マックのデザイン(その1)

snowdogが太古の昔のマックを所有している話は紹介のとこで書いたのですが、 そのマックについて、ごちゃごちゃお話しようと思います。その1なのは、多分 その2をやると思うからです。今回の主役はclassic (^^;です。
Classic、これを手に入れたのは、ほんの偶然でした。粗大ゴミ置き場に寂しく うち捨てられていたところを発見し、自宅に連れ帰ったのです。キーボードやマウスなどは、 既に誰かがお持ち帰りになられたようで、電源ケーブルだけが付いてました。ゴミ 捨て場で雨にも打たれたらしく、傾けると少量の水が中から出てきました。この状態 で、起動テストは行うべくもなく、しかたがないので日陰で、2週間近く干しておいた のです。「動きゃしないだろーから、また捨てに行くのは面倒だなー」と思いながら 電源を入れたところ、あっさりと動きました。まだ、使って欲しかったのでしょう。 画像も歪むことなく、りっぱに立ち上がったのです。(^o^)
さて、このclassicを拾った当時、snowdogはコンパクトマックとしては、SE/30と classic IIしか見たり触ったりしたことがありませんでした。snowdogの所有物では なかったのですが、SE/30はキビキビと動き、classic IIも遅いながら、メールの読み 書きなら十分な速さではなかろーか、という印象を持っていたのです。故に、ゴミ 捨て場にいたclassicを、連れて帰るつもりになったのです。自宅に連れ帰ったclassic はハードディスクも無事で、OSにソフトも少し入っていて、使えるみたいでした。 ちなみに所有者のメールも、分かりやすい様にメールフォルダにしっかりと残って いました。OSのテストの兼ねてこのフォルダを消去しました。ゴミとして捨てたり、 また中古として売却する際には、くれぐれもプライバシーに関係する部分を消去する ようにして下さい。でないとsnowdogのよーなアホーがマックを拾った際に、他人のプラ イバシー問題に気を払うひつよーが出てきて面倒です。(^o^)
さて、きちんと起動でき、コマンドも動き、再起動も出来ました。なんと嬉しい ことでしょう。コンパクト一体型マックが手に入ったのです。snowdogは、自分 がこのように幸運であるのは、つね日頃の行いの良さの為であろうと思い、使えるマック を保護したことに、少しばかりの誇らしさを感じていました。そして、興奮を押さえる為 にコーヒーを入れ、ハードディスクの中にあった表計算ソフトを使ってみることにしま した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
入れたばかりのコーヒーを飲み終えた頃、表計算ソフトは厳かに立ち上がりました。
どうも、日頃の行いは悪かったみたいです。
そうでした。snowdogはclassic IIと似たような機械と思っていたのですが、 classicとclassic IIは月とスッポンぐらい違ったのでした。classic IIはSE/30と 同じクロックで、メモリとコプロが違うだけですが、classicはそのライバルがplus とゆー、とんでもない機械だったのです。何かをするにはゾウガメ並みの忍耐力が必要ですが、 キッチリ動くので、なんか捨てるには忍びないとゆー状況です。つまり、snowdogに 祟りのよーにclassicが取り憑いてきたのです。(classicの動きは)世に言う金縛り にあったかのごとしで、夜中に目を覚ますと、捨てないでくれーと話かけてくるよー にも思えます。怪談のよーです。特に壊れやすいアナログ部分がきっちり動くの で、捨てたら祟るぞよ、と言われているよーな気になります。すでに祟られているのかも しれません。しかし、これはありがたいことと思いましょう。なによりこのような経緯 でもないとclassicを、もはや入手することはないでしょう。(^^;
ですから、なんとか使い道を考えてやりたいと思ってます。しかし、 流石、無印68000、8MHzの看板は伊達ではなく、何か作業しよーとするsnowdogの努力 を軽々とはね飛ばすのでした。いかよーにもなりません。なんせ、今流行ってるp◯lm OSを使用しているあれに、負ける可能性は大です。classicは無印68000ですが、 あのモバイル用の機械は画像処理などが組み込まれた68000のカスタムチップです から、勝負の判定は微妙でしょう。しかし、用途をハッキリさせて、余分な部分を そぎ落としたp◯lm OSと色々な用途に対応可能(?)な様に作られたsystem 6 では、classicの分が悪いように思います。

マックは色々な表現をされることが多いように思います。有名なセリフとして 「給油タンクが足りないポルシェ」などというものがあります。このセリフは snowdogには、「なるほど、ごもっもなご意見」と思います。確かにマックは フェルディナンド・ポルシェ博士の作品を思い出すではありませんか。さしずめ、 Quadra 900などは「マウス」といった所ですか。うーむ、なんて的確な意見だ。
アウアウ。それは兎も角として、そんな遅いclassicを捨てられないのは、その スタイルが美しいと思うからです。好きな68kマックの話題だと、SE/30がかなりの票を 集め、首位やその附近にいることが多いみたいです。68030にコプロを持ち、十分な メモリを与えれば、IIciと同じように働けます。スタイルもスッキリまとまってます から、当然かもしれません。カラクラも、恐らく同じ理由から支持されていると思 います。カラーが使えますし、スペックもなんとかなりますからね。しかし、強引に デザインだけを云々するようにした場合、snowdogはclassic、classic IIが一番美しい と思います。この一番は変動することが非常に多いので、あまり当てにはならないの ですが、一応の理由があります。 SE/30の正面パネルに横に入っているスリットは、IIciと似たデザインで、良いのですが、 あのスリットの為にsnowdogには、少しゴチャゴチャしてるようにも思え、また背が 低く丸まった様な印象を受てしまいます。そこに愛嬌を感じ、かわいいと思う気持ちも 理解出来るので、好みの違いとしか言い様がありません。実際に、snowdogの友人知人 でSE/30の所有者は決して手放そうとしないので、魅力的な機械だとよくわかります。
対してclassicは前面にそのようなスリットが無く、IIsiやLCなどと同じ溝がある だけです。snowdogは、そのためスッキリした印象を受けます。それはライバル(?) のplusやfat macも同じですよね。plusとclassicのデザインで最も違うのは、classic にはフロントパネルが、緩いカーブを付けられているところだと思います。classicと 比較するとplusは角張った印象を受けます。ただ、角が曲線なので、そんなに堅い印象 を受けないかもしれません。classicはフロントパネルの曲線が、柔らかいフォルムに 見せる役割をはたしていると思います。こんなことを言ってますが、始めはplusと同じ 様に感じてました。動かしたりする時は正面から見るので、その場合はむしろclassicの 方が堅い印象かもしれません。考えが変わったのは、ツッツキまわすのに飽きて、なにげ なく、classicを正面斜めから見た時でした。真正面から見た時には気が付かなかったフ ロントパネルの曲面が、白い(ちょっと日焼けぎみの)色と相まって、なんとも優美に 思えたのです。これは贔屓目にみてるせいかもしれませんが、もしclassicやclassic II を目にする機会があったら、ちょっと斜めから見てあげてやって下さい。他の部分が 直線と平面で構成されているので、フロントの曲線がとても艶かしく見える(場合もある) でしょう。
可愛いものが好きなのは、女性だけじゃなくて、男性も大好きだと思ってます。だって、 そうじゃありませんか、もし可愛いと思う気持ちがなければ、可愛い女性を好きには なれませんから。そう考えると、可愛いマックに引かれる気持ちは普通の気持ちです。 snowdogはそう思ってます。classicはそんな可愛らしいマシンなのです。
classicが可愛い女性のような印象を受けるのは、他にもあります。そう、とても 可愛らしい女性とおつき合いをお願いする時には、こまめさや経済力を必要とする ことが多いように、classicは、おつき合いしてもらおうとすると、大変、手間と お金が掛かるのです。そのままのclassicではどうにもならないので、改造を 考えますが..........
68kマックとのおつき合いって、悪い女に引っ掛かったのと似てるという話は、 納得できる話だと思います。ちょっとすると、ご機嫌を損ねて動かなくなる し、生産量の少ないパーツは要求するし、でも、そばにいて欲しい。アウアウ。
snowdogの日頃の行いは、よっぽど悪かったみたいです。