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第1話
新しい朝
1999年4月7日放送
(4月1日)
脚  本   山口 宏
絵コンテ   高橋ナオヒト
演  出   高橋ナオヒト
作画監督   千羽由利子

 お当番は、保科智子委員長。

 物語の始まりの回ではあるが、原作ゲームと違い季節は夏の終わりから秋、そして冬にかけてである。そのためか、『新しい』季節の始まりと言う感じがしない…やっぱり、春の方がそういう感じあるよなぁ…アメリカじゃあるまいし。
 人物紹介は…ほんとにおざなり。いくらゲーム原作があるからって…ってほどではないにせよ、少しサボってないか?
 さらに、保科委員長をむりやり主役にしつつ、結局委員長いじめやってるだけで何も解決してないし、夢がかなったのはあかりだけと言う…。しかし、三人娘の論拠が弱い弱い。反対するならそれなりの意見だせっての。はっきりいって意地張ってる委員長のやりかたが一番理にかなってるんだけど、それがわからぬ年ごろでもないだろうに。おバカの集団って言うか、そんな描き方しかなかったんだろうか?普通は、『くじ引きでいいじゃん』って無責任な発言に対して『それではいけないと思います』と言う代替策無いくせに意見をいう優等生って構図が多いんじゃ…無いの?
 で、結局委員長を手伝う浩之ちゃんですが、あかりも見てないで手伝えよ(^_^;)。
 くじができちゃうと素直に従う生徒たちってのも…浩之が手伝って毒気を抜かれたってか?

 志保の登場の仕方は結構いいんだけどねぇ…。カラオケもご本人が歌ってらっしゃいますが…さすがにうまいかな、志保役の樋口千恵子ちゃん(^_^;)。
 それにしても『浩之ちゃんの隣に座るのが夢だったんだ』って、そりゃぜいたくじゃないか?精神的にはずっと隣にいてるのに。というか、その辺が表に出すぎてしまってて、なんで今さらそういうポジションに立ちたいなどと言うかな感と、もうちょっと引かないと他の女の子たちの出番…と言うか浩之との関りがだせないんじゃないかという予感が…(当たったわけだけど、これ)。

 最初にいっておくと、私はシリーズ構成と脚本を担当している、山口宏なる人物のシリーズ構成力とお話の作り方にいささか疑問を持っている。お話の盛り上げ方、人物や状況の描き方にメリハリが無いって言うか、設定にのみ頼ってしまって語る(見せる)必要のある部分が欠落しているって言うか。淡々と語ると言うのでもないのよね…料理でいう所の塩加減・味加減が一味もふた味も足りないっていう。もどかしいのよね、見てて。

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第2話
放課後の出来事
1999年4月14日放送
(4月8日)
脚  本   山口 宏
絵コンテ   横田 和
演  出   大町 繁
作画監督   小林勝利

 お当番は、長岡志保。

 チャイルディッシュ・アン・アワーなんて得体の知れない(^_^;)のじゃなくて、森川由綺ファーストコンサートってすりゃ、濃いお友達が喜んだのに(笑)。いずれにせよ、その世界でのチャイルディッシュ…の人気がどの程度で、なぜみんながいきたいのかってのが無いんで…以前から共通の話題で出てるくらいの構成が必要なんじゃ?台詞だけで『さすが、チャイルディッシュ・アン・アワー!』とかいわれてもなあ。

 で、この話、キャラの使い方がおかしいんじゃないかと思うわけですよ、私。
 チケットを手に入れるのが雅史と志保だってのはいいと思いますが、チケットの交渉に浩之と志保をあてるなら、お互いにチケットを持ってることに引けを感じて言い出せないってんじゃなく、あかりシナリオに乗ってる浩之であれば、『雅史が手に入れたチケットだけど、お前たちで行ってこい』って言って志保に押しつけるだろうし(雅史は雅史で、『浩之、あかりちゃんと行ってきなよ』っていって押しつけるわけだ)、志保も、自身の浩之に対する気持ちの現れがあかりと浩之をくっつけるってことだから、『せっかく手に入ったんだから、あんたたちこそ行ってきなさいよ』と言って浩之に押しつけるだろう。すると、チケット4枚もいらないのよね(^_^;)。
 で、そういうやりとりのところへ、ひらひらと4枚のチケットを持って『浩之ちゃ〜ん、志保ぉ〜これ、貰ったのぉ』と言って、雅史と一緒に来るあかりの事情知らない顔ってので、お互い吹き出す…ってのが。

 お互いに言い出せないで、それぞれ葛藤するってシチュエーション…自動販売機のところでの志保とのやりとり、もどかしいを通り過ぎて、そうじゃないだろうと言ういらだちさえ覚えたし、最後に口げんかしてたにもかかわらず屈託のない志保の捨てぜりふ(^_^;)とか、その後志保があかりにうそをついたり告白したり…最後に全員でライブに行けるって落ちが弱いのなんの。

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第3話
陽だまりの中
1999年4月21日放送
(4月15日)
脚  本   藤田伸三
絵コンテ   岩崎良明
演  出   村田和也
作画監督   伊藤岳史

 お当番は、来栖川芹香先輩。

 これはもう、芹香先輩役の岩男潤子さんの、極端につぶやき声だけで演技する演技力の勝利と言えましょう(^_^;)。儚げで頼りなげで、でもしっかりと声が出ている役柄ってのも多い岩男さんですが、通称ゴンタくん会話(しゃべらないゴンタくんの代弁をするナレーターの図ですか)をうまく表現されてて…って、これは音響監督の勝利か(^_^;)?
 でもまぁ、セバスチャンのおとなしいこと(^_^;)。「くぁ〜〜〜〜〜つっっっ!!!」と顔を大きくしてほしかったぞ(笑)。

 原作のポジション・キャラ立てとシチュエーションを生かし、全く別の話を構成してて、好感が持てたんですが、案の定脚本家が違うし(^_^;)。芹香先輩の描写にしても、原作ゲーム以上に一途さが現れていたりしてて…。
 で、その一途さを現すシチュエーションに、浩之と志保のゲーセン対決を、そのキャラ同士のポジションをうまく生かしながら話を展開してる部分には、これぞ原作ありアニメのシナリオ翻訳と唸ったもんです…。というより、今までの脚本が酷かったと言うのがあるんですがね。しかも、次の4話でその差が歴然としたってのも余計にこの話を際だたせているような。

 最後に芹香先輩の所に走る浩之、その後を追うあかり、待たされていたにもかかわらず『なでなでする』芹香先輩、あかりもいっしょにと薦める浩之と『こくこく』うなずく芹香先輩、ついてくあかり。う〜ん、こうでなくっちゃね(^_^;)。

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第4話
輝きの瞬間
1999年4月28日放送
(4月22日)
脚  本   山口 宏
絵コンテ   高本宣弘
演  出   深沢幸司
作画監督   千羽由利子

 お当番は、松原葵ちゃん。

 前回のアレンジがうまくいった話と異なり、原作に忠実(後半除く)な展開のお話。台詞からシチュエーションの基本部分まで、原作そのままなのが…脚本は…あ、やっぱり(^_^;)。結局自分でお話作るとダメダメだし、原作に忠実にしようとしたら、台詞まで一字一句忠実だし…全くもう。

 空手とのエクストリームルールによる異種格闘技で、葵ちゃんが勝てなかったことが原作と異なるわけですが、試合の前半少し押しただけで、後半はぼこぼこにされ防戦一方になってての見て『葵さんのファイトに感動しました』つって、入部するやついるかなぁ…『そこまでっ!』ってところで、せめて一太刀…寸止めでってのがわかりやすくていいんじゃないのか?。
 それでドローもしくは、惜敗にするくらいでないと説得力ないんじゃないか?坂下先輩の様に拳を交えてその実力を認める分には、これでもいいんだけど…原作見たく私闘(^_^;)で勝つてのは無理があるにしてもねぇ。

 にしても、昼休み部員勧誘する時、話に夢中になって興奮してくるってのは、ゲームにしてもアニメにしてもダメダメですなぁ…これはCVの飯塚雅弓さんの責任が大なんですが(^_^;)。アニメでは少しだけ向上してたけど…。そらそうと、制服姿では学年がわからないんですが、どうして先輩だと思ったんだ?葵ちゃん。襟章のところに学年バッチがついてるわけでもなかったし、いくら1年生だからって、2/3の確率だぞ(^_^;)。

 この話には二人のゲストキャラがいるわけですが、坂下先輩はともかく、綾香についてはこれもまたCV岩男潤子さんの大活躍って言うか勝利って言うか(^_^;)。2戦つづけての勝利ですな。しかし、志保…なんで綾香のこと知ってる(^_^;)。志保ちゃん情報は寺女まで行ってるのか…。

 しかし、元々この話、あかりや志保の出番ってない訳なんですが、無理からに出番作ったって言うか、異種格闘技戦と同好会の広報の手伝いをするってことで出番ができたわけで…葵ちゃんとのヤック…じゃないマーベルバーガーデートにもついてくるし(^_^;)。浩之って、体よくあかりに監視されてるんじゃないか(^_^;)。

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第5話
青い空の下で
1999年5月5日放送
(4月29日)
脚  本   山口 宏
絵コンテ   村田和也
演  出   村田和也
作画監督   斉藤英子

 お当番は、運動会(^_^;)。というか、今までのお当番の女の子招集(^_^;)編ですな。あかり・志保・レミィ(本格的なお当番はまだですが…アメリカに帰る話があると見た)・保科委員長・芹香先輩・葵ちゃん。見事にそれ以外が出てこないと言う(^_^;)。メインヒロインとなる女の子が隠れキャラ含めて9人の原作ゲームから考えて、9話メイン話があるとすると…後3〜4話必要な計算になるんで、4人進めて招集編を繰り返せば計算が合うと…まさか?

 で、まじでこの回ってお話ありません。浩之に意外と人気があり、おいしい所だけかっさらっていく野郎だってことがはっきりするだけです(笑)。まぁ、この話で活躍したことが、以降の話に関ってくるんだったらそれなりに存在価値があるんでしょう…(実際あったけど)。でも、1話かけて、独立した話でするほどのことでもないし…ねぇ。無理からに今までの女の子出す必要は絶対に無いと思うぞ。あ、もしかして、この話のお当番って、雅史なのか?ならなんとなく納得できる…かも(^_^;)。

 それにしても、体操服でないと学年がわからないこの学校って…(^_^;)。昼ご飯直後に400m走らせるのもなぁ…クラス対抗リレーが最後の競技って、昼からの競技は2種目かい(^_^;)。スタートしてから選手交代ってのも納得いかんぞ…。

 ラストはお約束のフォークダンス(すっかり夜だし)…『浩之ちゃんと手を繋いだままこの曲が終らなければいいのに』って、曲が終らないと、どんどん交代していかないといけないのがフォークダンス…ここでこの曲が終った方が、あざとく手を繋いだままで『終っちゃったね』とかいっていられるんじゃないか(^_^;)?

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第6話
憧れ
1999年5月12日放送
(5月6日)
脚  本   山口 宏
絵コンテ   横田 和
演  出   大町 繁
作画監督   小林勝利

 お当番は、裏ヒロイン・雛山理緒ちゃん。
 原作ほど貧乏じゃなりません…制服に継ぎはぎないし(^_^;)。というか、家庭状況については出てこないんで、逆になんで制服来てる時、靴下履いてないのかちっともわかりません。新聞配達してるのも単に弟の誕生日プレゼント買うだけのようだし。この辺が中途半端な表現と言うか、設定だけに頼ってしまって見せる所見せてないと言うか。確かに『貧乏な家庭』と言うのはテレビでの表現上いささか問題があるのかもしれませんが、それならそれなりのアレンジが必要と言うもの…。

 さらに、理緒自体はオープニングにも出てきてないし、原作ゲームでも隠れキャラなので、知らない人が見ると『なんでこの子がこういう関り方するのかが不明』ってことになりかねないんじゃないかなぁ…いきなり隠れキャラをひなたに出すってかなり難しいと思うぞ。

 で、この理緒ちゃんはあかり並みにその恋心を前面に押し出して、浩之と関るキャラクターになってはいるんですが、浩之の心もあかりに向いているんだってことを際だたせることには十分役に立ったと言うか、結局当て馬かいと言うかわいそうなシチュエーションになってしまったという。まぁ、その辺の機微を理緒自身に気づかせて身を退かせるって所で、理緒のキャラレベルを高めた感じは好感が持てるかな。
 デートシーンでは…フィギュアのコーナーに来栖川メイドロボなんかがさり気にあったり…せんかったのが…。しかし、あかりが近所に住んでるってのに対抗して、『歩いて5分に住んでる』の理緒には、無理があるんじゃないか…それだと必ず今までにも何度も出会ってるだろうし学校もいっしょなんだし…出会わなかったことの方が無理ってもんだろうになぁ。

 話は変わるが、志保のキャラはどんどんよくなってってると言うか、一番出番が多いんじゃないか…動かしやすいんだろうなぁ。浩之に対する気持ちってのは原作通り表現できてませんが(^_^;)。

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第7話
揺れるまなざし
1999年5月19日放送
(5月13日)
脚  本   藤田伸三
絵コンテ   深沢幸司
演  出   木宮しげる
作画監督   平石素子

 お当番は、姫川琴音ちゃん。原作設定を大幅に且つ大胆に改変したお話だけど…改変しすぎというか。琴音ちゃんの能力を、テレキネシス(念動力)ではなく、クレアボワイアンス(予知)のままにしてしまったため、彼女のコンプレックスに関しては、全くと言っていいほど何も解決してないし。あれでは、『笑顔を見せて』なんてテーマにゃならんぞ。

 小猫にしても、単に轢かれ損と言うか…あかりになつくのはわかるとしても、琴音の部屋まで押しかけるってのは納得がいかん。

 で、最大の改変…改悪といってもいいだろう、琴音の恋愛の対象が、浩之ではなく雅史に行ったこと。出番がないってことは別にいいんだけど、雅史への恋心の部分が全く描かれていない(練習などを見つめているってくらいだ…具体的に名前をつぶやいたわけでもないし、ただぼんやり見てるってだけだし)にもかかわらず、サッカーの試合で事故りそうになることを予知して叫ぶってことで、雅史に感謝され…ってだけ。これじゃ、彼女の能力云々するような流れにはならんわな。

 あかり中心に話を構築してるからというわけでもないだろうけど、単にキャラクターを出すだけってお話づくりに成り下がってしまってる。せめて、志保が琴音の情報を集めようとして諌めようとするなら、琴音の能力を絡めて志保に恐い目にあわせるくらいのことをしないと…。中途半端に関るから偽善者にしかみえないんですけど…あかり。まさか心配しているふりをして『私の浩之ちゃんに近づかないで』と監視していたのか…うんうん、それはあり得るな。

 せっかく前回の芹香先輩の話で、誉めた脚本家なのに、やっぱり比較的…だったのか。まぁ、比較の対象がシリーズ構成だから、致し方ないと言うべきか。それとも、シリーズ構成の『赤字添削』でも入ったか?

 そらそうと志保…ナンバーズは高校生…買えるんだっけ?売ってはくれるだろうけど…。

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第8話
おだやかな時刻
1999年5月 日放送
(5月20日)
脚  本    
絵コンテ    
演  出    
作画監督    

 お当番は、おさげの神岸あかり。

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()内の放送日はもっとも早い放映局の放送日です。

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