*尾道城登頂記*

2005.5


 自分の旅では、宿に入るのはとっくに日が暮れた後という場合が殆どなのですが、この日は結構早い時間にホテルに入りました。
 それは、6泊7日という行程の後半で疲れてしまった訳ではなくて(ちょっと疲れてましたが)、尾道城にアタックするのに、荷物を置いて落ち着いてから挑もうという理由により。


<登頂口、実はこの写真は下りてきた後で撮ったもの>

 そして、いよいよ登頂開始。
 ・・・という程の高さでは無いですが。
 今、地図でチェックしたら、だいたい尾道駅のレベルから比高差100〜120mくらいの上りのようです。
 因みに、裏の方からぐるっと回ると車でも上れるようです。


<坂のだいたい中間辺り>

 かなり急な平均斜度20度くらいの坂が続きます。だいたい一部階段状になっている感じで、自転車はほぼ無理な塩梅です。
 暫く登ると、水平な道(ここはバイクは入ってこれるらしい)と交差しますが、そこは右に折れて少し行った所からまた登る方向に向かいます。
 この辺りから眼下の眺望が良くなってきましたが、汗も噴き出て来たので休み休み登って行きます。

 さらに少し登って、やや広い(でも自動車は無理そう)な道に合流した辺りで、頭上に尾道城が見えてきます。
 尾道城はかなり急峻な尾根の縁からさらに突き出す形で聳えているので、天守台がとても高くなっています。
 ついでに、天守台より天守の方が大きいためせり出していて、オーバーハングしているように見えます。


<尋常では無い天守台?の高さと細さ>

 天守台の下は尾道城の一部だったのか、雑草の生い茂る荒れ地になっていて、何かのゲートのようなコンクリ構造物が残存していました。


<これは何の跡でしょうか?>

 天守台を巻くように登っていくと尾根側では天守台は全く高さが無く、天守一階の入り口が地盤と同じレベルになっています。
 入り口には番兵が静かに立っていました。敷地内は雑草がかなり生い茂ってます。


<天守への入り口には番兵が・・・>

 天守の隣のビュウホテルの横から千光寺公園の展望台に上れるのですが、そこの二階は尾道城の三階とほぼ同じレベルになっています。
 尾道城が入った尾道水道の眺望というのも、かなり絵になるものでした。

 ところで、一つ気になったのが鯱のうち一つが無くなって居る事です。2003年8月に撮った写真だと両方揃っているので、去年の台風辺りで落ちてしまったのかも知れません。
 建物自体はまだ結構しっかりしてそうなのですが・・・


<手前側の鯱が落ちてしまってます>

 もう閉鎖されてかなり長い時間が経過しているので、復活はかなり難しいと思いますが、尾道の風景には欠かせない存在だと思われますので、外観のメンテだけでも出来ないものでしょうか・・・

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