その後の野村のコマーシャル

snowdogが前のコマーシャルを誉めたからとゆー訳ではないで しょうが、また野村◯券のコマーシャルが変わり、轟警部が復帰されました。恐ら く、全国の轟警部ファンからの復帰を願う熱い声援があったに違いありません。 なにせ、証券会社のコマーシャルですから、このコマーシャルの対象層は、幾度か 市川昆監督の金田一シリーズを観覧されていて、懐かしさのあまり、絶賛されたこ とと思われます。snowdogと同じく、轟警部が如何に重要であるか、コマーシャルを 製作された方々も御存知なのでしょう。「ヨシッ!わかったっ!」の台詞をまた 聞くことができるようになりました(^o^)。
さて、では轟警部がいらっしゃらないコマーシャルはどのようなものであった のでしょうか。まず、金田一探偵が、一人で、贅沢な造りの部屋で、机に前に座っ ています。机の上にはノートパソコンがあり、背広姿の紳士が4人ほど机の前にで てきます。そこで、ドアが開き、見目麗しい女性が「お客さまですか?」と尋ねま す。もとの1人に戻った金田一探偵が、「いえ、のむらと話していたんです。」と いって、コマーシャルは終わります。うーむ、これはどーしたもんでしょう。
まず、何故に金田一探偵が机についているのかが不明です。女性との会話か ら、どうやら金田一探偵は、ここで家族として生活していることが推測されます。 皆さんご存知のことですが、金田一探偵は身なりが倹しく、また、清潔であると評 しがたい姿です。さらに、金田一探偵は、決して迷宮入りしそうな殺人事件を解明 する為に呼ばれた凄腕の探偵などではなくて、行方知れずになった家族の消息を調 べるとか身元の調査といった、世間一般に実在する探偵としては普通の、どちらか と言えば、安いお仕事を引き受けにやってきて事件に巻き込まれる訳です。つまり、 かのシャーロックホームズ氏が、大英帝国華やかなりし時に、どちらかと言えば趣 味として、探偵をしていたのと異なる訳です。ここから想像できるのは、恐らく金 田一探偵はお金持ちとはいいがたい生活を送っているのでしょう。そんな金田一探 偵が、どのよーな資産の運用について、お話をするのでしょうか。もしかして、古 本やボロボロになった旅行鞄とかを運用してくれるのでしょうか。そーですねー、 中にはお宝系のマニアモノがあるのかもしれません。特に市川昆監督の金田一は石 坂浩二氏が演じていますから、ウルトラマン関係などのレア物を所持している可 能性が指摘されるところでしょう。しかし石坂氏ではない金田一ですから、それは 無理と言うものです。ではでは、どうして、資産の運用を相談できる御身分になっ たのでしょう。うーむ、ここで、金田一氏の探偵とゆー職業から推理してみましょ う。金田一シリーズを思い出してみると、金田一探偵の依頼主は、お金持ちです。 まーそーですよねー。そうでなきゃ、戦後間もない時期に人を雇ってまで色々調べ る必要はないでしょう。依頼人は大抵の場合、中国地方の旧家の出です。さらに、 金田一探偵が巻き込まれる事件では、特に旧家の女主人などが存在した場合は、犯 人である可能性が高く、そして、犯人であるとゆーことは、当然のお約束として、事 件の全容解明時に自殺などで死んでしまい、事件が解決する訳です。とゆーことはー、 例えば、残されたお嬢様あたりにしっかりと取りいっちゃったんでしょうか。事件 にショックを受けてる深窓の令嬢を、ここぞとばかり、口説き落とし、 まんまと家に入り込んじゃったのでしょーか。うーむ、そー考えると、辻褄があい ます。金田一氏もヒトの子、色と金には弱かったとゆーことなんでしょう。ムム! いかがわしい!いかがわし過ぎるぞ金田一!。
次代の水戸黄門の座が約束されている石坂浩二氏が、金田一探偵として出演してない のは当然とゆーものです。そんないかがわしい役を演じてしまったら、水戸黄門の 座を誰かにさらわれてしまうかもしれません(^o^)。
どーやら、そんないかがわしいコマーシャルを放送するのはいかがなものか、 といった議論がなされたのでしょう。お茶の席を舞台としたコマーシャルに変わりま した。轟警部が例の台詞を決めてくれるので、嬉しいかぎりなのですが、snowdogは、 ぢつはこのコマーシャルに不満があるのです。もちろん、お茶会に出席可能な金田 一探偵は存在しえるか否か、とゆー舞台設定の根源にかかわる点を、問題視せざる をえないとゆーのもあるのですが、まあ、これはこのお茶会に出席されていらっし ゃる方々全てが、茶道の極意を会得し、金田一のような格好の人の出席を許してい るとでも考えましょう。(事件は、古い因習などを原因として起こり、皆がそのよ うな境地にあったら事件がおこりえないとゆー点に問題点が移るだけなのですが)。 まあ、置いておきましょう。snowdogが指摘したいのは、金田一探偵が「のむら云々」 を口にすると、画面が12分割されて、登場人物各々のアップが映り、皆、ハッと した表情をしているところです。ここを指摘するのは非常に心苦しいのです。何故 かとゆーと、確かに市川監督の作品ではアップになって、ハッとするシーンがあり、 それがとても効果的に使われています。恐らくコマーシャルの製作者は、パロディ としてより凝ったものにしようとして、この様なシーンを作ったのでしょう。その 意気や良しと誉め称えたいところです。それでは何がいけないのでしょうか。市川 監督はこの様なシーンをアップに加えて、ネガポジ反転させて表現しているのです。 つまりインパクトはもっと大きいのです。しかし、これを理由に制作者を責めるの は酷とゆーものでしょー。もしかしたら、市川監督の許可が降りなかったのかもし れません。ではでは、何故、このシーンをsnowdogは問題視するのでしょうか。皆さ ん、よく思い出して下さい。市川監督の金田一シリーズで、このようなシーンにア ップで登場する人は誰だったのか。そう、金田一探偵ご自身なのです。つまり、金 田一探偵がトリックの鍵や事件の全貌に気が付いた、そのシーンだったのです。そー ゆー訳で、今回の野村◯券のお茶会パターンでは、事件を解明する人が金田一探偵以 外に12人いらっしゃいます(^o^)。
いろいろ言ってきましたが、一連の野村◯券のコマーシャルは市川監督のシリ ーズのパロディである点を高く評価したいものです。何故かと言えば、金田一シリ ーズにはもう一つ、あの角◯映画のお笑いシリーズが存在しちゃってるからです。ま ー、寅さんが金田一探偵だったり、ミョーなカブリモノをかぶった役があったり、 戦後の高度成長以前の日本が舞台なのに、イキナリ、「ジョン・レノンが死んだ」 とゆーモノローグで始まって、ビートルズを40年代のバンドにした挙げ句(60 年代末に復員で南方から帰ってきた人はそんなに多くないと思いませんか?(^o^))、 制作費の多くを「レットイットビー」をエンディングで流す為だけに使っちゃうと いった独特の強烈なイメージを元にもどしているだけでも高く評価すべきでしょう。 snowdogは、江戸川乱歩作のシリーズの方が、設定やストーリーの流れ、奇抜 さなどから、角◯の芸風にあってるのではなかろうかと考えてます(^o^)。野村の コマーシャルでもレストランが舞台のパターンがあって、それが若干、角◯味がす るとか、金田一探偵が明智探偵っぽいなど、細部に違和感を感じる面もあるのです が、市川監督のシリーズのさらにウマイ、パロディを作ってくれるといーなーと、 snowdogは期待しています。あと1つ言いたい事が、
「金田一、チューリップハットを忘れてるぞ!」