さて、他にも困った事があります。特にsnowdogが困っているのは、立ち食い蕎麦を
食べようと思った場合に生じてしまいます。駅にあるのは、普通立ち食いはうどんと
相場は決まってると思っていた為、ラーメンの雰囲気ぢゃねえしなあと、お店を見つけ
損なうとゆ〜ケースがあります。こっちは蕎麦なんだなあと思い至ってお店の暖簾を
潜ると、ここで大変困った事が生じます。そう、普通にうどんを頼んだにも関わらず、
真っ黒な汁のうどんをわざわざ出してくれるのです。九州の人が、他の土地でラーメンを頼
んで、自分の予想を完全に裏切ったものが出てきて困ったとゆ〜笑い話がありますが、
ど〜も、他人事の笑い話ではなかったよ〜です。同じ困った思いをしてしまいました。
幾度か、挑戦と試行錯誤を繰り返した結果、あの汁は、うどんではなく、蕎麦の為に
あるよ〜だと結論づけるに至った今日としては、我ながら、関東に慣れたものだなあ
と、少し誇らしい気持ちになったとしても、誰もその事は責められないでしょう。
この様な困った状況でも、愛するきしめんを食べたい時には、生じません。なぜな
ら、日本が誇るインスタント食品界の王者、日清製◯から、きしめんが販売されてい
るからです。うどんという巧妙な偽装をしながらも、狐きしめんは、ど◯兵衛という
ブランドで売られていますから、きしめんが食べたい時は、お湯を沸かして5分待て
ばいいのです。ありがとう、◯清さん!
しかし、困難はさらに続いているのです。蕎麦である事は分ったのですが、かけ蕎
麦やうどんを食する際に、その楽しみの頂点たるトッピング問題でこそ、重大な問題
が生じてしまいます。そう、無いんです!探してるものが無いんです!
snowdogが探してるもの、それは、狐の月見なんです。お店の値段表に、狐の月見
が忽然と姿を消しているなんて!。嗚呼、なんとゆ〜事でしょう!関東には狐はいても、
その狐さん達は、月見をする風習を持っていないみたいです。ああ、文化の違いとい
うのは、人間だけに存在する訳ではなく、狐さんとゆ〜野生の動物にもあったのです!
狐さん達が満月を観ながら佇んでいるといった、1枚の絵の様な、優美で風情のあ
るうどん(蕎麦)が、懐に余裕がある時の情緒溢れる喜びが、これを果たす事が出来
ないなんて。これに勝る悲しみは、そうそう見つけられるものではありません。
やはり自然破壊が進んでいるとゆ〜事なんでしょうか?その証拠に、狐の月見に代
わるものとして提示されているのは、おかめだったりします。一時の快楽を求める時、
絶世の美女に化けた狐さんに会うのと、人情には溢れるであろうおかめ、そのどちら
を選ぶかと言われれば、snowdogは、やはり狐さんを選びたいところです。ふと一息つ
く、こんなトコロでまで、人間を相手にしたくは無いじゃありませんか。
この調子でゆくと、たぬきうどん(蕎麦)にも危機がせまっているかもしれません。
環境保護に関係する報道などを聞く所によりますと、狸が住んでいたトコロに、アラ
イグマが入りこんでいるみたいです。きっとその内、天かすで作られた狸うどん(蕎
麦)の代わって、フライかすがトッピングされたアライグマうどん(蕎麦)が立ち食
い蕎麦屋には並ぶ事になるでしょう。ああ、そうならば、不漁が伝えられるニシンに
代わって、鰊蕎麦ならぬブラックバス蕎麦が出てくる日も、近いことでしょう。そう
いえば、アザラシを用いたタマちゃん丼なるものも、存在するみたいですし(^o^)。
やはり、日本の自然と、その情緒溢れる心を、一杯のかけ蕎麦を食べる時でも持っ
ていたいものです。
ところで、ふと浮かんだ疑問にも困っているのです。お揚げと天かすに卵が落とさ れた場合、これはどのよ〜な名前で呼ばれるのでしょう?狐と狸が月を眺めて騒いで る楽しい風情を感じるのですが(^o^)
snowdog 2002 9/26