決議
小泉政権による管制塔占拠闘争の損害賠償請求強制執行弾劾!
管制塔占拠闘争元被告防衛!

一億円カンパ完遂をもって、三里塚空港開港阻止闘争の大義に対する連帯を高らかに明らかにし、民衆の抵抗権圧殺をはね返そう!
   2005年8月21日 国際主義労働者全国協議会第17回総会      
                                       
                   
 今年3月末、法務省は三里塚空港反対闘争における元管制塔被告16名個々に対し、1978年3月26日の管制塔占拠闘争に付随する器物破損損害賠償金、利子を含めた1億300万円を取り立てるため強制執行に着手した。最高裁での損害賠償請求確定から10年が経過し、時効寸前の強権発動だった。しかもそこでは、賃金からの天引きと債務支払いの義務を雇用主に課す、という実に卑劣な手段が使われている。
 一方時を同じくして国交省は、B滑走路の計画変更を策した。三里塚農民の粘り強い抵抗によって先行きの目処が立たない中での「北側延長」への転進である。しかしこの転進は、空港南側に生活する農民に対して騒音地獄をあたかも懲罰でもあるかのように永久に押しつけるばかりか、航空機の安全に重大な危険を残す、まさに欠陥計画への乗り換えでしかなく、空港「完成」を見せかけるためのつじつま合わせ以外の何物でもない。
 住民を無視した杜撰で独り善がりの計画、それに起因する破綻、しかしそれを強権で覆い隠し乗り切りを策すという、三里塚空港建設に付きまとってきた暴政が、こうして小泉政権の下で今再び顔を出している。

 1978年3月26日の管制塔占拠闘争並びに当日一体的に展開された空港包囲の闘争は、強権に次ぐ強権の末にたどり着いた政府の開港スケジュールを完全に破綻させた。重ねられた政府の暴政は、連帯した民衆の力によってまさに痛打を浴びせられた。それ故時の運輸相は三里塚現地に出向き、当地の農民に謝罪し、以後の強権的手法の見合わせを約束せざるを得なかった。以来三里塚空港は、片肺空港として、機動隊が常駐し鉄条網に囲まれた異様な空港として、また不便で世界一使用料の高い空港として、政府の失策を象徴する姿を晒し続けてきた。
 そのような背景の中で先の損害賠償請求は、最高裁での確定以降も執行されることなく放置されてきた。確かに謝罪した以上は国交省(当時の運輸省)には、請求をあえて実行する道義的資格はなかった。
 27年後小泉は、上に見てきた歴史的経過を一方的にひっくり返そうとしている。しかしそこにはまさに道理がない。問題を「解決する」のではなく、強権で取り繕い、権力の意思と力を見せ付け民衆を恫喝しようとしているだけだからだ。ここに現れた小泉の手法は、靖国参拝を強行し、さらに閣僚の歴史改ざん発言を放置し、戦争責任問題をひっくり返そうとしてきた手法にまさに重なっている。
 しかしこの小泉の姿は、新自由主義的反改良以外の策を見出せず、民衆に抵抗する気力はない、との思い上がった思い込みを頼りとして、社会の解体、民衆の排除と切り捨てに突進する支配階級のある種余力のない姿を現すものに過ぎない。民衆の切実な要求に向き合うことができず、人々に真に依拠することができないない彼らの真実の姿は、例えば現在のアジアとの関係における文字通りの袋小路に鮮明に示されている。彼らには問題に取り組む力がなく、彼らの見せかけの「強さ」は、民衆がまだ声を上げていない、というかりそめの条件が支えるに過ぎない。
 しかし民衆は支配階級が依存するこのような条件をまさに連帯によって突き崩すことができるし、また私達は突き崩さなければならない。そのような闘いの一環として、三里塚空港の問題を巡って今回小泉が仕掛けた攻撃を、民衆的連帯で切り返そうではないか。

 今回の暴挙に対して元被告16名は、結束して怒りと抗議を表明し、カネで痛めつけ闘いの火を消そうという小泉政権のけちくさい目論見を、堂々と全額を払い切ることではね返すことを決断した。
 我々は、あの3月26日の闘争を共に担った者として、そしてあの開港阻止闘争に共同して責任を負う者として、元被告達の決断に断固として連帯し、彼らを防衛する。 
 元被告達にいかなる負担も負わせてはならない。三里塚農民の大義を高らかに知らしめ、民衆の抵抗権が何であるかを示し、そして時の福田政府をつまずかせ、結局は退陣に至らしめたあの管制塔占拠を中心とした全一連の闘争の成果をカネで傷付けることが可能だ、などと考えた小泉政権のお粗末さを、民衆の連帯の力で暴露しようではないか。
 一億円強という今回の請求金額は、今の新自由主義経済政策の下で我が世を謳歌している者達とは別世界に住む私達にとって、確かに気が遠くなるような金額だ。しかしそのような重荷を例え課せられたとしても闘い続けることを可能とする民衆の連帯の力を、新自由主義の暴虐が全民衆に襲いかかっている今こそ示す必要がある。
 この損害賠償請求を、3月26日の闘争に駆けつけ、心を寄せ、さらに三里塚農民の大義に馳せ参じた人々全てへの攻撃として受け止め、その完済を共同の事業として達成しようとの共同の呼びかけが、「管制塔被告連帯基金」の呼びかけとして既に発せられている。我々はこの呼びかけに全力で応えると共に、その事業を共に担う。
 全ての人々に訴える。上記の「管制塔被告連帯基金」に11月末日までに寄金を集中しよう。この損害賠償というけちな企てを堂々と受けて立ち、連帯した抵抗の大義が民衆内部に脈々と生き続けている事実を、再度紛れもない形で支配者に見せつけてやろう。そして、歴代の政府が背負わされた欠陥三里塚空港という「重荷」は、周辺農民に犠牲を押し付けたままである限りは決して取り除かれることがない、ということを改めて知らしめようではないか。

                  記
管制塔被告連帯基金
 郵便振替口座00130−3−445762 (加入者名)管制塔被告連帯基金
 (送金の際は通信欄に領収書必要の有無とメッセージ、氏名公表の可否をご記入ください)
 管制塔被告連帯基金支援ウェブサイト http://jioos.podzone.net/

 

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