お菓子の薩摩城訪問記

2004.8


 お菓子の薩摩城は鹿児島市街の南側、産業道路が国道226号に合流する少し手前の道端にあり、周囲は谷山港に隣接する工場・倉庫地帯となっています。
 ホームページを見ると、「かるかん」などの銘菓やさつまあげの製造販売をしていて、お菓子に留まらないラインナップとなっています。そのためか、ホームページのタイトルは「かごしま産業特産品センター・薩摩城」となっているので、こちらが正式な名称なのかも知れません。


<玄関の前に車が停まっている時点でおかしいよな・・・>

 この薩摩城を訪れたのは、既に午後5時を回っていましたが、夏の九州ではまだまだ日が傾いた、という雰囲気でもありません(なので油断していたのですが)。
 産業道路から駐車場に入ろうとすると、その入り口はロープで閉鎖されています。仕方が無いのでバックして別の入り口から駐車所に入ると、車があんまり多くありません。
 お客さん少ないのかな?などと思いながら、駐車場の隅から写真を撮り、玄関に向かうとなにやら掃除屋さんらしき車が道を塞いでいます。
 この時点でも、もう営業時間が終了しているという事には、全く思い当たらなかったので、自動ドアを開けて中に入ると・・・何処からどう見ても掃除中です。

 半ば呆然としつつ、ここまできて引き下がれないので近くに居た人に、
「スミマセン、展望台に上りたいんですが・・・」
 と、お願いすると、ちょっと困ったようでしたが、カメラを2台もぶら下げた私の様子を見て何かを勘違いしたらしく、通りがかった女性(責任ある立場の人らしい)に何やら相談してくれて、その女性が案内して下さる事になりました。

 ホッとして、女性についてフロアを抜けて店の裏の方に回り、エレベータで3階まで上がりそこから鉄の階段を登って行きます。
 ずい分と裏道のようなルートだな、と思って聞いて見ると、本来は展望台、というか最上階は公開していなかったのだそうで、24時間テレビのイベントの為に数年前から公開するようになったとの事。
 と、いろいろと聞いていると、女性は不思議そうな顔になって、
「あら、24時間テレビをご存知では無かったのですか?」

 どうも、間近(一週間後くらい)に迫っていた24時間テレビのイベントをこの薩摩城で行うので、それの下調べに来た人だと勘違いされてた模様です。
 まあ、そうでなくてもお願いすれば見学させてもらえたと思いますが、おかげでスムーズに中に入る事が出来ました。


<高覧には出られません>

 この最上階は、もともと公開を前提にしてませんでしたので、このように内部は無骨な感じです。数年前までは物置として使われていたとの事です。
 展望台からは、錦江湾を挟んで夕日に染まる桜島が望めます。


<展望台より桜島を望む>

 どういう話の流れだったか忘れてしまった(スミマセン)のですが、米子のお菓子の壽城の話になって、その女性が言うには、
「あちらを建てる前に、ここに見学に来られて参考にされたんですよ」
「ずい分と(こちらより)大規模なんですよねぇ」
 というような話になったので、
「いや、建物自体の規模はそんなには変わらないですよ」
 というような感じで、2階の製造ラインなども見学させてもらいました。

 結局のところ、営業時間に間に合わなかったおかげで、案内付きで見学出来た訳で大変にラッキーでした。
 案内して下さった方(名前もお聞きせずに失礼しました)ありがとうございました。

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