甘楽の摩崖仏(長厳寺)

2002年9月


 磨崖仏で大仏といえば、バーミヤンの今は無き大仏が連想されますが、国内最大の摩崖仏(顔のみで)が群馬県甘楽町に有る事は殆ど知られていません。
 何故、知られていないかというと昭和60年頃と比較的最近に完成したこと、作ったのがごく普通(ていうかこんな物作った時点で普通ではないが)の仏像好きの方だったという事で、権威に乏しい事が原因のような気がします。
*なお、上で磨崖仏と摩崖仏の二種類を使っているのは変換ミスではなくて、長厳寺の前に立っていた案内図にペンキがかすれて読みづらいですが、確かに「大摩崖仏」と書いてあるからです。
 因みに、Googleで検索すると磨崖仏=5880件、摩崖仏=404件で、普通この位の比率だと少ない方が誤変換の可能性が高いような気もしますが、何分仏さまの事なので勝手に変換しない事にします。
 群馬県甘楽町は織田宗家の城下町として知られ、風情の有る街並みを有するちょっとした観光地です。その街並みの南端の山裾に長厳寺は有ります。
 なお、甘楽町には別に磨崖仏も有りますので混同しないように。
 長厳寺の前にある駐車場に車を止め、5m程の石段を登って山門を潜ります。看板に従って本堂の右手から奥に入っていくと斜面に石段が造られていて、そこを登っていきます。

 なんか、いい感じの石段です。小さい石で作られていて古代の山城か?という雰囲気です。

 石段の途中にこんなものが設置されてました。

 大摩崖仏の足元、じゃなかった胸元には謎の龍と亀の彫像が、、、

 もう、なんか手当たり次第に彫っている感じです。

 そして、これが問題の大摩崖仏です。縦10m横8mとの事でかなり巨大なお顔です、顔の大きさだけなら牛久大仏といい勝負かも知れません。
 しかし、平らな面から立体物を彫り出すのは結構大変な物です、中学校の工作の時間に造ったレリーフを思い出して頂ければ判ると思いますが。
 結果としてこの大摩崖仏のお顔(しかありませんが)はメチャクチャ鼻が低くなってしまったようです。いや、低いというレベルではなく顔にめり込んでいると表現しても良いでしょう。
 あと、眉間も凹んでます。


<ステレオ写真(平行法)>
*交差法はこちら

 一応ステレオ写真にしたら、立体感が判るかと思って作ってみたのですが、なんか立体に殆ど見えないですね、おかしいなぁ他のステレオ写真と同じ作り方をしている筈なのに・・・
<2007.7追記>掲示板での指摘により、画像を修正したので多少は立体に見えるようになりました。
 なお、この写真撮影中に藪蚊の大群に襲われまして、構図を決めようとカメラを構えると両手に10匹程が一瞬にして取り付くという極限状況になりました。
 あぁ、思い出すだけでまた痒くなってきた。

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