳だが、我が国の常任理事国入りの目的が、単にそれ等五大国と同様の事を目指
すならば私は支持出来ない。拒否権と言う無法を排除するか、内部からそれを改
善するのなら良い。
先ず第一に納得出来ぬのは五大国の一員たる支那へ、何故に巨額の援助をせね
ば成らぬのかである。支那政府は是を「第二次大戦に於ける、戦時賠償の代替」
と考えている様で、我が政府にも多分にその樣な節が観られる事である。
戦時倍賞は解決済みと言う政府見解がある以上、その樣な発言は勿論、気配す
らも許さぬのがあるべき姿の筈です。そうで無いと実質は賠償なのに名目はOD
Aなので、何時までも金を引き出され続ける事に成る。戦後処理に疚しい処が無
ければ、この様に曖昧な気運は断固として改善して欲しい。
問題なのはODAが相手国には何等の感謝もされず、しかも支那の軍備増強や民
間企業を利する結果と成っている事だ。支那は相変わらず我が国を敵視している
し、何かにつけて利害対立のある国なのに。矢張り根底には戦時賠償として、取
って当然の考えがある筈だ。
用語解説にも記した通りにODAとは、「後進国」に対する援助なのだから五大
国に提供する謂われは無いのだ。支那のみで無くODAに対する批判は多く、種
々の疑惑も多い。裏では利権も介在するのだろうが、原資は我々が取られた税金
である。己が首を絞める樣な無駄遣いは良い加減にして欲しい。
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国連関係の参考資料
【安全保障理事会】(Security Council)
国連の主要機関の一。米・英・ソ・仏・中の五常任理事国と、総会で選挙される
10非常任理事国とで構成され、国際平和安全の維持を任務とする。常任理事国
に拒否権が認められている。
=安保理事会。
【常任理事国】
国連では、安全保障理事会に常に代表者を出している米・英・ソ・仏・中国の五
ヵ国をいう。
【非常任理事国】
国連の安全保障理事会を構成する一五ヵ国のうち五つの常任理事国以外の理事国。
任期二年、再選を許さない。
【拒否権】
国連安全保障理事会において英・米・仏・ソ・中の五常任理事国が持つ。
一国がこれを行使すれば決議は成立しない。
【国連】(United Nations) 国際連合の略称。
第二次大戦後、平和と安全の維持、各国間の友好関係の促進、経済上・社会上・
文化上・人道上の問題について、国際協力を達成するために設立された諸国家の
組織。一九四五年一○月二四日正式に成立。国際連盟の精神を受け継ぎ、さらに
強化した組織。九○年現在、加盟国一五九、本部はニュー‐ヨーク。
日本は五六年加盟。主な機関として総会および安全保障理事会・経済社会理事会・
信託統治理事会・国際司法裁判所・事務局がある。=UN
【国連憲章】
国連の組織および活動の基本原則を定めた法規。原案は米・英・ソ・中国が参加
して一九四四年八〜九月に作られ、四五年六月サン‐フランシスコ会議で採用さ
れ、同年一○月二四日発効。
【国連教育科学文化機関】ユネスコの正称
【国連軍】
国家間の武力紛争を防止・抑圧するために国連が派遣する軍隊。国連憲章では集
団安全保障による強制措置の一環として予定しているが、一九五六年のスエズ動
乱以後は武力紛争発生防止のため派遣される例が多い。各国が自発的に提供する
軍隊で構成。
【国連軍縮特別総会】
軍縮のために一九七八年開催された国連総会。これにはじめて
NGO代表の参加が
認められた。八二年に第二回、八八年に第三回。
【国連食糧農業機関】(Food and Agriculture
Organization of the U.N.)
国連の専門機関の一。世界の食糧および農業問題の恒久的解決を図ることを目的
とする。一九四五年カナダのケベックで発足、本部はローマ。=FAO
【国連総会】
国連の最高機関。すべての加盟国により構成され、各国は五名以下の代表を出し、
一国一票の表決権を持つ。行動機関ではなく、討議・勧告の機関で国連憲章の範
囲内に関する問題・事項はすべて討議できる。年一回九月に定期総会を開く。
【国連大学】
国際連合総会の決議により設置された国際協力による研究・研修機関。
一九七二年国連で設立を承認、七五年東京を本部として発足。一般の大学とは異
なり、カリキュラムは国連大学プロジェクトに基づき、専任教授は置かず、研修
生は各国の専門的研究者である。=UNU
【ODA】
(Official Development Assistance) 政府開発援助。政府資金で行われる、発展
途上国に対する無償援助(贈与)・技術協力・借款および国際開発機関への出資・
資金供与をいう。
しゃっ‐かん【借款】
(「款」は契約書の意) 一般に国際間の資金の貸借をいう。政府借款と民間借款と
に分けられる。
えん‐しゃっかん【円借款】
日本からの輸入支払に当てることを条件として、円資金で外国に与える政府借款。
実施機関は海外経済協力基金。
【国際開発協会】(International Development
Association)
発展途上国の経済開発を援助するため資金の貸付を行う国際金融機関。第二世界
銀行とも呼ばれる。一九六○年九月設立。***国際協力銀行
0年8月29日
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