オウガバトル・サーガ 第6章
「指導者たる器を持つ者」
Person of Lordly Caliber
 
《序章 顔を伏せ、重く重く歩むひとびと…》
 オープニング 

ガリシア大陸の西に位置するローディス教国は突如、近隣諸国に対して武力制圧を開始した。
教国の侵攻はボルマウカ人の王国ニルダムへと及び、圧倒的な軍事力を背景に、わずか1年で
ニルダムを植民地化する。
 
ニルダム王国滅亡後、教国の矛先は東に隣接するパラティヌス王国へと向けられた。
それを知った国王プロカスは、ニルダムの呆気ない敗北と教国軍の圧倒的軍事力に恐怖し、
抵抗も早々に教国の講和条約を受諾。
講和条約とはいえ、その内容は教国に隷属することを意味するものであった。
 
パラティヌスの実権を握った教国は旧ニルダム領の管理、及び未開の地であったパラティヌス南部地域の
制圧を指示。
元々、南部辺境に住んでいた開拓民達を下級民として、ボルマウカ人と共に強制労働に駆り立てた。
 
それから10年。
長きに渡る武力支配と、過酷な労働によって虐げられた下級民達の怒りと自由への憧れは、
ついに頂点に達しようとしていた。
 
時にパラティヌス王国歴251年。

 
 
 
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