ベランダ猫の話
四月ぐらいのこと。隣のベランダで野良猫が子猫を生んだ。 「おお,可愛いじゃねえか」 と思い、あったかく見守っていくことにしました。 子猫は二匹でクロとしま猫。ちなみに生まれたお隣の部屋は、倉庫のような使われ方をしていて、人の出入りはほとんど無し。また、ベランダにもダンボールやら何やらたくさん置かれているので、隠れ場所にも事欠かない。母猫もいいところに目をつけたもんだと感心。 一般的に、ネコ科の動物は群れないし、犬と比べて情が薄いとよく言われるが、こいつらを見ていると決してそんなことないと思う。兄弟はいつも一緒。遊ぶときも、寝るときも一緒。寄り添って昼寝したり、互いに顔をなめあってる姿を見た日にゃ、 「きゃー、くぁわいいーー!!」(愚) 見たいな感じ…。(筆者31歳男性 (^^; )
そんなこんなでネコたち、最初はこちらの姿を見るとあわてて洗濯機の陰なんかに隠れてたのが、どうやら害意がないというのが分り出すと、大胆になってきた。 また、こいつらは、遊ぶ→寝る→母猫に甘える(おっぱい)→遊ぶ、見たいなサイクルを一日三、四回繰り返してるみたいで、夜中でも明け方でも暴れまわっている。夏場だし窓開けて寝るから、夜中起こされることもしばしば。 そう言ったこと以外にも色々と困ったこともあったんすよ。 「こいつら、自分の寝床から離れたうちのベランダを便所にしてやがったん、殺す…」 そん時は思わず、”三味線にして弾いたろかい”なんて思ったけど(笑)。 それとノミ。 …大発生しました。 ある日ね、ちょっとした油断だったんだけど、窓がほんの少し開いてたんです。きっちりアミ戸してたつもりだったんだけど…。 ネコの成長は早いですねー。生まれて二ヶ月くらいでジャンプ力も相当備わってきて、1メートルくらい飛べるようになってきた。 ノミとも悪臭ともおサラバ。ほっとした反面、少し寂しいです。きっと色んな物を見たり感じたりしてるんだろうねー。
そんな風に急に姿が見えなくなったもんで、ちゃんと生きてるかなーなんて、時々思い出したりしてたんです。 そんな冬も間近な今日この頃、ベランダのネコじゃらしがカチカチと鳴っているので、ふと覗いてみると…。 おー、いましたいました、仲良く二匹そろってじゃれ合ってました。体も一回り大きくなってましたし、冬を前にして毛もフサフサです。別に飢えてる様子もないのでひと安心です。 向こうはこっちのことをすっかり忘れたようで、目が合うと“ふー”っと牙を見せて威嚇してきます。こちらも同じように「ふー」っとやると、ぴゅーっと逃げていきました。なかなか板についた野良猫ぶりです。 それから、ちょいちょい見かけるようになりました。まっ、とりあえず元気そうで何よりです。でも、こいつらが大人になって発情しだすと、うるさいんだろうなー… (おしまい) |
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