WORLD EXPO


MACWORLD EXPOが開催されています。EXPOとゆーからには、太陽の塔とか そんな建物を期待したいところですが、主催者がアッ◯ルの為、太陽は敬遠 されたのか、そんな建物は建設されていないみたいです。とっても残念です が、太陽と林檎の間には過去色々ありましたから、あきらめるしかないみた いです。この催しはアッ◯ルのロードマップや新製品の発表の場ですから、 マックの世界ではMACWORLD EXPOで発表されたアッ◯ルの新製品に関すること が話題の中心です。そこで、今のトコ入手できた情報を元にsnowdog的に分析 してみましょう。
一番の話題は新しいPower Bookのようです。開催前には、アッ◯ルがサ ブノートを発表するのではないかとゆー噂が飛び交い、かなり期待されてい たみたいです。アッ◯ルの製品群の中で、携帯用のパソコンは適当な製品が 存在しない分野ですから期待が大きいのも当然でしょう。マック自体が個人 用の軽量パソコンとしてスタートしましたから、これを望む人が多いわけで す。今回発表されたノートは、えーっと、G4をCPUに採用して、 ボディはチタンなんだそーです。んで、15.2型のディスプレイで重さが2.4kg。 この製品は確かにG3 PowerBookに比べたら1kgも軽くなってますから、アッ ◯ル社としては、ユーザーの声に答えたつもりなのでしょう。でも、しょせ んとゆーか、まあ、やっとこさ普通のノートパソコンが開発されたとゆーこ とであって、マックの世界じゃなくって、パソコン一般の世界の基準で考え たら並のどーってことないパソコンですね。モバイルを考えたサブノートを 投入している日系企業の製品だと、チタンですら重いとゆーことで、ボディ はマグネシウム合金が主流になってます。日本国内でモバイル用のパソコン と主張するなら、せめて2kgを切る重さでないと評価対象になりえません。 しかし、某CEOはこれをVAIOのB5ノートの対抗機種だと主張しています。2.4 kgのデカくて重いノートを持ってVAIO505に対抗するノートと主張されると、 つい「厚顔無恥」とかそんな単語が頭をよぎってしまいます。しかし、感じ たそのままを表現してはいけません。マックオタクの間では某CEOは神聖に して侵すべからざる存在ですから、そのような発言は慎むべきでしょう。 ではどのように解釈するべきなんでしょうか。やはり鍵は発言の中のVAIO でしょう。そう、ソニ◯さんとアッ◯ルは昔、おつきあいがありました。 PowerBook 100をつくってもらいましたから、アッ◯ルとしては意識せざる をえないとゆーことなんでしょう。そして、つい先日もアッ◯ルをソニ◯が 買収するのではないか、とゆー噂が流れていました。ソニ◯側は明確に否定 しましたが、アッ◯ルの立場としては、この四半期は苦しくなりそうですか ら、買収元と噂されたソニ◯さんに喧嘩を売るつもりはありませんとゆー気 配りを示したのかもしれません。snowdogの個人的な考えとしては、VAIOのラ インナップが揃ったソニ◯にはアッ◯ルを買収するメリットが見当たらない ので、噂を流した人の意図がちょっと不明です。メリットがあるのはアッ◯ ルだけですからね。
さて、このPowerBookの開発にはそーとーな技術が投入されているよーに は思えます。G4をノートに組み込むには消費電力と発熱の問題をクリアしな きゃいけませんから、これが可能になったのは新しいG4、700MHz程度のクロ ックで動くPowerPC 7450が開発できた為だと思います。消費電力の低下と発 熱問題はチップの製造技術の問題ですから、まあ高クロックで動かすことが 可能になれば、この問題も解決するわけです。んで、消費電力が小さくなれ ばバッテリーも小さくできるので、軽量化が可能になったとゆー訳でしょう。 今は最新じゃーないとはいえ、チタン合金の工作も大変ですから、このPower Bookはアッ◯ル社の持てる技術が総動員されたといってもいいと思います。 んじゃ、このPowerBookって素晴しい製品で、アッ◯ル社の業績向上に役立つ のでしょうか?
snowdogが評価した場合、うーん、失敗作のよーに思えます。確かにアッ ◯ルのノートの中では最軽量ですが、それは世界で最も重いシリーズの基準 ですから、まあ、あたりまえのノートの重さです。んでもって、軽いPower Bookが必要な使い方は、結局モバイル分野でしょう。お仕事でノートを持ち 歩く場合、当然ですがパソコン以外のもの、書類やらも必要ですよね。する と、まあ荷物全部で3kg前後、可能なら2kg程度にしたいのが人情ってもんで しょう。こーした場合、1kg前後のノートなら、「ノートも運ぶ」ですが、 2kgオーバーのノートの場合、「ノートを運ぶ」になっちゃいそうです。そー 考えた場合、3.5kgのノートも2.4kgのノートも気軽に持ち歩く気にはならな いとゆー点ではまったく同じです。確かに軽くはなりましたが、結局はラッ プトップとゆー分野の製品です。そーすると、さて、開発に掛かったコスト は投入されてる技術を考えるとそーとーなものでしょうから、掛けたコスト の割には効果は薄いと言えるでしょう。このノートはあっても困りませんが、 製品としてはCubeよりましかもしれませんけど、話題性やアッ◯ルの市場で の存在感に与える影響は少なさそーなので、広告効果まで考えるとCubeより は価値が低いと思います。Cubeの開発コストは、広告効果とゆー点まで視野 に入れれば間接的に元はとれていると思うので、価値あるモデルでした。今 回発表されたノートは、その開発コストを、単純に製品の売り上げから求め ないといけません。んで、結局は今までのラインナップの延長線上にありま すから、新しいユーザー層を獲得できるかどうかは疑問です。恐らく買い換 え以外の需要は見込めないように思えますから、多分ですが業績を悪化させ るのに役立ちそうです。戦術的には進歩してますが、戦略的には影響が小さ いと表現してもいいかもしれません。ユーザーの立場だと、1kgも軽くなっ たとゆーより、2kgを切れなかったとゆーネガティブな印象の方が優勢じゃ ーなかろうかと思います。G3 PowerBookに750cxを採用してバッテリーを軽 くしただけでも似たような製品は作れると思いますから、台所の苦しい今、 無理してまで作るよーな製品じゃーないでしょう。ここで培った技術をもと にサブノートが作成されることを期待したいとこですけど、以前みたいに外 部に委託して作ってもらうほうが、結果的にはプラスになると思います。
次にPowerMacですが、評価すべきなのはバスクロックが133MHzになって AT系と同じになったことでしょう。これは以前の100MHzに比べて3割増に なってますから、体感速度の向上に多少なりとも役立つと思います。ただ、人間の 感覚の特性を考えると、3倍性能が上がって、体感速度は倍ですから、こ のシリーズを購入して速くなったと実感するのは、初代iMacか青白の前の PowerMac G3シリーズあたりからの買い換えだと思います。これらはバスク ロックが66MHzですから体感速度に一番影響を与えるバスクロックが2倍に なっていて、んでCPUがG3 233MHzあたりからG4 533MHzなどになるので、恐 らく1.5倍から倍に速くなっているでしょうから、無理やり計算すればトー タルで4倍くらい速くなってます。まあ体感速度で倍くらい速くなってるで しょう。初代iMacやPowerMac G3シリーズが出てからの時間を考えると、 妥当なモデルと言えるかもしれません。なによりCD-RWが最初からついてい るので、実際の使い勝手は悪くないと思います。4種類のCPUクロックが異 なるモデルがありますが、主な用途がベンチマークテストだと733MHzが一 番お進めでしょうけど(^o^)、そうでなかったら、どれを選んでも大体似たような 使い勝手だと思います。特にハードディスクと頻繁にアクセスが必要な作業 だと、多分同じでしょうね。極小さなデータを計算にかけるようなベンチマ ークテストに近い作業なら、733MHzだとものすごく速いと思いますが、多分 そんな用途だったら68k Macでも勤まるでしょう(^o^)。667MHzと733MHzモデ ルはビデオカードが以前からマックで主流のATIじゃなくってNVIDIAのカー ドになります。3dfxを買収したメーカーですから悪くないと思いますが、こ れじゃなきゃ駄目ってものでもないと思います。733MHzモデルだとiDVDが使 えますけど、これもiDVDがメジャーになってから増設したほうが良いでしょ う。
snowdogがもしCEOだったらこーゆーラインナップにはしないと思います。 snowdogなら466MHzと733MHzの2モデルにしますね。んでもって、733MHzモ デルは466MHzモデルの3倍くらいの値段をつけておきます。どーしてかって いったら、どうせover 500MHz特に700MHzの価値ってオタクの自己満足以外の 意味はありませんから、彼等のプライドを満足させるためにも高額にしてお いて、さらに直販以外では販売しないよーにします。そーすると入手できな いとかなんとかブウブウ言われるとは思いますが、どうせ安くしたって、ア ッ◯ルの業績を決定的に変えるほど売れるわけはありませんから、むしろ高 級品のブランドイメージを強化したほうが、オタクもアッ◯ルも両方幸せに なれます(^o^)。入手が困難でしかも最速、とゆーのはオタク心理を掴むよー に思いませんか。第一、実際の仕事などで使用する人には、ラインを減らす ことで流通在庫を減らして、466MHzモデルのお値段を下げたほうが喜ばれる と思います。2モデルの間はアップグレードキットをアッ◯ルやサードパー ティがサポート出来ますしね。このやり方だと、CPU周りは2度売れるので、 美味しいと思います。
ここまで考えてみたら、今回の発表では業績悪化が伝えられているアッ ◯ルを救えそうなハードウェアはありませんね。一番気になるのは、アッ◯ ルの戦略に一番関係ありそうな"i"シリーズがなにもなかったことです。買い 換え需要とG4への移行へ一番影響があるでしょうから、ここで何もないのに は何か理由があるのでしょうか。考えられることは、1、G4が"i"シリーズに 供給できるほどラインに余裕がない。2、iMacの在庫がそーとーあるので、 ここで新シリーズを発表すると在庫の価格が暴落しちゃうから発表はやめた。 3、今のままで良いと考えている。といったトコでしょうか。1は妥当だと 思えますから、これだと良いのですが、2だとヤバイでしょうねー。実際に 在庫がそーとーあるみたいですから、冗談ごとじゃないかもしれません。コ スト問題を考えると3も妥当でしょう。iMacはエントリーモデルで低価格も 売ですから、同じモデルを続けた方が良いでしょう。iMacからiMacに買い換 えをする人がどのくらいいるか考えてみたら、新鮮さよりiMacのイメージを 強化した方が有利かもしれません。そー考えると"i"シリーズで新鮮さは出 しにくいので、マックのラインナップの中で抜けてる分野、1.5kg前後の重 さのサブノートが発表されていたら需要が、特に日本国内では相当なものが ありますから、アッ◯ルの存在感をパっと示して株価にもプラスになると思 うのですが、そんな製品は発表されませんでした。在庫が無くなることが予 想されるこの四半期の最後、3月末から4月初めはMac OS Xも販売が開始さ れるので、戦略的の商品があるなら、そのあたりで発表するつもりじゃない かと思います。今回のMACWORLD EXPOはMac OS Xの発売日発表以外には、そー 大した行事ではなかったとゆーことだと思います。そうするとマック雑誌な どで、どのように無理やり盛り上げていくのかを見る楽しみがありますね。 特に今回発表されたノートをどう持ち上げるかが楽しみでしょう。CEOの発言 のようにVAIO505に対抗できる製品なんて表現したら、さすがにバカにされた と国内ユーザーは感じるでしょうから、大変でしょう。同業他社の製品群 と比較する記事を書いてしまうと、大変批判的な記事になちゃいそーですか ら、ここはG3 PowerBookと比較して軽さと薄さを強調するのでしょうか。 幸いなことに外見が銀色ですからlightとは言えなくてもlightと言えるでしょう。 英語の場合、軽いと明るいは同じlightですから(^o^)。 今回のPowerBookは、少々の文筆力では持ち上げることが難しいでしょうから、 そんな意味でも「持ち上げ」にくいノートかもしれません。

snowdog 2001 1/14