第四インターナショナル日本支部再建に向け、
統一協議会の設置を呼びかける


同志のみなさん!
 二十一世紀が明け、新しい時代が到来しつつある予感が感じられます。
 世は新自由主義全盛のように見えますが、その世界体制を主導する米国大統領ブッシュの愚劣さは昨年の同時テロに対する対応で如実に示されました。ヨーロッパでも社会民主主義勢力の退潮傾向が見られ、人種差別的な極右翼が台頭しつつあります。この危機的状況と真に対抗すべき勢力の中で、トロツキズム=古典的マルクス主義の重要性は増しています。一九九五年以降のマルクス主義復権の動きの中で、その動きを先頭で率いたほとんどの者が、思想の厳冬期を闘い抜いたトロツキスト同志たちであったことがそのことの明確な証です。
 新しい革命思想の胎動が東西を通じて見られます。この四月のフランス大統領選の第一回投票で、トロツキスト諸派が一〇・四四%(「労働者の闘争」五・七二%、LCR=第四インターナショナル・フランス支部四・二五%、ランベール派〇・四七%)を獲得し、共産党の三・三七%の三倍を超えました。LCRの無名候補ですら単独で共産党を超えたのです。さらに総選挙では、LCRと「労働者の闘争」の得票数は逆転し、LCRが革命派の最大多数派に躍り出ました。まさに歴史的事件です。この全体的趨勢は大きくは変わらないだろうと考えられています。
 東アジアでも新しい政治的動向が見られます。東アジアが生んだ最大のトロツキストというべき陳独秀が中国本土で今復権しつつあるのです。彼の「根元的民主主義の永久革命者」としての思想的地位は、アジアのマルクス主義にとってもトロツキズムが枢要であることを裏書きしています。
 世界を貫いては、二〇〇一年、二〇〇二年一月末のポルトアレグレでの世界社会フォーラムへの大結集が、新しい時代の国際主義の可能性の何よりの証です。
 このような一般的趨向に照らし合わせる時、日本の左翼勢力のふがいなさが際立ちます。日本の左翼勢力は、ロシアと並んで、世界で最低レベルだと言っても過言ではありません。社会民主党は日米安保を容認する軟弱な政党に変容を遂げ、凋落傾向に変化はありません。共産党は代わるべき政党が存在しないが故に、ほとんど唯一の対抗勢力であり続けているかに見えますが、その相も変わらぬ独善ぶりは民衆の心からの大きな支持を獲得しそうにはありません。新左翼諸潮流はかつての堕落した言動を総括する微意すら失っているかに見えます。
 それでは、わがトロツキー派諸潮流はどうでしょうか。一言で言って、小さな自己満足に浸っていて、時代が要請している責任を引き受けようとしてはおりません。高木圭と野田久の両名は、一九九八年夏、組織統一のための討論を開始するように呼びかけを試みましたが、わずかな好意的反応はあったものの、全体として大きな流れを形成するにはいたりませんでした。その後、国際主義労働者全国協議会は全体として統一への協議に賛同する方向に動きつつあります。それに引き替え、最大組織たる日本革命的共産主義者同盟からの公式の対応は聞くことができず、応答は散発的でしかありませんでした。フランスでは、周知のように、フランス支部が「労働者の闘争」派に対して選挙に向けての共同を呼びかけましたが、「労働者の闘争」は討論することすら拒否いたしました。この対応におぞましさを感じた人は多かったはずです。統一のための協議は「時期尚早」だとかいう声があるそうです。私たちには驚くべき声に聞こえます。世界大会が迫っているのに、統一のための討論を始めるのすら「時期尚早」だというのでしょうか。現有活動家が老境に達するまで待て、とでも言うのでしょうか。原則を捨て妥協せよ、と主張しているのではありません。まず疑心暗鬼を捨て、胸襟を開いて、未来の世代の可能性に最大限応えよと主張しているのです。
 わが日本のトロツキズム潮流の負債を今こそ返済するために、とりわけ旧日本支部の女性差別問題の克服と女性からの信頼の獲得に向けて、最低、第四インターナショナル統一書記局を支持している日本革命的共産主義者同盟と国際主義労働者全国協議会は統一のための真摯な討議を開始すべきです。その討議に参加する意志のある前記両組織外の者も当然、しかるべき審査を経て、最大限民主主義的に討論に参加させるべきです。両組織は、八月の総会ないし大会で、そのことを決議すべきです。
 以上のことを、私たち、かつて日本のトロツキズム運動で活動し、世界の同志たちと連帯して、その運動の未来に懸けようとする者たちは衷心から呼びかけるものです。

   二〇〇二年七月二十日
         高木 圭(国際主義労働者全国協議会)
         野田 久(日本共産青年同盟)

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