和歌山県下の「高速道路」
――「全日本道路地図」を見て――


平成15年12月14日に阪和自動車道御坊IC〜みなべICの21.4kmが開通したことにあわせて更新しました。
平成17年4月1日に海南湯浅道路阪和自動車道に編入されたことにあわせて更新しました。
平成19年11月11日に阪和自動車道みなべIC〜南紀田辺ICの5.8kmが開通したことにあわせて更新しました。
平成20年3月30日に那智勝浦新宮道路三輪崎〜那智勝浦ICの8.9kmが開通したことにあわせて更新しました。


全日本道路地図を見て…
小学生の頃、国土地理院の地形図の存在を知らなかった私は、無け無しの小遣いをはたいて、その当時1,800円した昭文社の「全日本道路地図」を買ってみていました。
(この当時の私の小遣い1,500円/月)
それまで漠然としてしか見ていなかった日本列島がこの道路地図購入を境に、鉄道網、道路網という観点から見るようになりました。以来、私はこの道路地図を3〜5年おきに購入しています。国内の道路網、道路網がどう変わっているのかを見るためです。
和歌山県民だった私は、和歌山周辺の道路網にも関心を寄せていました。各地で高速道路が開通し、その変化を楽しめたのですが、大阪・和歌山間の高速道路の開通は遅々として進みませんでした。
@:阪和自動車道
B:湯浅御坊道路
C:
西名阪自動車道
D:
近畿自動車道
E:
名神高速道路
F:那智勝浦新宮道路

(A:
海南湯浅道路平成17年阪和自動車道に編入)
すると、海南湯浅道路が阪和自動車道に編入される前の状態を見ることが出来ます。
和歌山県の高速道路⇒阪和自動車道
和歌山県下を通る高速道路は、少し前まで大阪・和歌山府県境〜海南ICの24.4kmだけだった。阪和自動車道と呼ばれているこの高速道路は、昭和49年に開通している。
昭和49年 阪南IC〜海南IC
全国的に見て、この頃に高速道路が出来たところはそうなかったはずだ。 

遅れる大阪側
阪南IC〜海南ICができたのは早かったが、それから後がよろしくない。大阪の近畿自動車道・名神高速道路への接続がなかなか実現しなかった。阪和自動車道でそれ以降に開通されたのは平成に入ってからだ。
平成元年 松原JCT〜美原北IC
平成2年 岸和田和泉IC〜阪南IC
平成3年 美原北IC〜堺IC
平成5年 堺IC〜岸和田和泉IC
実に15年間、阪和自動車道で新規に開通した所がなかったことになる。
この区間が実現するまでは阪和自動車道の有り難味が解らなかった。何せ、阪南ICから降りると、そこから国道26号線で大阪に向かうのだが1時間半〜2時間はかかっていただろう。
それにしても、関西国際空港の開港に間に合わすために急に建設が進んだという感じが拭い切れない。もし空港ができていなかったら、あとどれだけ開通が待たされたことだろう…。
 
海南以南の高速道路?
海南から南には下記の道路が開通している。(追い越し車線の無い両側2車線)
昭和59年 海南湯浅道路(海南IC〜吉備IC)
平成6年 湯浅御坊道路(吉備IC〜広川IC)
平成8年 湯浅御坊道路(広川IC〜御坊IC)
これらの道路は高速道路ではなく、ただの有料道路ということだ(??)。とある文献には「近畿自動車道紀勢線に並行する自動車専用道路として位置付けられている。」と記されている。国道42号線バイパスっていうところだろうか?実際に地形図にはこれら道路に国道番号(42)が付けられている。
和歌山県発行の「県政Q&A」では高速道路一般国道自動車専用道路とを合わせて高規格幹線道路と呼びお茶を濁している…。
「全日本道路地図」でも、描かれ方に違いがあった。阪和自動車道は青の2重線で、海南湯浅道路は青の線だった。

阪和自動車道・御坊IC〜みなべICの開通
平成15年阪和自動車道に新たに御坊IC〜みなべICの21.4kmが開通した。これにより、和歌山県下の高速道路延長はそれまでの24.4kmとあわせて、45.8kmとなった。
平成15年 御坊IC〜みなべIC
道路地図上では高速道路の間に自動車専用道路がはさまった形になり、見た目は良ろしくない。でも、そんなことはどうでも良いという人は多いのと思う。これらの道路ができたことのメリットは大きいし、信号もなく、まっすぐな道を走れるのだから。(でも、通行料が割高なのかな?)


海南湯浅道路の阪和自動車道編入
平成17年海南湯浅道路(10.2km)が阪和自動車道の一部となった。自動車専用道路として開通してから21年目にして、高速道路への格上げとなる。鉄道で言い換えると、第3セクターの鉄道がJRに組み込まれたようなものだ。こうして高速道路になれたのも、交通量が地方路線としては比較的多く、それなりに収益をあげていたからだろう。
海南湯浅道路の4車線化工事が完成してから、阪和自動車道に編入されると聞いてたけど、まだ2車線だ。
これにより、和歌山県下の高速道路延長は56.0kmとなった。
高速道路になったことから、通行料金が大幅に割り引かれた。海南IC〜吉備IC間・普通車で930円から500円になったっていうんだからすごい。プール制の恩恵ってこんなにあるのか??

阪和自動車道・みなべIC〜南紀田辺ICの開通
さらに平成19年阪和自動車道に新たにみなべIC〜南紀田辺ICの5.8kmが開通した。これにより、和歌山県下の高速道路延長は61.8kmとなった。
平成19年 みなべIC〜南紀田辺IC
今回の開通区間は5.8kmなのだが新規開通に4年もかかっている…。地方の高速道路だからなのか?予算が無いからなのか?よく解からないが、最近の高速道路建設に勢いがありませんねぇ〜。


那智勝浦新宮道路
海南湯浅道路のような形で造られる自動車専用道路が新宮側からも造られています。平成20年那智勝浦新宮道路・三輪崎〜那智勝浦ICの8.9kmが開通した。通行料は無料だそうだ。
平成20年 三輪崎〜那智勝浦IC
平成19年度中に一部区間が開通すると言っていましたが、ぎりぎりいっぱいになっての開通ですね(開通日:平成20年3月30日)。


最近の道路地図
「全日本道路地図」を初めて購入してから1●年経ち、修正に修正を重ね、現在70版を超えている。その一方で、道路網の変化に伴い、いろんな道路地図が出版されている。
自動車専用道路の表記方法
自動車専用道路は高速道路、有料道路等は区別が付かないような表記になっている(いいことだ)。それよりも今では、追越の出来る(片側2車線以上の)道路とそうでない道路といった車線数にこだわっており、描かれる道幅に違いを出したりしている。
B5からA4へ
書籍、書類等のA4サイズの普及により、最近の道路地図はA4サイズが多い。確かに、同じ縮尺だったらサイズの大きいA4の方が使いやすいと思うだろう。ただ、かばんに詰めていくにはかさばる。
コンピュータによる描画
昔の道路地図だと、路線変更などがあると、変更の際に跡が残って見にくかったが、最近の道路地図はコンピュータにより描画しているので、そんな跡も残らず、にじみもない。建造物に微妙なグラデーションを付けたりと凝ったことをしたりしている。
1:10,000道路地図
昔は1/10万が主流だったけど、全国規模では1:25,000道路地図が、最近は首都圏を中心に1:10,000道路地図が出回っている。それまで無かった、コンビニ、ガソリンスタンドなども表記されていて、国土地理院の1:10,000地形図よりも情報量が多い。わたしもついつい購入してしまった…。東京の複雑な構造を関心して見ている。(奥が深いなぁ〜)
廉価版
冊子になっている県別地図なんて昔は2000円くらいのものしかなかったのだが、コンビニなんかに行くと、廉価版(れんか・安値)と称して600円〜1000円で売っている県別・地方別の地図を見かける。すごい思い切ったことをしてるので、買う側としてはうれしいが、シートタイプ(1枚もの)の地図が今だに800円くらいで売られているのを見ると、売れているのか心配になる。
そんなことよりも…
最近、カーナビというものが普及し始め、画質では劣るものの音声によるガイドをしてくれるのだが、道路地図は今後、どう対抗していくかが見所だ。また、地図をCD-ROM化して販売しているものもあり、プリントアウトしたり、ザウルスに取り込んだりして、利用する動きもある。