四国のタイヤ星人たち

2005.5


 これまでの傾向から、タイヤ星人自己満足 北海道より)は日本の端っこの方に多く分布している、あるいは残存している、という事が判ってきたので四国ではタイヤ星人に会えるのでは、という期待が有りました。

 とりあえず、掲示板でへりおすさんに教えてもらった阿波町のタイヤ星人を見に行ってみました。
 このタイヤ星人は、会社の敷地に有るものなので交通安全などを訴えるタイヤ星人なのか、微妙な所だなと思っていたのですが、実物はかなり大きくて迫力が有りました。

 そして、写真を撮って車に戻ろうとすると、道の向こうからおじさんが「おーい」と呼んでいます。
 なんだろうな、と行ってみると。

 なんと、その方がこのタイヤ星人を作った人でした。

 イロイロとお聞きした、というか声を掛けてくるくらいなのでお話好きな方のようでしたが、このタイヤ星人は会社の看板というよりは交通安全を目的としたモノであるという事です。
 去年の12月12日の読売新聞の地方版で「夜になると赤色灯を照らして、交通安全を呼びかけます。」と紹介されてまして、その新聞のコピーを頂きました。
 フレームが外側に出ているような構造ですが、手前側にはブランコが下がっていて子供が遊べるようになっていたそうです。今は外されてしまってますが。
 なお、頭部の白いパーツは「ノア2世号」と書いてあるのですが、なんとオ○ム真○教が、世紀末対策で造った避難用のボートだったそうで、松茂の方で放置されていたのをもらってきたのだとか。
 もちろん、そういう信仰とは全く関係無く、”もったいない”というリサイクル精神で再利用したようです。

 現在、さらに大きいタイヤ人形をこの場所から少し南側の橋のたもとに建設する準備をしていて、最大級のタイヤを集めているのだそうで、完成が楽しみです。
 そして、このようなタイヤ人形が北海道に多数有る、という事を話すと、それは全くご存じでなく、というか他のタイヤ人形を参考にしてこれを建てた訳では無いのだそうです。
 他のタイヤ人形というと、これを建てた後に人に聞いて見に行った香川県の詫間町あたりのモノが有るよ、という事でしたので場所を教えて頂いて、行ってみる事にしました。

 というわけで、教えて頂いた辺りでタイヤ星人を探してみました。
 ちょっと、正確に場所を聞かなかった(というか地図を持っていたのだから、それを見ながら教えてもらえば良かったのですが)ので、やや探すのに手間取りましたが。
 これが国道11号線から県道271号で七宝山トンネルを抜けて燧灘を見下ろす辺りで、海側に立っているタイヤ星人です。
 正確な場所は詫間町の隣の仁尾町になりますが、この町はミカンが名産らしく、タイヤ星人の頭もミカン型になっています。

 タイヤ星人の手前には簡単な休憩所が造られています。

 タイヤ星人の頭は、前後どちらから見ても顔が描いてあるリバーシブル方式のモノが多いですが、このミカンは片方がウィンクして睫毛アリ、もう片方が口をへの字にキリリとしたお顔で、もしかすると男女同体なのかも知れません。

 そしてこちらは檮原から中村に向かう途中で見つけた、四万十川沿いの国道381号、大正町の北の川中学の近くに立っていたタイヤ星人、というかタイヤは頭だけで残りはドラム缶なのでドラム缶星人です。
 隣の建物は工作所のように見えたので、こちらで造ったモノなのかも知れません。
 かなり風化が進んでいますが、通り過ぎる車にしっかりと自己主張してました。

 全体的には警官を模しているようで、手の先が発光する構造のようです。


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