Linux誌をひひょー

Linuxが一般に認知されているのか、Linux誌とゆーものが数年前 から出版されています。Linuxを雑誌の名前にいれているのは3誌ありますね。 Linux Ja◯an、日◯LinuxそしてLinux Mag◯zineです。3誌も出してどーするんだろう とは思うのですが、認知されるようになったのはいいことです。それぞれの雑誌には 特徴があります。
まずLinux Ja◯anは海外のメディア(Linux誌)と提携してます。創刊当時は海外の 専門誌からの和訳が多く、反対に編集はちょっと素人っぽい雰囲気でした。また、実用的 な字の多い記事が中心のように思います。海外の著名なハッカーの記事が直接載るので、 そのあたりが美味しいかもしれません。ただ最近は海外の記事が減ってきています。 snowdogは最近の執筆者のメンツもあって、UNIX U◯ERに似たテイストを感じます。ただ、 付録のCD-ROMの質は比較的高く、好みのソースなどがある場合は特にお勧めかもしれませ ん。個人的にはUNIX U◯ERを買うなら、こっちを買った方がよいと思います。
次に日◯Linuxですが、ここはフリーソフト特集とゆーか、アーカイブとゆーかが多 いように思います。例えば、「フリーソフト100本」みたいな特集を頻繁に組みます。 これは◯経のLinuxサイトのスタイルと似ています。snowdogはフリーソフト特集の時以外 買った事がなく、また、それ以外の記事も読まなかったりします。付録のCD-ROMには、結 構変わったソフトまで入っていることが多いので、楽しいとは思います。ただ、問題は無 理矢理かき集めたのか、バイナリ付きだったり、ソースがあったり、んで次のバージョン ではバイナリしかなかったりと、恐らく極めて少人数で〆切に追われながら作業している ことが予想されます。なんといっても中身のないファイルまでありました。(^o^)。初心 者は手を出さない事をお勧めします。しかし、苦労の年月は伊達ではないようで、ディス トリビューターが見落とした素晴らしいフリーソフトに出会うチャンスがあります。観察 してると号が進む度に特集で集まったソフトの数が増えてるので、チェックを忘れても次が あります。
最後にLinux Mag◯zine。一番バランスが取れているのはこれかもしれません。カラー で美しいのですが、コンピュータ誌の出版では老舗ですし、LinuxがSLSあたりで紹介され たのも、最初の解説本を出したのも、この雑誌を出版している会社です。「うにまが」も ここですから、大本命かもしれません。実用的な記事や、フリーソフトの紹介、お笑い系 の記事、読みごたえのあるコラムが一冊に入っています。特にフリーソフトの紹介で、make の通し方まで細かく解説してある点や、コラムの質といった点では、これら3誌のなかで は一番優秀でしょう。読み物として構成されていることや、記事の筆者が趣味に突っ走る ところなどが、問題といえば問題かもしれません。これは「うにまが」の伝統が重視された 為ではないかと思います。(^o^)(手回し式計算機の細かい解説をされても・・・)
このようにLinuxの専門誌が出版されていますが、それぞれの雑誌を読んで感じるの は、何故Linuxを使うのか、とか、Linuxの使用方法などの方向を見い出すのに苦労して いるように思います。それで、ついディストリビューターの新しいパッケージの比較や、 カーネルの解説をやってしまう様に思います。素直に大変だろーなーと思います。何故 大変かというと、Linuxらしさを強調するのが恐らく大変困難であろうからです。そう、 Linuxが、Linuxなのはカーネルだけで、それ以外は全てフリーソフトなどで構成されて いるからです。つまり、ユーザーの立場で触るものは、みーんな他のOSでも触れちゃう のです。ですから、ソフトの解説や、利用方法や活用例などは、ほとんどUNIX系のOS でもあてはまります。確かにインストールする時のオプションとか、設定などで違う部分 もあるし、他のOSではmakeが大変だったりすることもあるのですが、本質的には同じ です。特に使用者が多いソフトは大抵のUNIX系のOSで動いちゃいます。
Linux誌を他のパソコン誌と比べて思うのは、インターフェイス関係の使用方法やノ ウハウの紹介でしょう。LinuxやBSDなどは、このインターフェイスは個人によって、 まったく違う場合が多いので、そのような記事はなかなか出し難いだろーなーと思います。 例えばマック誌の場合、アップル社の発表や新製品情報以外では、殆どが、インターフェ イスの使用方法の解説なんかだったりします。なかにはプログラミングの記事を連載して る勇敢なものも見受けられますが、ソフトウエア紹介やコラム以外のページでは結構、 このノウハウが大きなウエートを占めているように思います。Linuxの場合を考えてみま しょう。インターフェイス?GUIあり、シェルあり(その中でも多数の種類がある)、 統合環境あり(emacsとGNOMEって同じ土俵で争うのか?(^o^))で、 まったく人によって見た目から使い方までみな違います。目につくユーザーインターフェ イスとしてウインドウマネージャーがありますが、それも大変な数があります。その中で、 幾つかのウインドウマネージャーが人気が高かったりしますが、さて、それがユーザー 全体の中で占める割合を考えると、そのウインドウマネージャーの使用方法を 解説してそれでお終いとゆー訳にはいかないでしょうね。さらに、その様な記事を執筆した り意見をもらったりするパワーユーザー(ちょっと馴染まない言葉ですが)の方々は、恐ら く、人気のウインドウマネージャーは使っていないであろうことが予想されます。 一時snowdog自身も日替わりでウインドウマネージャーを変えてました。こーすると、 カレンダーをみなくても曜日がわかるとゆーメリットがあります。(^o^)
これは一体どうしてなんでしょう。snowdogの意見は「Linuxが優秀なOSだから」と なります。優秀なOSってどんなOSでしょう。OSの役割というのはソフトなどに 機械が提供できるサービスを滞りなく、バランスよく提供することです。だから、一番 良い状態とは、「ソフトを使用している時にOSの存在を考える必要が無い」状態です。 ソフトの開発者にとっても同じでしょう。怪しいテクニックやOS固有にコーディングす る必要がなければ、ソフトの使いやすさと機能の向上にのみ集中できますし、移植も容易 になります。つまり、LinuxはOSらしく、裏方に徹しているのです。
キッチリと裏方に徹して、意識しなくてもすむよーにカーネルは努力してるのに、そ れを意識するように記事や文章を書くのは、方向が逆なので、大変だろーなーと思える訳 です。そーなると問題は簡単です。つまり、Linux専門誌は、一般ユーザーやソフト開発者 の知る必要性がどんどん低くなってきたカーネルを深く掘り下げてゆくのか、それとも、 ふつーのUNIX誌と競合する方向へ進むのか。カーネルの中身をふかーく掘り下げた記事を 読む必要性と知識は、かなり専門性が高いでしょう。さらに、現在までカーネルの開発者達 は、Linuxを使いやすいものにする為にもっとも力を入れているように思います。それは 専門家が心踊らす「新しいアイデア」よりも、地味でその良さが知れ渡っている確実な技術 の採用が重視されているように思います。そうすると、OS開発の開発者にはカーネルの記 事は大事でしょうけど、OS開発の研究者には、ちょっと退屈かもしれません。んで、当然 ですが、snowdogの様なアホはそんな記事読んでも、知ったかブリして恥をかくくらいしか 役にたたなかったりします。(^o^)。で、あるなら、進路は決まってるでしょう。「うにまが」 も「うにっくすゆーざー」も、実は同じ方向なので、競争相手なのです。専門誌3誌とも、 細かい特徴はあるものの、これらと競うには辛いとこでしょう。専門性やルートさんの 不可欠な知識は「うにまが」にあります。となると、おまけのCD-ROMで、うーみゅ、どれも 「うにっくすゆーざー」と勝負してる程度で、どれが一番とゆーよりは、特集の中身しだい で、どれにするか決まっちゃうなー。となると、最後は読み物としての質を重視すると、う ーん、なかなかいい勝負ですが、甲乙つけがたいですね。

じゃあ、一月に一冊しか買えないとしたら、Linux誌としてどれを買うかで決めてみま しょう。

「ソフトウエア◯ザイン」に決定。(^o^)