*大峰城チョウと自然の博物館*


 大峰城チョウと自然の博物館は、長野市街を見下ろす大峰山の山頂に聳えています。
 長野から戸隠に通じる戸隠バードラインから枝道を少し登ると駐車場に着くのですが、その戸隠バードラインの長野側終点付近が、地付山の地滑りの為寸断され通行止めのままなので、善光寺の裏辺りから急坂を登るルートになっています。

 大峰城は川中島の合戦の時に上杉方が築いたと言われていますが、発掘調査の結果はもっと古い時期を示唆するものだったらしく、正確な所は良く判っていないようです。


2003年5月撮影

 城門の脇にはチケット売り場らしきものが残っていて、以前はここで料金を徴収していたのかも知れません、現在は博物館の入口で料金を払います。


<展示>

 博物館内部は一階・二階がチョウの標本の展示で、三階が歴史資料の展示、四階が展望台になっています。


<コンクリ下見板張風>

 この博物館は昭和37年に鉄筋コンクリートで建設されました。
 外壁は下見板張り風ですが、全部コンクリートで造られています。
 一見、札幌の時計台のように、下見板を白く塗装しているようにも見えますが、実はコンクリート打ちっぱなしで、建設当初はどうだったのか判りませんが、現在では塗装の痕跡は全く見られません。

 よく、戦後の再建天守は法律の規制の為、木造で建設する事が出来ず(やむを得ず)コンクリートで建てられた、のような論調を耳にしますが、こういう施工を見ると鉄筋コンクリートで天守を建てるのがトレンドだったのだろうと想像します。

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