世界社会フォーラム(WSF)
権力を人民へ

                 ダニエレ・フォンテイン

 およそ4万の人々が第7回世界社会フォーラムのためにナイロビを訪れた。それは、アフリカ人たちの巨大な参加と熱い討論によって性格づけられた。世界的公正運動は、一連の攻勢的動員を計画した。
 社会諸運動集会において、世界中から集まった数百人の活動家たちは、南アフリカの女性革命家たちに指揮され、コーラスのように伝説的に持続されてきた反アパルトヘイト闘争の叫びを繰り返した。:アマンダ!オウェト!(「権力を人民へ」)。このイメージはアフリカにおける闘争の力、永続性、そしてその深い国際主義を表現している。
 その第7回目において、「人民の闘争、人民のオルタナティブ(代替体制)」という主題をめぐって、WSFはこのようにアフリカの地に自らを定着させたのだ。新自由主義と戦争によって他の大陸よりもはるかに荒廃している大陸においてそれが意味することは、長い歴史から発する豊かさを湛える、しかし殆ど知られてこなかった社会運動をはっきり主張する問題であり、闘争と抵抗の問題、そして代替体制の探求という問題だった。フォーラムにおける論争は、すべての地域における最大のスラムから始まった長いデモンストレーションに始まり、終わるのだが、普遍的であると共に、同時にまったく特殊でもある反響に彩られた。
 それは、公衆衛生の問題―2015年までに、現在のすさまじいエイズ蔓延に加えて、医学的対処の欠如のため、ほぼ1億2千万人のアフリカ人がおそらく死に直面すると目算されている―であれ、反戦闘争の問題―数日前にアメリカ軍機が開催国の隣であるソマリアを爆撃していた―であれ、共通だった。
 女性たちの運動は、多くのネットワークと地域的共同体グループの存在と共に、極めて目を引いた。宗教的ネットワークと大きなNGOの相当な動員は、彼らの地域的な強い存在と地に足をつけたそれらの活動の現実を反映していた。そこに対立がなかったというわけではない。こうして、女性の権利に関する、あるいは宗教組織の手になる反エイズ闘争に関する論争の組織化は、いくつもの紛糾的論争に導いた。そこでは、この種の問題に関するそれらの宗教諸組織の進歩的観点は、本当に知られていたわけではない。しかしわれわれは例えば、同権を強力に要求しているアフリカ人のゲイとレスビアンのようなネットワークを見ることができるのであり、これには南アフリカ大司教のデズモンド・ツツのような諸個人による支援がある。
 WSFにとっての次を決めるような挑戦は、今や新たな場面への移行だ。エジプトの経済学者サミール・アミンにとっては、それは、堅固なオルタナティブを築き始めるために、より効果的な組織化という、また抵抗から攻勢への移行という問題である。次期の国際的動員日程の設定はこの全般的展望を中心としている。 これは2008年の世界行動デーで頂点に達しなければならない。それがWSFの代りとなるだろう。忘れてはならない重要な日程としては、3月20日の世界反戦動員があり、5月の居住権のための動員、そして6月のドイツ・ロストックでのG8に抗するものがある。そしてまた、債務取消しを求める10月の行動、気候変動に反対する12月の行動がある。こうした動員は、今日われわれを支配している世界の無秩序に対して、代替体制を築く緊急性を再確認する機会となるだろう。



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