ちょっとした好運


 普通に生活していると、時にちょっとした好運に恵まれる事があります。ラッキーとか、 儲けとか心でそっと快哉を上げたりするような事です。運がよかったとしみじみ口に出し て述べる場合の好運とは、えてして、不幸中の幸いというケースである場合が想定される ので、この場合、その前提として不幸が存在する訳ですから、幸不幸は、もしかしたら差 し引きゼロなのかもしれません。もしかしたら、好運と不運とは一定量が決まっているの かもしれません。物理的に解明された訳ではありませんが、幸不幸量保存の法則というも のがこの世には存在するのかもしれません。好事、魔多しなどという言葉もありますから ね。
 さて、snowdogは、この週末、ちょっとした好運に恵まれていました。保存の法則がある としたら、きっとアレとアレのマイナス分がプラスだったのだろうと予測は出来なくもあり ませんが、転がり込んで来た好運がちょっとしたものですから、マイナスの方もたいした事 ではなく、トータルでみれば、好運だったと言っても構わないでしょう。
 その好運とは、ほんとにちょっとした事で、DVDソフトとマックのソフトを入手出来た事 です。DVDソフトの方は、今まで、ネットも含めると、数十軒のお店を巡って見つける事が 出来なかった絶版に近いDVDソフトで、これをを入手できた事は、やはりラッキーという感じで、ちょ っとした幸福を噛み締める気持ちにならないではありません。マックのソフトは、元々入手 する予定だった訳ではありませんが、販売当時、32万もしたものが、中古で、しかも古い ものであるという事を差し引いても、千円で入手出来たという事には喜びを禁じえません。 もちろん、お店の人は、ジャンク扱いですよとはいったのですが。しかし、好運は、まだ続 き、ダメモトと思っていたそのソフトが、立派に動作しました。これは好運の名に恥じない 事でしょう。この手の高額ソフトの極端な安値の中古品は、割と動かないケースが多いです からね。
 この様な好運は、何によってもたらされたのでしょうか?snowdogは、割とluckという点 では、経験的にあまりよくありません。というのは、モ◯ポリーなどを友人達とした場合、 必ず、この数字だけは出ちゃダメとゆ〜数字が、決定的な瞬間にルーレットから掲示され、 最高級ホテルに宿泊するハメになり、負けてしまうのです。さらに、この不運は、別のゲー ムでも発揮されます。サイコロを使って、行うゲームでは、あまりにも度々、赤い丸にお目 にかかります。カイコロの目の統計的な期待値は、3.5というのが、通り相場ですが、統計 の専門家でもある友人がみたところ、snowdogの場合、期待値は、2.5を下回っているそう です。よくロールプレイングゲームなどで使われる種属として、luckの値の低い種属が存在 しますが、ど〜も、snowdogは、その種属に現実世界で属しているみたいです。もっとも、 それがエルフといった優美な種属というよりは、犬頭鬼(コボルト)だと言われる事に関し ては、少なからない不満の意は無きにしもあらずですが。
 このような特性を持っていると認識されるからには、何かLuck値を上げる工夫をしなくて はなりません。やはりここは、Luckを上げるマジックアイテムに頼るべきでしょう。そう、 一般的な表現をするなら、お守りというヤツです。今回、週末に装備したお守りは、日本古 来の伝統に則り、成人の日本人男性が装備可能なアイテムとして、勾玉をチョイスしました。 しかし、懐具合を考えると、翡翠の勾玉という訳にはいかないので、トルコ石の勾玉をチョ イスした為、和の国伝統のお守りを装備しているにもかかわらず、ネイティブアメリカンっ ぽい印象を受けられてしまうのは、その意図は兎も角として、否定し難いとは言わざるをえ ません。が、まあ、同じモンゴロイドという事もあり、どちらでもお守りであるからには、Luck 値を上げる点では問題は無いでしょう。
 果たして、その効果はありました。snowdogは、装備した勾玉と銀の指輪のお陰なのか、ち ょっとした好運に恵まれた訳です。
 お守り、それには様々なモノが存在します。銀でできたモノとか、宝石とか、日本人では勾 玉とか、色々なものがあります。特殊な壷とか印環など、妙に値の張るものも存在しますが、 安価でポピュラーなものとしては、四つ葉のクローバーといったものもあります。ここで、注 意しなくてはいけないのは、ムラサキウマゴヤシの突然変異などと表現してはいけません。例 え事実であるとしても、四つ葉のクローバーのリリカルな雰囲気が削がれてしまいます。せめ てシロツメグザと表現して、花環を創る過程で、可愛らしい女性が見つけた四つ葉のクロー バーといったポエミィな雰囲気を重視するべきでしょう。そう思うと、なんとも可愛らしいお 守りではありませんか。四つ葉のクローバーというお守りのイメージを心暖まるものにしてく れます。
 snowdogのちょっとした好運は、更に、働いていたみたいです。そう、ここで述べたリリカル でポエミィな四つ葉のクローバーの押し花、花は無いから、押し葉といった方が適当でしょうか、 これを入手したのです。古本屋で、マンガを購入したのですが、その中に、四つ葉のクローバー の押し葉が入っていたのです。

ただ、任侠物のマンガの中にあったのですが

 任侠の世界では好運を必要とする事は、少なくないかもしれません。博徒といった単語も、そ の分野の単語である事は間違いありませんから。しかし、四つ葉のクローバーと任侠との間のイ メージのギャップはどうしたものでしょう。snowdogは、素直に喜ぶべきなのでしょうか?どの 様な好運を得たのでしょうか?ちょっとした好運に恵まれた週末を飾る最後の好運の訪れは、い ささか悩みも伴っていたみたいです。

snowdog 2002 9/9