コード番号
01-042
書    名
ベルゼバブの孫への話
副    題 
人間の生に対する客観的かつ公平無私なる批評
著者・出版社
ゲオルグ・イワノビッチ・グルジェフ  平河出版
版型・頁数等
A5判・ハードカバー・787ページ
発行年・価格
1990年 定価/7,500円 → 販売済み
備    考
帯付
目次・書評等
第一の書 ◎思考の覚醒 ◎序/ベルゼバブはなぜ、われわれの太陽系にいたのか
     ◎カルナック号が遅れた原因 ◎落下の法則 ◎大天使ハリトンの方式
     ◎永久運動 ◎真の存在意義に目覚める 他
第二の書 ◎前時代の文明の成果と現代文明の開花 ◎芸術
     ◎ベルゼバブの六度目の、そして最後の地球滞在 ◎催眠術
     ◎職業的催眠術師、ベルゼバブ ◎ロシア 他
第三の書 ◎ベルゼバブ、人間たちがいかにして根源的宇宙法則ヘプタパラパーシノクを学び、そして再び忘却したかを語る
     ◎ベルゼバブの意見によれば、人間が理解している正義は、客観的意味においては呪うべき迷妄である 他 
 
破格の書物だと言わざるを得ない。
アルメニア語→ロシア語→英語→日本語という翻訳プロセスに起因する事もあるとは思うが、何よりグルジェフ自身が
意図的に複雑化・難解化しているのだ。彼は人類の教師なのだ! 序文でこの本は3回読まなければならないと我々に
要求している。1回読むだけでも強固な集中力が求められるのに。そう、読書行為を知的理解という理性のオートマチシズム
だけでなく、“意志”を持続し、鍛えるグルジェフ・ワークの一つとして構想・具現化したのだ。
オカルティストとは怪しげな雰囲気だけでは本物ではない。論理学者や哲学者を論破できる頭脳と言語力を獲得していなければ
ならないのだ。
私にはまだ、グルジェフを論評できない。この本のあとがきには、“20世紀が残した最大の遺産のひとつ”とあったが。