謎の1時間停車
――JR東海管轄の紀勢線に対して一言――


多気〜新宮間を走るワンマン列車
(紀伊長島駅にて)
三重県内のJR紀勢本線
先日、18きっぷを使って、尾鷲市と熊野市に行ってきました。
行きは、近鉄経由で松阪駅に行き、そこからJR紀勢本線に乗り換え、尾鷲に向かいました。帰りはその逆のルートです。
JR東海が運営している三重県内の紀勢本線(亀山〜新宮)は、線路が単線で、しかもディーゼルカー(D)です。さらに多気〜新宮間では普通列車の運行本数が少なく、ワンマン運転を行っています。
(※)和歌山県内の紀勢本線(和歌山市〜新宮)はJR西日本が運営しています。
すると、駅名を見ることが出来ます。

新宮〜熊野市:22.6km
熊野市〜尾鷲:34.3km
尾鷲〜紀伊長島:24.9km
紀伊長島〜多気:55.9km
単線に走る特急列車
多気〜新宮間は単線ですが、特急列車も運転されています(1日5往復)。1つのレールに上り下りの普通列車や特急列車が走っているもんだから、「特急列車をどこで追い越すか?」「特急列車や普通列車をどこで対向するか?」を考えた時刻表になっている。例えば、熊野市駅の場合こうなる。
<特急の追い越し>   熊野市  
    停車時間  
普通列車 尾鷲→ 12:28 21分 12:49 →新宮
特急南紀3号 尾鷲→ 12:42 1分 12:43 →新宮
<列車の行き違い>   熊野市  
    停車時間  
普通列車 尾鷲→ 21:36 2分 21:38 →新宮
普通列車 新宮→ 21:36 1分 21:37 →尾鷲
謎の停車
行きと帰りに、私の乗った普通列車が紀伊長島駅で長時間止まった。
行きは10:44に紀伊長島駅に着いて、18分間停車した。けど、その間追い越したり、対向したりする列車は無かった…。
<紀伊長島駅・行き>   紀伊長島  
    停車時間  
普通列車 多気→ 10:44 18分 11:02 →尾鷲
で、帰りがすごい!紀伊長島駅に着く直前にこんなアナウンスがあった。
「えぇ〜、次の紀伊長島駅で約1時間停車いたします。」
1時間という言葉を聞いたとき、違う席で座ってた人達は「1時間かぁ」とため息混じりに言ってた。
結局、14:50に紀伊長島駅に着いてから列車は1時間停車することになる…。
<紀伊長島駅・帰り>   紀伊長島  
    停車時間  
普通列車 尾鷲→ 14:50 60分 15:50 →多気
特急南紀7号 多気→ 14:53 1分 14:54 →尾鷲
停車して3分後に特急列車が対向したけど、そのあとは列車が追い越したり、対抗したりする事は無かった。
何のための長時間停車?
それにしても、何のための18分、1時間なんだろう??
行きの普通列車は対向もせずに18分待ったけど、何もこないまま待つよりはもっと先に進んでおいて対向したほうがいい。帰りの普通列車にしても、特急列車が対向してからあとの57分(1時間−3分)は待ち時間にしては長すぎる。
特急列車を優先にして考えた時刻表だとしても、対向列車や追い越す列車がないまま長時間停車するのには納得行かない。
どう過ごす?
60分待たされて、その間どう過ごすのかも問題だ。車内にトイレが無かったから、駅でトイレをしにいくのも1つの手かもしれない。18きっぷでやって来たんだったら、途中下車してプチ散策してみるのもいいかもしれない。
でも、地元の人はそうはいかないはずだ。紀伊長島駅の1つ前の駅から1つ後の駅まで乗っていこうとする人はたまったもんじゃない。(地理的に見て、いないのかもしれないが…)。 JRを利用せずにバスを使うのかな?
でも、紀伊長島駅の1つ前の駅から名古屋に行こうとする人はいるはずだ。その人は特急列車に乗ることも無く、待ちぼうけを食らう事になる。せめて、1時間待っている間に同じ方向に向かう特急が止まって、待ちぼうけを食らっている人を乗せていってもいいと思うんだけど…。


おまけ1:普通列車の所要時間
新宮〜多気間の普通列車の所要時間は最短で3時間9分、最長で4時間33分。その開きが1時間30分近くもある。
新宮 6:05 12:24
   
熊野市 6:35 13:05
停車時間 13分 1分
6:48 13:06
   
尾鷲 7:31 13:54
停車時間 2分 24分
7:33 14:18
   
紀伊長島 8:01 14:50
停車時間 1分 60分
8:02 15:50
   
多気 9:14 16:57
    3時間9分 4時間33分
おまけ2:並行して走るバス
熊野市駅や尾鷲駅から松阪駅行きのバス(三重交通・三重急行自動車)が運行されている。例のごとく、並行して走るJRと所要時間・運賃の比較をしてみた。
でも、なんで松阪駅までなんだ?県庁所在地の津駅まで伸ばしてもいいと思うんだけど…。松阪駅で鉄道に乗り換えたら意味ないじゃん!
  バス  JR普通列車 JR特急列車
熊野市〜松阪 2時間52分(2760円) 2時間45分+α(2210円) 1時間45分+β(4090円)
尾鷲〜松阪 2時間3分(2350円) 2時間0分+α(1450円) 1時間17分+β(2910円)
JR普通列車の所要時間は新宮6:05発松阪行き(最短)の時刻表から算出しています。
運賃についてはいつものように「JR普通列車<バス<JR特急列車」の関係が成り立つけど、所要時間はJR普通列車とほとんど変わりがない。
これは多気以南に高速道路がまだ出来てなくて、バスが一般道を走っているからなんだろう。今のところ、多気以南の高速道路が建設中だけど、これが完成し始めると、状況が変わってくるかもしれない。
今の多気以南のダイヤ編成は、バスが対抗馬になっていない事に対する、JR東海の驕りなのかもしれない…。