PPCLinuxでMillennium
え、21世紀になって、かなり時間が経つのに、なんだ!って思われちゃって
るんでしょうか。旧暦なら、そんなに時節はずれじゃないよーな。いや、今回は
ビデオカードのお話で、キリスト教文化圏と、そ
の対抗文化圏であるイスラムにおける石仏の地位の違いについて論じよーとゆー
訳じゃーありません(^o^)。でも、イスラム教、開闢の時ならいざしらず、現代
でも偶像って壊さないかぎり崇拝しちゃうくらい魅力的なんでしょーかねー。
え、そうじゃない?
さてさて、Millenniumといったら、コンピューターの世界では、往年の名カ
ードであるMatrox社のビデオカードのことです。今ならMillennium 2のことでし
ょうか。このビデオカードは当時、とっても評判がよかった記憶があります。
snowdogは最近はマックを使っているので、ビデオカードなぞは、まあ、関心の
範囲外だったのです。もっとも、それは、古いマックを平気にニコニコしながら
使っている為でもあります。ノーマルのマックでも、さすがマックとゆーか、画
質はかなり良いですからね。例えば、同じ色数だったら、おおむねマックの方が
画質は良いのです。マックの取り柄といったらそこなんで、別に驚くよーなこと
じゃないんですが、まあ、満足していました。あと、ビデオカードなぞを買う気
にならなかった最大の理由は、snowdogのマックが古いマックだとゆーことです。
なんていったって、7200の120MHzとゆーものですから、例えば、ビデオ用にVRAM
なんかを増設しちゃおーとすると、本体より高くなっちゃう訳です。下手なこと
するよりは買い換えちゃった方が安上りなんですねー。そーなっちゃうと、まあ、
どうしても関心がいかなかったのです。でもねー、別に不満はないんですよ。巨
大な画像処理をする訳でもないし、ポリゴンでまくりのゲームをする訳でもない
ですから。一個不満があるとしたら、モデムがMac OSよりPPC Linuxの方が、圧
倒的に安定動作しちゃうくらいかな。(どーしてこーなるのかは不明なんですが)。
で、まあ、憐れの思ったのか、先日、友人にプレゼントされました(^o^)。
Millenniumくらいメジャーなカードなら、PPC Linuxでも動くだろうから、その
結果を報告することもプレゼントの条件には入っていました(^o^)。
そんじゃーとゆーことで、4MのVRAMの載ったMillenniumを動かすことになっ
た訳です。まず、最初、こーゆーことをする場合は、当然ですが、動作報告を参
考にしよーとするのが定石です。とゆーことで、ppc.linux.or.jpの動作報告欄
を観にゆきました。まあ、あれだけメジャーなカードだからねーと楽観していた
のですが、うーん。Millennium2はあるのに、Millenniumはないー(ToT)。あうー、
やっぱ、千年紀も3回目となると、一回目は存在を許してもらえないんでしょー
か。ジャーヒリアの遺物は、やっぱり石仏のよーに存在が許されないみたいです。
後はメーリングリストとかBBSを探すことになるのですが、忙しいので、ちょ
っと余裕がありません。とゆーことで、停滞期に落ちいっちゃいました(ToT)。
なんで停滞したかとゆーと、間違いなく、動くとゆーことは予想できた、とゆー
かAT系では動いてるので。そーなると、最悪の場合、Xの再構成が予想された
訳です。ちょっとやってみるとゆー訳にはいかないですよね、これは。
春になったからとゆー訳じゃーないんですが、花粉と共に件の友人より、耳よりな話が
入ってきたのです。「どーも、動くみたいだよーん。」とのことで、そんじゃ、
まあ、力技でやってみることになりました。マック側は問題ないはずなんで、最
悪でも、マックで使えるでしょうとゆー判断です。さてさて、まずカードを挿し
て、んで、マックを立ちあげると、ワオ、とっても綺麗!それにアクセラレーシ
ョンが効いて、結構速くなりました。普通の時はそうでもないのですが、スライ
ドショーなどをやると違いが明確に分りますね。ノーマルのまんまの時は、ウェ
イトを5秒とかにすると、10秒くらいウェイトがかかってたのが、5秒で写ります。
ワーイ(^o^)。あ、まあ、snowdogのマックが今時、稀なくらい遅い機械だとゆー
のが、最大の理由かもしれません。でも、ノーマルマックより綺麗な画像が表示
されるのは、凄いことでしょう。Millenniumの面目も立とーとゆーものです。な
んでも、友人の意見では、ディスプレーの性能が低い時は、特にその差が出るそ
ーで、発色のよさは、歴然としたものがあるよーです。snowdogのディスプレーは
そこまで悪いものじゃなかったみたいです。まーMAGのMX17Sとゆー、もう10年近い
お付き合いですから、最近のモノに比べたら旗色は悪いんですが、疊とディスプ
レーはって訳です。まあ、女房とディスプレーはってゆー意見もあるかもしれま
せんけどね(^^;。まあ、とにかく、マック側では幸せな感じです。
んじゃー、いよいよ、Linuxです。snowdogはvine2.0を使っています。機械と
同じで古い、と怒られそうですが、実務で使ってるとバージョンアップって可能
ならやりたくないですよね。ほとんどスタンドアローンだから、セキュリティも
関係ないですし。最大の理由は環境設定が面倒くさい、だったりしますけど。
snowdogは技術はともかくとして、Linux歴だけは長いんで、その間に改良を加え
られた設定の蓄積は、結構あります。んで、その設定は、お気に入りのツールな
どの依存しちゃってて、結構パッケージに含まれてないものも多かったりするの
で、これらをまたリメイクして、インストールして、既に入ってる似たような
ツールと調整して、なんて作業はとっても面倒です。最近の場合、それに拍車を
かけてくれるのが、ディストリビュートの設定で、事前にかなり細かく個人環境
が構築されてるのは、初めての人にはいいと思うのですが、そうでない場合、面
倒だったりします。そんなこんなで、安定動作すれば、古いまんまで、やっても
中のパッケージをアップするくらいです。GCCが変化してる今だと、積極的に
アップしたくないとゆーのも、事実です。まあ、そんなVine2.0ですが、とりあえ
ず、Millenniumを挿してブートしてみることにしました。うーん、いいんでしょ
うか。最悪、横の68kマックからtelnetで逃げられるから、いいかなーと楽観して
ブートしてみました。
色ぐちゃぐちゃとゆー状態ですが、動きました、まあ、こんな力技が通用し
ちゃったあたり開発チームの皆さんはたいしたものと敬服する訳です。そいじゃー
とゆーことで、Setupコマンドを使ってみると、アウ、自動認識されたー。ワー
イ(^o^)。もう勝ったも同然です。あとは、設定だけですねー。んで、Setupコマ
ンドで1024*768の24bppを指定して終りです。ワーイ。ありゃ、同期周波数が44MHz
だぞ。うーむ、ちょっと、どころか、とってもチラつくー(@_@)。でも、これを
怒ってはいけません。何故かって言えば、過去このあたりの設定は、先人達が血と
汗と涙で今のように仕上げてきた代物だからです。ディスプレーがボンって爆発
したり、煙りを吹いたり。ほんと文字どおりです。今はそれらの経験が十分に生
かされて、安全に簡単に設定できるようになりました。その経験の産物ですから、
一番負荷が掛からない状態が最初にセットされる訳で、正しい姿ですよね。
動いてしまえば、ちょ
こちょこ細かく設定するだけですから文句はありません。ここで不安だったのは、
その設定がどこに書き込まれるかです。AT系の場合、/etc/X11のXF86Configで
あるのは常識なのですが、なんか同じとこにXpmacconfigなんてファイルがあり
ます。そこでSetupコマンドが何に設定を書き込むかを観察すると、XF86Configに
書いたよーんと報告してきます。んじゃーもうやることは決まりです。snowdogは
emacs系が好きなので、ルートでngを立ち上げて、XF86Configを修正することにし
ます。
最初に、ファイルの最後のScreenセクションを調べます。そこにはディス
プレーはMAG MX17Sで、んでもってMatroxを使って、1024*768の24bppだよーんと
書いてありました。そこで、XF86Config中のDisplayセクションを見てみると問題
なしです。んじゃーってんでMatroxの記述を見ても、問題なさそうです。まあ、
Displayセクションと違ってこっちは確認の為です。昔のダイヤモンド社製のカー
ドみたいに裏設定なんかを使う場合、細かい設定が必要ですが、幸い、Millennium
は必要なしです。VRAMの欄がコメントアウトされてますが、それも当然でしょう。
え、何故当然かっていうと、ビデオカードって使うチップが同じだけど、違うメー
カーが出す事って結構あります。すると、他社製品との差別化はVRAM周りで行う
場合が多くって、VRAMを認識させちゃうとうまく働かなくなる場合も結構ありま
した。ですから、最初の設定はオフになってることが多いようです。うまくいっ
たらコメント扱いになってる行始めの#を外すことを憶えておきます。
ここまでで、問題なさそうなんで、そいじゃーとゆー訳でディスプレーのモードの設定部分に
行きます。1024*768でも色んな設定が書いてあります。んで、この部分はDisplay
セクションの設定の範囲内で周波数が低い方から機能する訳です。正式な設定方法
は別にあるんですが、面倒だったので、まず、自分の望む設定が(自分のディスプ
レーで可能なものが)あるかどうか調べます。みてみると70MHzの設定があり、それ
以下では44MHzと60MHzがあります。んじゃーってんで、その2つの設定が書いてあ
る行の前に#を書き込み、コメントアウトします。んでセーブして、Xを立ち上げま
す。あ、綺麗に写った。とゆー訳で、みごと成功です。VRAMの行の前の#も取り外
した後、無事立ち上がりました。いやー良かった良かった。
確かに報告するほどのもんじゃないですねー。手抜きしまくりですが、動きゃ
ー文句ない訳で、snowdogの環境は改善されちゃいました(^o^)。しかし、問題がな
い訳ではありません。かなり画面が綺麗になり、体感速度も上がったので、また買
い換えのチャンスが遠退いてしまいました。まあ、現在販売中のマックは購入意欲
を削がれるものばかりなんで、買いたくても買う気になれないのも事実ですけどね。
さらにさらに、画質が良くなったので、写真や絵などの画像データを求めてネット
を彷徨う危険性が格段に増加しちゃいました。さらにさらにさらに、これだとビデ
オキャプチャーボードが入れられるかなーという危険な考えが頭のすみに。うーむ、
危ない危ない。まあ、CPUとハードディスクを考えると、入れてもどうにもならない
んですけどね。性能アップすると、誘惑も増えるとゆーことでしょう。皆さんも如
何です。そろそろ無くなりつつありますが、Millenniumなら劇安でジャンク屋に落
ちてると思いますよ。
え?、ディスプレーの無いサーバーに入れても仕方がない?ごもっとも。
snowdog 2001 3/14