上手く染まったねと、あなたが言ったから、憲法記念日
こんな感じで、憲法染めかなにかの記念日なんでしょうか?まあ、リリカルにサラダ記念日みたい
な事をいったかどうかは、分りませんが、憲法といったら憲法染めと染物業界では常識とする所です。
なんでも、紺で非常に強く染めるんだそうで、この憲法染めは、なかなか針が通らないくらい布が
固く丈夫になり、藍染の有名な染織方法だそうです。このように、堅固に丈夫に美しく染める伝統
技法が気にいらないのか、これを改正したいという気運が高まっているんだそうです。なら、憲法
染めを使わなければいいのにな〜と、思わないでもありません。もう四百年も培われた技術ですか
ら、今さら、どのような手を入れるのか、染物業界関係者ではないsnowdogには、イマイチ疑問で
す(^o^)。
どのような染物に改正するのかと、新聞などを読んでみたのですが、武力がどうこうが、宣われ
ていますので、吉岡憲法さんでも、染め物ではなく、剣法のほ〜みたいです。吉岡憲法さんといえ
ば、憲法染めも有名ですが、将軍家剣術指南としても、有名です。納得のゆく話です。となると、
京八流の吉岡流から、塚原卜伝の鹿島流へと改正しようという事なんでしょう、きっと。剣聖と讃
えられる塚原卜伝ですから、その気持ちは理解できなくはありません。ただ、そうすると、
snowdogは、どうにも足利義輝公を思い出してしまいます。足利義輝公は、剣聖卜伝から免許皆伝
を受けましたが、どうにも頂けない最後を辿っています。ご存じのように、義輝公の最後は、あま
たの名刀を畳に刺し、押し寄せる雑兵どもを切っては捨て、切っては捨てと切り倒し、切り死した
とされています。まあ、剣術の腕はあったとされていますが、どちらかとゆ〜と、将軍ともあろう
方が、浅ましい死に方をされた事よと、物笑いの種とされています。
だって、そりゃそうですよね〜、足利の名が泣くというものです。将軍ってのは、兵に鑓や弓を持
たせて、戦の指揮をとる立場の人の上にいる訳ですから、当然の事ですが、雑兵にむざむざ取り囲
まれた時点で、失格です。そうされないように、最大限に努力すべき人が、囲まれてしまい、ジタ
バタと見苦しいとゆ〜のも、当然の事でしょう。努力のやりかたを間違っているっていわれてしま
いますよね(^^;;。さらに、義輝公の剣術指南の塚原卜伝は、さすが剣聖だけあって、用心の大事
さを深く説いたことでも有名で、馬の後を歩くのすら、万が一を考えて避けるべしといっています。
太平になった江戸時代からだとよく考えられがちですが、刀は、室町時代(まあ、実際には鎌倉か
らですが(^^;;)には、戦で使うものでは
なく、儀礼と万が一の護身用具として存在しており、剣法は茶道などと同じく芸道となっています
から、なんの為に剣法を学ぶかといったら、刀を通じて、こうした生き方や教訓を学ぶ訳ですから、
剣法家としても、義輝公はイマイチだったと考えてもいいでしょう。
となると、改正することで、どういった利益があるのでしょう?。そうです、最低限の護身術を
身につけて、無駄な争いをするのはバカらしいと、染物業に精を出して、一族安泰を願った吉岡憲
法のほ〜が良いのではないかしら、と、思わざるえません。宮本武蔵と戦って負けていない吉岡流
でいいのではないかと!(^o^)
(吉岡流に勝ったと武蔵は主張していますが、最大の試合とされる佐々木小次郎が70にも手が届く
老人であり、そのような老人を相手に、20代の生きがいい時期に、罠にかけて撲殺した人物の主張
をそのまんま信じるのは、ちょっと、とは思うんですけよね(^^;;)
剣法の奥義とは、どの流派でも、抜かずに勝つことだそうで、集団的自衛権を憲法を改正して盛り 込むより、戦争しないで勝つ為に法整備したり組織改変などの努力したほ〜が、紺屋の白袴になら ずに済むのではないかなあ、と(^^;;。
snowdog 2003 5/3