富岡古代文字
明治42年、北海道の小樽市富岡町、銀行の建築現場より出土。
同じ場所から出土した土器・骨片から、研究者により二〜三千年前の遺物と考えられている。
注)写真の長い横線は、出土後故意に割られた痕。
簡略化した人間の絵にもみえるが、すでに文字としての抽象化・記号化の段階とみてよいだろう。
墓銘碑の類いか? 石に刻むのは死後の長い時間スパンを考えている為?
誰に向けて何のためにこれを刻んだのか? 意味はあるのか? そもそも意味って?
意図(感情)の表現の一部がたまたま文字と言われるシステムに生成したのか?
よく見るとどこかでみたようなカタチも散見できる。当時、書体見本が流通していたとしても、
複製技術などないのでひとつ一つが手書きか、そうでなければ記憶で伝えられたのだろう。
したがって比較研究はかなりの冗長度を考慮する必要がある。
たぶん世界中の字母はそんなに多くないはずだ。バベルの塔の神話もあることだし。