オウガバトル・サーガ 第7章
「手をとりあって」
Let Us Cling Together
 
《第3章/Nルート すくいきれないもの》
 オープニング 

バクラム軍によるライム制圧から4週間……。
激戦の末、古都ライムを占拠したバクラム軍は、その勢いに乗って南下を続けたが、ガルガスタン軍を
加えたウォルスタ解放軍は、これをくい止めることに成功した。
 
ゴルボルザ平原を挟んで一進一退が繰り広げられたが、両者の戦いは、次第に膠着状態へと
陥っていった。
 
バクラム軍の指導者・司祭ブランタは焦っていた。
互いの戦力は今のところ五分だが、ロンウェー公爵がガルガスタン軍を完全に掌握すると
そのバランスは崩れ、圧倒的に不利になってしまう。
頼みの綱である暗黒騎士団は再三の要請にも関わらず、フィダック城に陣を構えたまま動こうとはしない。
 
態勢を整えきれないロンウェー公爵にとっても、動こうとしない暗黒騎士団の存在は不気味であった。
以前に交わした密約が生きているのかどうなのか……。
両陣営は共に決め手を欠いていたのである……。

 
 
 
HOME