仮設された城


*岡城大手門*

 大分県の竹田市に有る岡城は、荒城の月のモデルになったとされる、高石垣の印象的な城跡です。
 岡城の建物は、明治に入って全て取り壊され現在では石垣のみが残っていますが、その石垣の素晴らしさは建物が無い事で、かえって強調されているようにも思います。

 ところで、下の写真は岡城の大手門を望んだものですが、建物が無い筈の岡城に城門が写っています。
 これは、合成では無くて1999年12月に訪れた際に、たまたま期間限定で大手門の復元展示がされているのに遭遇したものです。
 一見するとちゃんとした建物に見えますが、実際には仮設のハリボテになっています。本格的な建物を建てようとすると、基礎になる石垣を補修しなければならず、石垣自体の保存には適さないので、このような方法にしたようです(予算も少なくて済むでしょうし)。

 岡城では、1987年(昭和62年)の築城800年祭で、天守も同様の手法で復元されました。その様子は竹田市のページの市政50周年記念ページの竹田市年譜懐かし写真館で見ることが出来ます。
 ところで、このページを見ると、竹田市の現在の市役所庁舎もかなり良い感じですね。


1999年12月撮影


<以下編集中>

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