このサテライトの導入に使われる屋敷は、リファールから徒歩で3日ほどの距離にあります。
付近に何がある訳でもなく、ただ、鬱蒼とした森の中に、屋敷だけがあるのです。
そこに住まうのは、中年の古代語魔法の使い手らしい女性と、ハーフエルフの青年のみ。
女性は冒険者に依頼を持ちかけますが、その内容は常に、冒険者にとってすら常識外のものになるでしょう。
「この装置の中に入って、帰ってきて下さい。依頼の内容は、ただそれだけです」
冒険者たちの目の前にあるものは、知識のある者には、一見して『ゲート』の様にも思える魔法装置。
さあ、ここに足を踏み入れ、彼女の依頼を果たす決意が出来ますか・・・?