電子で書
最近、電子出版とかe-bookなんてものが出現しています。
実際のとこは、ちょっと前の98年くらいから出てますが、インターネットの
普及で、オンライン配布を考え出したらしく、これでここのとこ話題になって
いるのです。まあ、音楽よりは配布すること自体は簡単ですからね。また、出
版の分野って、結構、昔からコンピュータ化されてきた分野で、特にカラー
印刷の分野では進出が激しいところです。なんといっても、このマックとゆー
のが一番使われているのは、この分野ですよね。仕事でマックといったらDT
Pとみて間違いないとさえいえるかもしれません。今のインターネットブーム
に乗っかって、小説とか本を、この世界で出しては如何なものかといった意見
とゆーか、動きが始まっています。
こんな動きって、実は突飛な考えではないかもしれません。とゆーのは、
今って、文章をワープロとかエディタで作りますよね。snowdogは、もう、手で
文章なんか、書けません。なぜかというと字が汚ないからだったりします(^o^)。
実際初めはそーだったんですが、最近だと、もう、エディタで書くのが前提な文
章の作りかたをしてます。どーゆーことかというと、思いつくまま、適当に書いた後、
これを組み直して、体裁を整えるとゆーふーです。そーゆー訳で、エディタ無し
だと、まともに体を成さないとゆー状態です。さらに、漢字は読めるけど書けない
といったとこなんで、もー、手書は駄目ですねー。多分、最近の作家さんとかも
原稿って、普通はワープロのファイルやテキストファイルでしょう。日本は最近
まで、タイプライターのよーなものがありませんでしたけど、欧米の場合、タイ
プライターの伝統がありますから、そーとー、こっちになってるでしょうね。だ
って、IBMの主力商品って、タイプライターだったんですから、間違いありま
せん(^o^)。
そーゆー形で原稿があるんだからってんで、本を、インターネットとか、
コンピュータなんかで読む形で提供しよーとしたって不思議じゃありません。欧
米の小説家が、インターネット配布の実験を行ったなんてニュースもあります。
んー、どーなるんでしょー。最初に予想されるのは、料金の徴収の失敗ですね。
どーして、そー思うかとゆーと、インターネットの発達の歴史を思い浮べてみま
しょう。インターネットが核戦争に対する為に開発されたことは良く知られてい
ますよね。つまり、どっかの都市とか基地がなくなっちゃっても、迂回路がたく
さんあるから、連絡は途切れない訳です。あのサンフランシスコの大地震でも、
地震の5分後には、インターネットを使用して、被害状況が外部に連絡されたと
ゆーのは、伝説のよーに語られています。ただ、神戸の大地震の時は、電源方面
が最初にアホになっちゃったおかげで、あまり役に立たなかったとゆー悲しい現
実もあります。まあ、大学とか、その関係くらいしか、なかったので、そんなも
のだったのでしょうね。NTTが結構弱いとゆーのも判明しましたけどね。今の
携帯電話も基地局とかが電源ダウンしたら、使えないでしょうねー。携帯電話っ
て無線機と考えた場合、かなりみじめな機械ですし。まあ、それはともかく、そ
んな意図の元に作られましたが、大学や研究機関同士を結んで、活躍していまし
た。大学のコンピュータなどの公共の予算で購入された機械の有効活用実験だっ
た訳で、ですから、商業利用は厳禁でした。それが95年に許可がおりて、んで
今のインターネットになってる訳ですが、由来が由来なんで、このシステムの基
礎になる技術は、作られた当初は、料金の課金なんかは行なわないことが前提に
なってる訳です。すると、小説を配布して、料金をとろーとゆーのは、そんな
部分を改良しなきゃならないんで、なかなか大変です。さらに、電子化された原
稿の利点って、コピーを簡単に作れるとか、修正が簡単とかだったりするのでな
おさらです。料金を払うことを期待するなんていっても、インターネットの文化
って、通信費用は自己負担で、ボランティアが中心でしたし、今でも結構、ボラ
ンティアが支えてる部分って、まだまだ多いんです。大学関係は、間違いなく、
ボランティアです。今になって小説家がインターネット配布っていっても、ボラ
ンティアで小説書くの?ってなっても変じゃありません。snowdogは、今のまま
じゃ多分うまくいかないだろーなーと思ってます。ちょい前に入ってきたニュー
スでは、インターネットで小説の配布を試みたスティーブン・キング氏は、断念
したとゆーことだそーです。
実際の問題点は課金方法だけじゃありません。それは、どんな形で読むのかとゆー
のかが、大変問題になります。自分のとこで印刷して読むとゆーのは、結構、現実
的にも思えますが、ある程度の量だと、買った方が安いなんてことにもなりえま
す。また、読みやすくしよーとしたら、印刷後に製本です。今は安くやってくれる
お店のサービスもありますが、ここまでしたら、手軽るに早く入手できるとゆー利
点が、全てパーですね。snowdogも、小説じゃなくって、技術資料や論文なんかを
この方法で保存することも多いのですが、本の形で購入できないものを、そうする
んで、可能だったら、購入します。そういう意味ではオンデマンド出版という形式
は、技術的に有利だと思います。この本を頂載って、そこに注文したら、印刷、製
本されて送ってきて、で、代金を払うとゆースタイルです。電子化されるメリット
って、ユーザーには分りにくいですけど、在庫が簡単に増やせますから、品切れと
か絶版で古本屋を巡るなんて羽目が避けられます。実際のとこ、古本屋さんも、な
んか書籍を扱かってる店が激減してますから、こんな形の本屋さんもチャンスがあ
るかもしれません。課金方法なども含めて、現実的ですよね。でも、本を読まなく
なってるのが原因なら、これでも無理かな?
スティーブン・キング氏の場合は、印刷することが不可だそうで、コンピュー
タの前でしか読めないとゆーのですが、これも考えもんですよね。娯楽として本を
読む場合、コンピュータの置いてある机の前だけに限定されちゃうのも、ちょっと
困るなーと思いませんか。この問題と密接に関係しているのが、装丁です。技術資
料とかなんかだったら、その内容のみに価値があることも多いですから、どんな形
であってもよい場合も多いのですし、実際のとこ「読む」んじゃなくって、「探す」
のが目的ですよね。だから検索機能のすぐれたコンピュータで使いたいことも多い
のです。これに対して、小説とかコラムとかだと、読む訳ですから、装丁とか編集
はとっても大事です。だって、これがないと読み難いですよね。え、このコラムは?
あ、人が読むことを想定してないから、関係ないです(^o^)。
日本語の文章だと、
やっぱり縦書きの方がいいですし、ページの関係とか、使っているフォントとかも
気になります。本や出版物って、著者が優先されますが、実は陰で、編集者とかデ
ザイナーさん達が活躍してるんで、それで読みやすい訳です。それを無視して、電
子配布して、料金をふんだくるとゆーのは、如何なもんでしょう。実際のとこ、小
説とかなんかの物語の場合、その本の装丁とかの良さでなんとか読む気になる作品
って、小説家達が否定するより多いように思います。この分野もプロフェッショナ
ルなお仕事ですから、これをどーするかです。実際、流通の部分のコストもありま
すけど、その前の読める形を作るのには、それなりの費用が必要だと思います。な
んせ、互換性や通信コスト、利便性が優先されるハズのホームページ作成すらデザ
イナーがいるくらいですからね。こっちの多くは、印刷分野からあぶれたりなんか
した人達が企業からお金をボる為だとは思いますけど。だって、例えばLynx使われ
たら、どんなデザイナーだって、役立たずですからねー。現時点では、デザイナー
って厳密には無理なんです。webの規格って、かなりいいかげんになってます。こ
の点では悪名高いマイク○ソフト社が、思う存分好き勝手しちゃってますから、デ
ザイナーがデザインしたくたって、汎用な形では、そりゃー無理ってものです。印
刷物は、印刷されたら見ることができますが、webの場合は、見ることすらできませ
んですからねー。アマ○ンが日本法人をオープンした時も、読めませんでした。今
はきちんとしてますが、本屋さんですら、そうです。それはともかく、装丁などの
分野では、数少ないプロが出版社でがんばって、なんとかしてるのですから、結局、
形を作るまでの手間は同じでしょうね。下手にコンピュータだとフルカラーが使え
ちゃったりしますから、むしろ手間は増えちゃうかもしれません。そーすると、流
通コストが減っても、価格は同じでしょうねー。
じゃ、メリットは無いかというと、あるんです。snowdogの場合はスペースです。
とゆーのは、本って読み出したらとんでもなく場所をとります。どーんどん増えて
いって、部屋を占領して行きます。ですから、多量に省スペースでおさまってくれ
るととっても嬉しいのです。兎小屋に住んでる日本人ならではの要求かもしれませ
ん。特に資料に近いものなんかは可能なかぎり小さくなって欲しいのです。んで、
snowdogが期待してるのが、Palm OSで動いてるPDAだったりします。実際に、
Palm OSではDOC形式で、文章を読めるらしく、青空文庫の関係者の皆さんが、移植
を少しづつやっているみたいです。青空文庫だと著作権問題がクリアされます。た
だ、あのPDAで本を読むのは、ちょっと小さすぎて、大変じゃないかな。もう少
し大きくなって欲しいとこですね。今のPalm OSのPDAは結局のとこ、手帳です
から、もう少し、新書版くらいだと読みやすくって、持ち運びも楽そうで、良いと
思いませんか。多分これくらいで、オプションでキーボードがついてくれたら、間
違いなく買っちゃいます。んで、こんな製品は一応、存在します。それはSONY
のデータディスクマンとゆー製品です。これは、一般的には携帯用の電子辞書検索
システムとして使われているみたいですが、SONYの指示している規格の電子出
版物も読めるみたいです。じゃーなんで、これを買わないかというと、まず、辞書
と、入試や受験用のテキストしか、ありません。増やすとはいってるのですが、こ
の規格で出版しよーとゆー団体が、動いないみたいです。さらに、これって、これ
しか使えません。良くも悪くもリーダーなんです。プロトタイプは汎用性が高かっ
たみたいなんですが、うーん。電子化されたものを読む場合、特に資料やなんかは、
自分で情報を整理するのに役だって欲しいので、リファレンスなんかで使う場合、
当然ですが、エディタが必要です。そんな自由度はないみたいです。それじゃーね
ー、と思うので、SONYもそう考えたのか、VAIOの小さいノートは、これく
らいの大きさです。Linuxが動くなら、これかもしれませんが、別にフルカラーっ
て、必要ないですよね。そのぶん安く、長時間稼働にして欲しいんです。まあ、
Wind○wsがOSだったら、かなりCPUパワーが必要ですけどね。
そんな訳で、携帯性やなんかを考えるとPalm OSスタイルのPDAスタイルに
期待してます。現行ではまだですが、OSがLinuxの製品も開発されてますしねー
(^o^)。でも、不安要因があります。それはSONYが出しているCLIEです。メモ
リースティック対応なんかは、いいことだと思います。ジョグダイアルも、まあ、
好みの問題でしょう。不安なのは、この製品でフルカラーにした点です。SONY
って、昔から色物とゆーか、際物とゆーかを作る会社ですから、まあ、SONYの
芸風らしいといえば、らしいのですが、他がこれに引きずられなきゃいいけど、と
思います。実際、不要な機能をつけるとゆーのは、あそこの芸風ですから、直しよ
うがないんですが、カラーって必要ないですよね。実際、モノクロ4階調でも余分
なくらいです。なんでかっていうと、フルカラー印刷の新書版の小説なんて、世の
中にないでしょ(^o^)。文章読むのに、カラーはいりません(^o^)。なんで、これを
強調するかというと、フォーマットの問題が発生するんです。決定打といえるフォ
ーマットがないとゆーか、各企業ごとで別のフォーマットを提案して纏まる気がな
いとゆーかが、現状です。それで、技術屋さんって、余分な機能をつけるのが好き
ですよね。まあ、要求されるのかもしれませんが、SONYって好きでやってるよ
うに思えます(^o^)。んで、技術屋さんが、参考にしたいとする時に、意図的に機
能を余分につけられるよーにという訳ではないのでしょうが、デザイナーに意見を
聞いてるケースがどうも多いように感じます。で、本来、デザイナーとゆーのは、
裏方さんで、デザイナーのデザイン自体が目立つのはいけないはずなんですが、そ
の道の有名人とかだと、芸術家きどりの人が多いよーに思います。本来、デザイン
と芸術とは別だとは思うのですが、マック誌を読むと、この手のピントがずれた人
が出てきますよね。んで、両者が徒党を組むと、重いけど、ど派手なこともできる
ものが作られちゃいます。先にデザイナーや編集者の必要性を説いて、こんなこと
はいいたくないんですが、新しいものに関わる暇のあるデザイナーって、功なり名
を挙げた人か、現状で仕事が少ない人じゃないかと思います。それでなのかどーか、
そのあたりは分らないんですが、やたらと鼻につくとゆーか、目障りなケースが多
い気がします。ですから、そんな人が思う存分に目立つことが出来ると、困っちゃ
います。ホームページデザイナーなどの記事などを読むと、彼らの目指すものは、
うーむ、なんか本とか、文章の補佐じゃなくって、「書」が表現されちゃいそーで
す。「書」とゆーのは、確かにデザイナーである書道家の芸術性を評価する分野で、
何が書いてあるかは、あまり重要じゃなかったりします。でもsnowdogが必要とす
るものは、何が書いてあるか、の部分です。大は小を兼ねるとは言いますが、はた
してどうでしょう。それに、制限が少なくなるほど、形を作る手間とコストが上昇
しちゃいます。新書や文庫などって、デザイナーは自分の芸術性に血道をあげない
でしょ。だって、ほとんど出来ることがないですから。それが大事なよーに思いま
す。今のPalm OSのPDAの成功も、ここに原因があるんじゃないかと思うのです。
出来ることや可能な表現の範囲が狭いので、目的を絞り込んだ使い安いものでない
と使われなくなっちゃいます。パソコンソフトお得意の肥大化するバージョンアッ
プが封じられるのです。それに、ハードの汎用性が高くなるほど、それを製作した
企業の色は出にくく、そして、どれでも同じ操作に同じ規格なので、結局使いやす
い、とゆーことになります。そーでないと、どんな出版物でも使われるフォーマッ
トにはなりえないよーに思います。こんなPDAを誰か創ってくれないかなー。自
分で作るには、手に余るけど、企業だと独自色が出しにくくって、その為に儲が薄
いから関心が低いかもしれません。でも、汎用的に使われるものって、皆同じでな
いといけないんですけどね。だって紙って、どこの企業の製品でも、基本的な機能
は同じ(^o^)で、んで、便利なんですよね。それに対して、フォーマット形式が違う
のって、紙が発明される前の、竹やなんかの時代と同じようで、あまり文明化され
てないなーと考えちゃいます(^o^)。
snowdog 2000 12/7