夏の代表的な星座のひとつ。その星の並びから、北十字ともよばれる。
プトレマイオス(トレミー)の48星座。
夏の大三角形の三つの星のうち、天の川の中にあるのがはくちょう座の
1等星デネブ。ここから大三角の中に天の川に沿って伸びる星の並びが
はくちょうの胴体で、そこから左右に羽が伸びて十字を作っている。
百人一首に登場する「かささぎの渡せる橋」というのが、
天の川に両方の羽をかけて飛ぶ白鳥座のことを指すという説がある。
ギリシャ神話では、ゼウスがスパルタ王妃レダの元に通う時に、 女神ヘラの追求を逃れるため、 オリンポスの山を抜けるときに化けた姿とされている。 レダは2つの卵を産み、そのうちの1つから、 ふたごのポルックスとカストルが、 もう1つからヘレーネという女の子が生まれたと言われる。 1等星デネブはシッポという意味で、その名の通り はくちょうのシッポのところにあり、 こと座のべガ、わし座のアルタイルと共に 夏の大三角形を形成する。クチバシのところにある3等星アルビレオは、 青と赤の色のコントラストが美しい2重星として有名。 その他、北アメリカ大陸の形をした散光星雲NGC7000や、 その隣のペリカン星雲(IC5067,5068,5070)、 散開星団M29やM39などがある。 |
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