またも鈴木宗男の余罪が露見して再逮捕との由、売国振りに只管あきれるばか
りだ。しかし、北方四島返還が如何に望み薄かは、国も元島民も十分に認識して
いる筈だが。北方領土問題は「運動の為の運動化」しただけではなく、ロシア等
と結託した政治家や業者の金づるに成り果てた。
なぜ生活基盤整備か
不法占拠された地に住む侵略者に対する支援とは何か、人道支援とは何なのだ
ろうか。侵略者とその子孫とはいえども、天災(地震)に難渋している故の人道
的対応と云う事だった。これでも尚、ロシアが支援すべきを日本が支援するのは
本末転倒であるし、泥棒に追い銭を地で行く樣なものだった。
早期に返還させなければ成らない土地なのに、不法占拠者の為に基盤整備や物
資の援助。これ等の施しの多くは既得権益化しており、ものによっては有り難迷
惑ですらあると云う。道を外した政治家や業者等の欲望の末に生まれたのが、一
連の対ロ支援である事は確かだ。一時は反対していた往時の河野外相だが、鈴木
の横暴に屈して支援を認めてしまった。
四島ともに国有化せよ
終戦時の決死の持ち出しで、北方四島の権利関係書類は大方が揃っているそう
だ。旧島民の土地や権利は相続もされており、売買を呼び掛ける業者も何軒かあ
ると云う。政治的動きのある度に、返還後の皮算用が噂に上るとか。しかし、こ
れまでに北方領土に幾等の支出が為され、これから後に如何ほどの税金と労力を
費やすのだろう。四島の内から二島のみ戻るのか、目出度く四島全てが戻るのか。
ロシアがすんなりと返還する事は有り得ず、相当の金錢や支援を強いられるの
は当たり前に予想される事だ。下手をすると現住民付きの「居抜き」と云う事態
も強ち杞憂ではないだろう。現在の「島民」に帰る故郷は既に無く、島外退去と
なれば相当額の支援が必要とか。居抜きは兎も角としてニ島にせよ一括にせよ、
北方領土返還には以後も莫大な税金が投入される。仮令、返って来ずとも。
北方領土に関しては一旦、個人的な権利や所有を反故にすべきだろう。
国策の誤りとは言っても戦後60年近くも経っているし、占領中も本来の住民が
住み続けた沖縄や父島、母島とは事情が全く違う。元島民に土地や権利を戻すな
らば、相応の負担に応じさせるべきであるばかりでは無く、予想される基盤整備
費に付いても覚悟を求めるべきだ。そうでなければ他の戦争被害者や、戦災に泣
いたものへの不公平、不公正となる。