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2010年の現在と世界ー経済における「国際主義の不在」について 川端 10.9.24
 国際情勢草案  フランソワ・サバド 10.2.8
気候変動とわれわれの任務  決議草案  ダニエル・タヌロ 10.2.8
 シリーズ ふざけるな!労政審    神谷哲治 10.1.19
国際主義労働者全国協議会21回総会コミュニケ   09.11.12
FI16回世界大会決議案「気候変動についての報告」       09.10.26
 <検討資料> 根本的な解決が必要である−1974年6月   09.10.26 
FI16回世界大会議案・第四インターナショナルの役割と任務(国際委員会の決議草案) 09.9.9

2009世界社会フォーラム 新たな出発印す エリック・トゥーサン     09.4.28
パキスタン人民党、独裁的政治へ傾斜             ファルーク・タリク       09.3.14
【資料】反貧困世直しイッキ!大集会宣言                  08.11.7
パキスタン  LPP指導者、自爆攻撃で殺害さる    ファルーク・タリク          08.3.15
ポーランド/ブドリク労働者からの国際アピール  クリストフ・ラバズ  08.3.15
共産主義再建党からの除名を受けて    フランコ・テュリグリアット  07.4.27
フランス左翼内で何が進んでいるのか フランソワ・デュバル       07.3.27
世界社会フォーラム(WSF) 権力を人民へ ダニエレ・フォンテイン                  07.3.27
敗北途上にある「テロとの戦争」―「サージ」(集中増派)政策  07.2.25
メキシコ オアクサカ、悪逆な抑圧との戦闘                 07.2.25
プローディ信認を巡る再建党の内部対立サルバトーレ・カンナボ/    07.1.22
イタリア特集―IV電子版10月号                        06.11.17
パキスタン ゴルジャ―織物労働者の大勝利     ファルーク・タリク          06.10.8
声明―(レバノン)革命的共産主義グループ                06.9.9
イスラエルの未来が賭けられている  ミッシェル・ワルショウスキー 06.9.9
中東における新たな動乱と新たな転換 ジルベルト・アシュカル 06.5.13
公開学習討論会のご案内                                06.3.16
EU  ボルケシュタイン指令を葬り去れ                  06.3.16
EACL、5月に「パリフォーラム」を計画               06.3.16
イギリス   言論の自由に対する深刻な脅威               06.2.18
イギリスレスペクト大会―後退と好機  ソーシャリスト・レジスタンス  06.1.31
  スリランカ左翼
左翼に力を−新たな時代を求めて    新左翼戦線             05.11.30
イラク  憲法草案国民投票のスンニ派票   ジルベルト・アシュカ             05.11.23
ブラジル 労働者党(PT)に、党の歴史上最も深刻な危機 ホセ・コレア・レイテ  05.11.23
決議 郵政民営化反対!小泉自公政権を倒せ 第17回総会      05.8.30
決議 管制塔被告連帯基金に全力を! 第17回総会           05.8.28
左翼の「ノー」勢力は闘いを続けなければならない フランス・LCR声明       05.6.18
マルクス主義  守るべきテーゼ     ダニエル・ベンサイード   05.5.26
ベネズエラ補足部分                                                   05.3.10
「インターナショナル・ビューポイント」8・9月号から      05.1.13
危機にある私有化−保線の再国有化                            03.12.27
声明:イラク人民に対する戦争を止めるための動員を!  03.3.23                                                        第四インターナショナル 執行ビューロー
スコット・リッター氏の講演・シンポジウム(2月6日・東大駒場)  03.2.25
危険に満ちた世界の幕開けと革命派の責任(全文)    03.2.23
九月十一日の攻撃とアフガニスタンへの攻撃に関する第四インターナショナル国際執行委員会の決議             01.11.22
自爆無差別テロ攻撃と報復戦争態勢についての声明 01.10.1 運営委員会
自爆テロ攻撃と米軍の報復戦争態勢について 01.9.17    川端康夫
政治情勢と課題(第13回総会準備文書)            川端康夫
エコロジーについての討論開始                                  訳 水沢 一
エコロジーと社会主義 (第15回世界大会議案)     訳 水沢 一

 

エコロジーについての討論開始
インターナショナル・ヴューポイント, 2001年1月号(No.327)より

(以下見出し)
2000年11月の会議で,第四インターナショナル(FI)の国際執行委員会(IEC)は「エコロジーと社会主義」の決議草案―FIの15回大会で議論される―を検討した.この草稿は2000年2月のIEC会議後に設置された委員会で準備したものである.

(以下要約)
IEC−FI(革命的社会主義者の国際組織)の世界大会の間の指導機関−の2000年の第二回目の会合がヨーロッパで10月末にあった.約50人のメンバーとオブザーバーが出席した.参加者の数,質と共に内容において,この会合は,世界中で社会的動員の更新やラディカルな左翼潮流の政治的再活性化にFI内の組織が関わっていることを反映していた.
主な議論は,15回世界大会−2001年秋に予定―の準備のために行われた.IECは,世界大会の議事日程を採択した.世界大会での議論は,世界政治状況の進展、資本主義グローバリゼーションへの抵抗,インターナショナルの規約(statutes)と任務,レスビアンやゲイの解放運動やエコロジーについてなされるであろう.IECは,スターリニズムのバランスシート,以前ソビエトブロックであった地域での資本主義復古の現段階についても議論し,草案(内部ブレチンで検索できるであろう)を採択した.エコロジーの問題については,IECは,インターナショナルの位置の発展に関わりたいと思う全ての人から貢献を求めること,そのために,インターナショナルの出版物に,採択された草案に関する議論を公的に行うことを決めた.
採択された他の草案(世界の政治状況,資本主義グローバリゼーションへの抵抗,レスビアンやゲイの解放運動,提示された規約)は,内部で議論され,世界大会の後で出版されるであろう.
我々の次期世界大会での議論が,他の革命的潮流(我々の仕事に活発に参加するために招待したいと思っている)の参加によって豊かなものになることを,我々は希望している.次回の2001年2月のIECはそれらの招待について議論されるであろう。IECは以下に関する草案を議論し,採択した.Plan Colombia(訳注;コロンビアの麻薬組織撲滅のための政府の計画),フィリピンのエストラーダ政権の全面戦争,パレスチナのインティファダ(Intifada);これら全てはインターナショナル・ヴューポイントの前号に掲載されている.

(以下本文)
  IECは,この議論はインターナショナルの刊行物に公にされるべきであること,参加希望者は全て,我々も刊行を望んでいる貢献を書くべきであることを決めた.現在の仮の形態でこのドキュメントの内容をIVで出版することは,IECでの下記の口頭の討論報告と同様に,この広い公開討論を押し進めることを目指している.
 議案報告者が説明したように,草案は綱領的重要性を持っている.即ちそれは,根本的な点で革命的マルクス主義者の綱領の再生に貢献しようとするものである.それは,甚だしき遅れを,即ち我々の運動がエコロジーの問題を理論化するのにずっと苦しんできたという遅れを取り戻そうとするものである.この草稿は1990年に用意されたが,討論の時間が十分でないという理由で,13回インターナショナル大会には間に合わなかったドキュメントを基に描かれた.報告者の意見では,このテキストはすばらしい出発点であった.しかしそれを今回の状況に合わせることが必要であった.それをもっと読みやすくすること,特に,第三世界の社会環境運動(socio-ecological movements)のますます重要さを増す役割を強調することで,ある種のヨーロッパ中心主義を超えることが必要であった.(第三世界,南といった,従属資本主義国や周辺資本主義国に関して用いられた表現には科学的価値は無く,便宜的に用いられているに過ぎない.) 
 1990年のドキュメントも,ある種の労働者主義(workerism)に罹っていた.そして,環境を守るための闘いへの小農民や土着民の運動の重要な参加に言及することでこれを正す必要があった.
 報告者の観点から言うと,この草稿はエコロジカルな危機に対するマルクス主義的分析の試みである.それはエコロジカルな危機と資本主義システムの生産力主義的(破壊的)理論とのリンクを中心に据えている.それはまた,人類の未来を脅かすこの危機を解決するためにラディカルな提案をすることで,他のエコロジカルなテキストとは違う.即ち世界の商品化に反対し,交換価値や利潤法則などとは別の基準,つまり社会の必要性や環境の保護に基づく経済を目指す.この草稿は,社会関係の変更や社会主義的/民主主義的計画を暗示している.テキストでは社会運動とエコロジカルな運動の共通の利害を求めることをベースにして,これらの運動が一点に収束することを模索する.

  弱点
 報告者は,草稿は改変されうるし,弱点や省略があることを認め,討論を通じて改変できるようにIECのメンバーを招いた.
 多くの国々―ルクセンブルグ,ケベック,オランダ,ドイツ,スペイン国家(Spanish state),エクアドル,英国,フィリピン,イタリア,フランス,ブラジル,プエルトリコ,ポルトガル―の多くの仲間が,総会で率直かつ友好的な口頭討論に加わった.ほとんどの仲間は,この問題をインターナショナルが把握することの緊急性を認め,公開されたこの討論の綱領的な意味を認めた.彼らはまた,委員会の仕事を賞賛し,提出された草案の重要性を認めた.彼らはそれを,過去に認められた他の綱領的文書、例えば,女性解放運動や社会主義的民主主義についての文書などと比較した.が,そこにはかなり多くの批判と修正が提案された.
 これらの多くは,報告者によって正当と認められた.彼は,そのうちいくつかを,可能な範囲でこの文書の改訂版に使用したいと述べた.すなわち,テキストで使っている現在の語数の範囲内で(その翻訳するのに必要な).
 以下は、テーマ別の,これらの批評のいくつかである.
 ■資本主義について語るだけでは不充分だ.社会の自然とのかかわりにおける,我々の社会に現存する技術や生産力主義者のモデルについて語ることも必要である.
 さらに,民主主義的計画について述べるだけでは不充分だ.すなわち、我々は,環境の保護を,どんな計画においても本質的な目標の1つとして強調するべきである.
 ■我々は,資本主義的グローバリゼーションと環境とのリンクをもっと鮮明にするべきである.すなわち,構造的な調整や規制緩和の結果起こるエコロジカルな損害をもっとはっきり言うべきである.
 ■帝国主義的(あるいは反動的)戦争によって引き起こされたエコロジカルな損害について言及していない.ヨーロッパでの,NATOによるセルビア爆撃にも,南の諸国(フィリピン,東チモールなど)についても述べていない.
 ■我々は資本主義的な生産様式(それは環境破壊に対し責任がある)に反対している.しかし我々は,ゼロ生産を擁護するものではない.特に南の諸国ではそうだ.そこでは人口の基本的なニーズを満たすために生産性を発展させる必要がある.
 ■資本主義社会の文化的次元への批判を,生活方法や消費方法に対する批判と同様に発展させる必要がある.特に,車社会(あるいは車の独裁)の批判に,また自家用車のシステムによってもたらされる大きなエコロジカルな問題の分析,すなわち、労働者に長い通勤を強いる,大都市の都市構造と同様に,車産業のマーケティング,ブルジョア個人主義イデオロギーによって促進される自家用車のシステムに、もっと大きなスペースが割かれる必要がある.
 輸送システムの完全な再組織の問題,例えばトラックより列車,車よりも集合的輸送といった問題が提示されねばならない.また,新しい都市計画の問題が提示されねばならない.
 道路の圧力団体や石油多国籍企業の役割についても語られなくてはならない.非常に多くの汚染や油膜の源である石油は,ともかくも数十年の間に無くなるだろう.従って,新しい再生できる資源を求めることの緊急性がある.
 ■労働者の運動とエコロジカルな運動の同盟を強めるために,その2つを結びつける問題が強調されなければならない.即ち,労働における健康,再生できるエネルギーによって創られる,雇用の新資源など.労働運動と第四インターナショナル自身のエコロジー化(ecologization)を目標にする必要もある.
 同時に次のことをはっきりさせよう.すなわち,我々は今ある仕事を全て守るわけではない.例えば核産業や車など.仕事や収入を保証するために闘いは必要だが,必ずしも個々人の今の地位を守る必要はない.
 ■マルクス主義者としての,エコロジカルな問題についての我々の自己批判は,エコロジカルなNGO諸組織(しばしば非政治的であり,かつ/あるいは,マルクス主義に反感を持っている)への批判を伴うべきである.
 エコロジスト運動の潮流の議案を分析してみると,いわゆる直接行動の潮流については言及していない.この潮流は,リバタリアンの(libertarian)インスピレーションをもち,闘志にあふれた若者たちからなり,反新自由主義 の動員に重要な役割を果たしてきた.
 ■エコロジカルな闘いはしばしば民族的少数派の闘い(例えばUSAのアフリカ系アメリカ人)あるいは土着民のコミュニティーの闘いとリンクする.彼らは汚染や環境破壊の特にひどい形態の犠牲者である.
 ■核エネルギーの未来についての意見の相違にかかわらず,技術的解決策が核廃棄物の問題には必要とされる.それはすでに恐ろしいほどにまで蓄積されてしまっており、中和されなければならない.
 ■1990年のドキュメントは我々の運動に支持されたエコロジカルな要求の一覧表を含んでいた.すなわち、核エネルギーの廃止など.これは新しい版では消えてしまった.これは残念なことである.これらの要求はインターナショナル内では一致しているのだから.

 疑問点
 他の問題については,しかしながら,報告者は懐疑的,ないしは疑わしいと思った.同意できなかったり,これらの問題は運動の中でもっと論議する必要があったり,あるいはドキュメントに不可欠ではないという理由から.
 ■ドキュメントはマルクスやエンゲルスに対してあまりに批判的である.最近のマルクス主義者の著作は,彼らの著作の中に強いエコロジカルな次元があることを示している.
 ■より批判的な態度を緑の党に向ける必要がある.彼らはどの点でも,もはやラディカルでない.彼らはますます右傾化し,穏健な立場に向かっている.
 彼らは,前ユーゴスラヴィアに対するNATOの戦争にあたっての立場に示されたように,体制化され,ブルジョア化している.
 ■人口統計上の問題は,エコロジカルな議論に関して提示されている鍵(とはいえ複雑で難しい鍵なのだが)であり,取り上げられなければならない.
 ■我々は,保守的な「スモール・イズ・ビューティフル」イデオロギーに対して論争を起こす必要がある.それはエコロジカルな運動においてはかなりの影響がある.
 ■環境税(eco-taxes)の議論について見解を持つ必要がある.(ある仲間は、ある場合にはそれを支持すると論じ、他のものは拒否べきだと論じた)。
 ■遺伝子操作作物に対する原理主義者的見解を取るべきではない.それは食物を生産したり病害と闘ったりするのに有用であり得る.我々が批判すべきは,遺伝的発見の資本家による私的な着服である.
 
  採用できないもの
 最後に,批判あるいは提案の中には報告者にとって採用できないものもあった.
 ■ドキュメントの中の,いくつかの節は撤回するべきだ.例えば第四インターナショナルとエコロジーの章など.
 ■ドキュメントには,ロマンティックなインスピレーションの反技術的,反科学的偏見があまりにも目立つ.
 ■生産力主義の概念を捨てた方が良いのではないか.それは我々の立場とゼロ生産の党派を混同させることになるかもしれないから.
 ■我々は、労働者が働き生活する場で,健康に有害な設備への拒否権を労働者に与えるという、エコロジカルな二重権力のために闘うべきである.

(以下脚注)
1.寄稿は以下に送っていただきたい.
 Inprecor, PECI, BP 85, 75522, Paris Cedex 11, France あるいは,むしろ,e-mailで,
100641.2324@compuserve.com
 それは,IECによって設けられた委員会に転送され,出版されるかもしれない.(編集者は重複や偽論議(pseudo-debates)の可能性を避けるためにテキストを改変する権利を保有する)