*三珠町ふるさと会館*

2003年4月


 甲府盆地の南部に有る三珠町は笛吹川の南側の台地・山地からなっています。
 JR身延線はワンマン電車が走るローカル線ですが、この日はちょうど桜の季節で晴天の休日という事で身延山に行く人で結構な乗客率となっていました。
 その身延線で笛付川を渡り甲斐上野駅に近づく辺りで台地の上に天守風の建築物が見えてきます。それが三珠町ふるさと会館です。
 甲斐上野駅から台地上の狭い坂道を案内板に従って5分程登るとこんもりとした神社の奥に天守が見えてきます。この神社辺りは「一条氏塁跡」ということで史蹟の案内板が立っていました。


<三珠町ふるさと会館全景>

 三珠町ふるさと会館を含む施設は、歌舞伎文化公園というもので、何故この三珠町に歌舞伎が関係有るかというと、初代市川団十郎の先祖がこの地に住んでいたとの事です。

 ふるさと会館に入場するには、500円を払う必要が有ります。併設される文化資料館と共通券の為か、ちょっと割高な感じです。
 とりあえず、入口正面のエレベータで四階まで上がります。
 四階展望台からの眺めは大変素晴らしい、と思われますがこの日はとにかく風が強くて目も開けられない程だったので、良く判りません。
 三階は只の階段で、二階には考古資料が展示されてました。
 なお、一階にある食堂は準備中でしたが、こんな日にやってなくて何時やっているんでしょうか。
 一階の棟続きはホールになっているようで、関係者以外立入禁止でした。

 そこから満開の桜を潜って庭を歩くと、文化資料館とその向かいに、これまた良い感じの民俗資料館が有ります。


<民俗資料館>

 民俗資料館は御殿風の建物ですが、左右対称な構造になっていて、もしや「平等院」を意識した建物では?とか連想しましたが、詳細は不明です。
 ちなみに、ここの入場券はまた別(確か100円)だったので中には入りませんでした。

 それから、文化資料館には、折角料金を払ったので入ってみました。
 ここの展示は主に歌舞伎関係なんですが、正直言って歌舞伎には全然興味が無いので、一通り見学しましたが、あまり記憶に残っていません。

 余談ですが、このふるさと会館は他の天守風建築物とちょっと違う所が有ります。
 鯱が乗ってないのです。

 自分としては、あまり天守っぽく無くても鯱さえ乗っていればOKみたいな感じは有るのですが、ここまで天守風で鯱が一切無いのも困るというか。
 あと、高欄の内側には案内板は付けないで頂きたいと思います。

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