核保有の方が実現の可能性あり?

 私の主張として、他記事中でも安保解消を訴えています。
その私が斯様に申すのも難ですが、安保解消は極々困難と思います。核保有の方
が遥かに実現の可能性ありと思う昨今です。勿論、我が国の為に成らぬ安保を解
消したい気持ちに変わりは無く、少なくとも安保の危険性と欺瞞は粘り強く発言
し続けたく思います。その点を含み置き戴いた上で、この頁では表題に付いて脱
線し過ぎぬ範囲で持論を展開致します。


支那や南北朝鮮は安保解消を歓迎せぬかも知れない
 第二次大戦で日本に攻め込まれた支那や朝鮮は、戦後55年を経た現在でも我
が国に対する警戒や不信感を緩めたがらぬ様です。北鮮は韓国不信の一因として、
駐南鮮米軍の存在を上げて居り、是は我が国に対しても同様かと考えます。
日本が安保を解消すると言っても、非武装・中立には成りません。自衛隊を国軍
化して自主防衛体制を確立する事が往事の皇軍を連想させ、「何時か来た道」に
逆行するのではないかと警戒するでしょう。
 安保の目的は米国が我が国を監視する事にあります。アジアに睨みを利かす為
には日本の立地条件は最適ですし、日本の持つ技術力や人的資源は大変な魅力で
しょう。その樣な状況を考えますと、安保解消は極めて困難と考えられます。

 そして核保有ですが現在の核保有国、特に旧連合国は他国の核開発や保有など
安易に許したりはしません。インドやパキスタンの事例は例外です。米国による
保護観察下の我が国には、不可能と申しても良いでしょう。
 しかし、駐留米軍には過去、何度かの核持ち込み疑惑があります。軍事專門家
で無くとも、「有事に備え核兵器が持ち込まれた筈だ。無い方が可笑しい。」程
度の事は判ります。今現在でも我が国の何処かに核があるかも知れません。
現在の安保を更に改悪して米国に隷属度合いを強め、更に国際情勢の変化があれ
ば、米国の監視下で核のボタンを委ねられる事は考えられます。これで正確に
「日本の核保有」と言えるのか苦しいところですが、少なくとも核武装には成り
得ます。


それでも安保反対と言い続ける
 些か例え話が過ぎましたが、安保解消と核保有の可能性を論じました。
如何に実現困難であっても私は安保反対と言い続けますし、例え解消が成らずと
も安保の問題点と米国の身勝手さを訴え続けて参ります。私は個々の南北朝鮮人
を憎んでは居りませんし、同様に米国民も憎んでは居りません。朝鮮であろうが
米国であろうが、親と生国は選べないからです。私が日本に生まれず、彼の国に
生まれていたかも知れません。私が憎むのは指導者でありながら邪心を以って我
が国を害する該当国政府や、徒に支那や朝鮮人を蔑んだり蔑稱を連呼して憚らぬ
「日本人」です。